森のかけら | 大五木材


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R0019616式典当日は朝からプレスリリースがあり、報道関係の方々に向けて21年度の久我会長㊧と22年度の落合会長㊨が記者発表され、広報委員会の端くれとしてちょこっとお手伝い。前日の痛飲の影響を少し残しながらも・・・。お二人神妙な面持ちで記者の質問に受け答えされていきます。21年度の日本木青連のテーマが『木財を通じて実現する低炭素社会のへの挑戦』というものでしたから、必然そちらのグローバルな話になります。その考えが各会員の施業にとってどこまで関係あるかどうかは別にして、世界観として共通認識しておきたいものだと思います。

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お約束の握手の画もしっかりご披露いただきました。こういうのは普通式典が終わって会場で慌しく行われるので、背景も整わないことが多いのですが、事前にきっちり正面で撮影させていただきました。何だか終わった感がありますが、この後から本番の式典が始まります。両新旧会長にとっては(前々日あたりから)長い長い一日となることでしょう。本当に頭が下がります。ご苦労さまです。21年度が大阪(近畿)、22年度が東京(関東)、23年度が東海と偶然にも3大消費地の地区が続けきます。

R0019630来年の全国大会は埼玉県で行われますが、私にとっても最後の全国大会となります(45歳で定年なので)。ずーと参加してきましたが、最後だと思うと妙に寂しくもなります。いえいえ、物事は終わりがあるからこそ美しいのです!さて室内では会長を支える常任理事の皆さんが勢揃い。右の大きな体の方が、私の所属する広報委員会のボス弘中京一郎広報委員会委員長(中国木材)、その隣でスリムに見えるのが吉田良弘副会長(ヨシダ。ベテランの常任理事の方々。吉田さんには北海道産材の【かけら】でも大変お世話になっています。

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 さて、両会長はじめ皆さんの襟元に光るバッジがあるのですが、実はこれ宮崎木青協の方が口蹄疫に対する義捐金を募ろうという事で作られた『口蹄疫撲滅PRバッジ』です。200個限定ということでしたが、あっという間になくなり、私もなんとか最後の数個を購入しました。私の家内の実家も畜産をしていますので他人事とは思えません。一刻も早い事態の終息を望むばかりです。こういう動きに対して木青連の会員は大変理解があって、すぐに行動に移すことが出来るのは意識が高い証拠だと思います。

R0019637そして会長の女房役が専務理事ですが、22年度の専務理事は向殿長敏さん。愛称は「殿」。いつもにこやかで怒った顔を見たことがありません。愛媛の松末繁治さんが総務委員長をした19年度の時に殿と知り合い、それ以来のお付き合いですが、主に東京で開催される通常の理事会の会場の設営や準備を長らく落合さんと一緒にこなされてきました。その長い裏舞台からこのたび晴れて表舞台に登場!表舞台の方が気苦労も多いことでしょうが、頑張ってください!落合さんと殿の会社は新木場にあって、以前にも何度か伺ったことがあります。

20100625 前略新木場の風景もすっかり変わってしまって、「材木の町」ではなくなりつつありますが、街が時代と共に変わっていくのは必然です。私の中には、ショーケン扮するサブと小松政夫扮する政吉の板前二人が料亭「分田上」の裏の川で芋を剥いているそんな深川が脳裏に張り付いていて、本物の深川の空気を1度味わってみたかったものです。しかし実際に見たとしたら案外がっかりしたりして、そういうものは心象風景として心に留めておくべきものなんでしょう。思い出の風景はどんどん美化されていくものですから現実が追いつかなくなってしまいます。




1さて、いつもは式典の中で木工工作コンクール木材活用コンクールの表彰式が行われるのですが、今大会では式典前に授賞式が執り行われました。木工工作コンクールは子供を対象としていますが、全国から2万点を越える応募があるビッグなイベントです。その中で、本年見事愛媛県の久万高原町の小学生の生徒さんの作品が農林水産大臣賞を受賞されました!久万高原町からは毎年応募してもらっているのですが、これは歴史的快挙でした!作品名は『どんぐり運動会』、製作したのは久万高原町立七川小学校年生の木岡君、高岡さん、沖中さんの3人組。

3当日の表彰式には、製作した3人の生徒さんも先生と一緒に参加してくれました。式典では、一人ずつ名前を呼ばれて壇上で拍手と喝采、カメラのスポットライトを浴びます。国会議員さんも参席する数百人の晴れやかな席で、登壇するのは彼らにとって初めての経験ではないでしょうか。最近の子供達は堂々としたものです。私だったらすっかり緊張して尻込みするところです。審査委員長の永関和雄・全国造形教育連盟委員長の隣で小首をかしげて困ったような表情の木岡君が妙に愛おしく感じられます。息子や娘と同じ歳です。

2式典の後で、作品の前で記念撮影をしました。作品の前で少しはにかんだぎこちないVサインが愛媛の素朴な子供っぽくてまたいいじゃないですか!おめでとう!彼らにとって思い出に残る1日になったことでしょう。以前は、これ本当に子供が作ったの?と疑ってしまいそうになる高度な作品も多くありましたが、今回はどちらかというと元の素材を活かした子供らしい作品が多かったように思います。しかし、子供の着眼点は素晴らしいです。新商品のヒントになりそうな作品も幾つかありました。

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ついつい素材そのものをいじくりり回しすぎてすっかり駄目にしてしまうという事は往々にしてありますが、変化球ばかり投げているとたまにはストレートを思いっきり投げ込んでみたくなります。特大ホームランを浴びようとも、力と力の勝負の後の満足感のようなものを味わいたくなることもあります。加工の技術が向上するほどに、材はマテリアルとして捉われる傾向にありますが、素材あってこその技術であるという事を再認識させらえた木工コンクールでもありました。




R0019641久し振りの大阪でしたので横道に逸れてばかりですが、ようやく会場に到着。式典会場となる国際会議場は異様な巨大さ!田舎者はキョロキョロするばかりです。懇親会は隣接するリーガロイヤルホテルで行われましたがこちらもデカイ!大阪や東京に出張に行くといつも思いますが、都会の人はまあよく歩かれる!ちょっとそこでもすべて車で済ませてしまう田舎の人間は、いつも足が痛くなります。飛行機の欠航で2時間待たされ、空港からのリムジンバスも小一時間かかり、前日の寝不足もあって既にかなりダメージを受けていました。これがまずかった!

2 出席予定の理事会には間に合わず、委員会にも遅参して、飛行機が欠航の事実も言い訳っぽく聞こえてしまうのが悲しいですが・・・。その後愛媛のメンバーで軽く一杯のはずが、前日からの疲労もあり久し振りに痛飲してしまいました!地元では酔いつぶれることは滅多にないのですが、外に出ている開放感からかついつい日本酒に手が伸びてしまい・・・。関係者の皆さんにはご迷惑をお掛けしました。愛媛木青協はOBとなった松末、實田両先輩もご参集。日本木青連の監事やら歴代専務理事などをお勤めなので今大会も参加されています。

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その後お店を移動したのですが、既にその辺りで記憶も怪しくなっていて・・・。ブログ用に常にカメラは携帯しているので、本能的に撮影はしていたようなのですが、翌日になって画像がブレブレのいつ撮ったかも定かではない画像が次々と!昨晩何があったのだろうかと冷や汗が!その記憶のない画像の1枚に、21年度の元気で真面目な大阪の3役が揃い踏みの画が!右が久我会長、真ん中が松下総務委員長、左が瓦野専務理事。皆さん満面の笑みですが、どういうシュチエーションだったのか?恐くて聞けません・・・。何かご迷惑かけませでしたでしょうか、松ちゃん? 

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いつも愛媛で飲んでいるロートルなメンバーではありますが、いつどこで飲んでも楽しいものです。全国大会の楽しみは、他会団の方々との交流もありますが、地元会団のメンバーが同じ交通手段で別の地域まで同行して、いろいろなハプニング(?)を体験しながら一杯酒を酌み交わすという事にもあります、特に愛媛においては。まあ行き過ぎてはいけませんが・・・。その夜の痛飲の苦しさを引きずったまま、翌日の大会に臨みました。大会の式典前に、中四国地区協議会地区の役員会が開催され出席。

R0019677海外に行って同郷の人間に会う感覚と言ったら大袈裟でしょうが、慣れ親しんだ中四国のメンバーが集うと和やかな空気になります。この一体感は、日本木青連でも傑出しているのではないかと思うのですが。こちらの方は9月に広島県西部木青協さんの主管で中四国地区大会が開催されるので、その打ち合わせや内容の協議中です。かつては中四国地区でも次年度の会長や役職で紛糾した事もありましたが、今はスムーズな流れになっており世代交代もうまく進んでいます。水は流れないと濁ってしまいます。ただ酒は水のように飲んではいけませんが!




今日のかけら・136【ウエスタンレッドシーダー/米杉Western redcedar  ヒノキ科・針葉樹・北米産

2時間後キャンセル待ちのお知らせがあり、「1番から3番の方~」。ガックリ・・・キャンセル番号4、5番の哀れな二人は仕方なく陸路へ向かおうかと力なく立ち上がりました。その時、折れかかった二人の心を繋ぎとめたのは、「キャンセル番号4番5番の方~」という救いの神の声。神様はいる~!嬉々として飛行機に乗り込んだ隣の席には、偶然にも愛媛木青協OBの鶴居秀夫社長(鶴居産業)の姿が!「天候によっては引き返すかも」という不安を残しながらもどうにかこうにか飛行機は飛び立ちました。いやはや前途多難な船(空)出となりました。

心配も杞憂に終わり相当に揺れながらも無事に到着。久し振りの大阪で、久し振りに地下鉄に乗ってみると、美しい地下鉄の内装に出会って驚きました!改札を抜けた内装は渋い赤褐色の『ウエスタンレッドシーダー(ベイスギ)』が一面に貼られていました。かつては防災上の理由で地下にこれだけの無垢材を使用できませんでしたが、『不燃処理』をする事で可能となりました。チャネルオリジナルさんの『不燃木材・ウイルウォール』を使用されていましたが、圧巻!

これだけの圧倒的なボリュームも、いつもこの路線を利用されている地元の方にすれば、すっかり見慣れた光景で特別な感情もないかもしれませんが、今そこに在る木の存在感は気持ちを優しくしてくれるのではないでしょうか。さすがは「世界でもっとも美しい木」と形容されるウエスタンレッドシーダーだけの事はあります。ワインレッドの濃い紅褐色と淡い白身が混じり合って、重層的で深みのある中にも趣きのある空間となっていました。決して硬い木ではないのですが、この色合いとボリュームからどっしりと落ち着いたある種の安心感のような物が感じられました。全体的には柾目が多く目に付きましたが、所々に顔を見せる板目とのバランスも絶妙です。米杉で彩られた巨大な柱は、こういう場所でも木は使えてたっぷりと自己主張できるんだぞと語っているように感じられ、私にはとても美しく眩しく映りました。

この画像は中ノ島線の大江橋駅のものですが、中ノ島線の開通そのものが2008年10月という事ですから、綺麗なのも当然かも知れませんが、見る限り悪戯書きや傷や汚れも見当たらなかったです。触るとかなり硬さを感じましたので、何か特別な塗装をれているのかどうか分かりませんが、実に綺麗な状態が維持できていたように感じました。立ち止まってじっと壁を見つめ、カメラを向ける背広姿のおっさんの横を怪訝そうな顔をした人達が通り過ぎていきます。いいんです、どう思われても!

ずーっと眺めていたいほど、惚れ惚れする美しさ。木材の良さは個人の家に使ってこそ(なるべく身近な所で触れたり体感できるから)分かるというのが私の持論ではありますが、これだけのボリュームを見せられると公共施設における「使用量」という意義を肌で感じます。公共施設における木の使用量は今後ますます増加していくでしょう。当然そこには不燃や準不燃、難燃などの条件が付いていくでしょうが。どういう経緯で中ノ島線の駅構内の内装に米杉が決まったかは知りませんが、私はそれが『外材』であることに何の違和感も感じませんでした。県産材や地域材を使う意義や意図は充分理解できますが、ただ闇雲に県産材を使うことよりも、いかに木を美しくデザインし町に溶け込ませるかということが重要だと思うのです。そこに木が在る事に違和感を感じさせないのもデザインの力だと思います。

 




②6月18日、19日の両日、大阪において日本木材青壮年団体連合会(日本木青連連)の第55回全国会員大阪大会が開催されました。日本木青連連にとっては年間最大のビッグイベントです。前年から担当してきた地区の執行部にとっては総決算の花道であり、引き継ぐ当年度の執行部にとっては全国の会員への顔見せとなります。全国の会員が一堂に集う場としてはこの全国大会のみです。私も入会以来、昨年の金沢大会のみ父の不幸と重なったので欠席しましたが、それ以外は皆勤でした。18日昼1の飛行機で大阪に向かう事にしました。

③外はあいにくの雨で蒸し暑く、濃い霧が視界を遮っています・・・思えばこの雨がこれから起こるハプニングの前兆であったのかもしれません。余裕を持って空港に到着したのですが、そこに我が目を疑うような文字が!〔濃霧のため到着便に影響が・・・〕すべての状況を冷淡に簡潔に物語っています。過去に1度だけ、大阪からの最終便が松山上空まで来ながらも着陸できずに、伊丹に引き返すというハプニングに遭遇した事がありますが、次の日が日曜日だった事もあり事無きを得ましたが、今回は事情が違います!

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 期待もむなしく『欠航』と相成りました。慌てて次の便のキャンセル待ちのと払い戻しの列に並びました。しかし次の便も欠航するかもしれないとの説明。更にその後の便も満席でキャンセルが出る可能性も低いとの事。ほとんどの方は空の便を諦めるてJR+新幹線の安全コースに切り替えられました。我々もそうするか、それともこのままここでわずかなキャンセルと運行再開に望みに賭けるか!重大な選択を迫られることになりました。決断するのに残された時間は少ない!

20100619 ターミナル

とりあえず同行していた部勇治君万銘木社長)とキャンセル待ちに賭けました。(決してお金は賭けていません!)キャンセルが出るかどうか、出たとしても我々の順番(4、5番)まで空くかどうか、答えが出るのは2時間後です。もし駄目だったらどうするか・・・今更、JRか深夜バスか自動車に切り替えるのか・・・。車の運転の好きな人にすれば、別にどうってない距離なのですが、二人とも長距離運転はしたくない派。初っ端から気持ちがブルーになって、ああまさに映画ーミナル」のトム・ハンクス心境!自国がなくなったわけではありませんが。とっとと陸路に切り替えられない決断力の無さが駄目な事は重々承知の二人です。空しく喫茶店のソフトドリンクが減っていきます・・・。行けるのか大阪?




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