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5時頃までラジオの生放送に出演させていただいてから慌てて帰宅、折り返しタクシーで街に向かいます。6時30分からは、市内のホテルにて愛媛木材青年協議会の5月例会が開催されます。今年度新しく入会いただいた6人の会員に向けての説明&歓迎会を担当させていただいております。遂に私がこの会の現役メンバーでは最も古株となりました。決まり文句のようですが、本当にちょっと前に入会したような気がしてなりませんが、目の前には当時の先輩方のご子息が座っているので、夢ではないようです。ああ、青年老い易く・・・。
さて会では、愛媛木材青年協議会の組織図、歴史、全国・中四国との関わり、木工広場、どうぞのいす活動、環境税公募事業について、ベテラン会員が5人でたっぷり2時間レクチャーさせていただきました。今回、その説明役として私が選んだのは、お昼のラジオでも久万高原町から中継でも登場していただいた大成郁生君(サンシン機械・サンシン暖炉)と井部健太郎君(久万造林)、そして渡部康彦君(ニチモク商事)、岡慎治君(伊予足場)の歴代会長経験者と私の5人。大成君以外は皆、愛媛木青の会長経験者で、5人とも日本や中四国の出向経験者ですので、その組織や活動については、誰よりも熟知しています。同じ世代で、共に活動を支え合ったメンバーなので、お互いの呼吸はピッタリ。私がもっとも信頼を置く友でもあります。ちょっとしたきっかけで、あの活動、この行事が走馬灯のように懐かしく思い起こされます・・・。
しかしその豊富な経験を、未経験者に言葉や文章で伝えるのは難しい事です!それぞれの思いが熱い分だけ、言葉に置き換えた時に感じる温度差が、新入会員には重たすぎたかもしれません・・・。まあ、これもひとつの通過儀礼だと諦めていただかねばなりますまい。彼らも十数年後に、きっと我々と同じように『この、思いを伝えておかねば・・・』という気持ちになるはずです。連綿と続く先輩方の思いの継承が伝統を築いていきます。実は今年で、愛媛木青設立40周年を迎えます。
今までなかなか機会が無かったのですが、今回ようやく会員対象に『どうぞのいす』のDVD鑑賞会も出来ました。5年以上前に製作したもので、内容にはややズレもありますが、そのエッセンスは伝わったのではないでしょうか。昨年は諸般の事情で、地元での配布が不本意に終わりましたので、今年度は林委員長にしっかり活動していただきたいところです。夢を語ることの心地良さは、実践が伴って初めて得られます。どうか、熱き夢が相殺されることなきよう。
中身の濃いヘビーな会が終わると、次はリラックスした懇親会へ一同なだれ込みます。突然の大人数にも対応できるお店となれば、いつも『なが坂』しかありますまい!久々にお酒も入り、ようやく滑舌も滑らかになりましたが時既に遅し!後から考えれば、お昼のラジオから、例会と喋りっぱなしでしたが、ここでも大声でトークをしてしまい、翌日喉に痛みが!セーブが出来ない事が若さの証明でしょうか、それともただ無謀なだけ?!。知らず知らず疲れもあったのでしょうか、何だか今宵はお酒が苦うございました。青年老い易く、酒飲み難し・・・
本日南海放送ラジオの『それゆけ!真ちゃん!!』に生放送出演させていただきました。今までにも何度かこちらで収録させていただいた事があるのですが、このスタジオでの収録は初めて。緊張するほどの中身を持ち合わせていませんので、平常心で挑ませていただきます。この番組のプレゼンターのおひとり・下村章子さんは、以前に弊社に来ていただき、『木の玉プール』でお子さんと一緒に遊んでいただいた事もあるとの事。更に、お子さんの通う保育園には『どうぞのいす』があるとの事!
私の愛用軽四トラックには、AMラジオしか掲載されておりませんので、常にラジオは南海放送ラジオさんを愛聴させていただいております。お声を掛けていただいたので決して媚びて言っているのではありません、本当です!なので、プレゼンターの真さんこと、小林真三さんも下村章子さんも日々聞き慣れた親しみのあるお声です。そのお声の持ち主が、目の前にいるかいないかだけの違いで、こちらは勝手に親近感を持たせていただいております。こういうチャンスには、これの出番です!
そう、恒例の桧プレートへのサインです。以前は、『木言葉書』サイズの板にサインしていただていたのですが、最近はこちらにお願いしています。小林画伯には見事な画を描いていただきました。下村さんが描いていただいているように、本日5月20日は『森林の日』なのです。お恥ずかしながら勉強不足で、実は私も知らなかったのですが・・・。漢字の「森林」を分解すると、「木」が5つなので5月、木という漢字の画数が4なので、5×4で20→5月20日に設定されたとの事。
この『それゆけ!真ちゃん!!』という人気番組は、お昼の12時から17時まであるワイドの帯番組なので、番組の進行表もたっぷりあって、打ち合わせも綿密に行われますが、その内容も臨時ニュースや番組の進行に合わせて刻々と変化していきます。目の前で真さん達が「秒単位の打ち合わせ」をされているのを、数十年数百年単位の年輪の木を扱う材木屋が眺めさせていただいております。その数百年の年輪を持つ木の魅力を数秒で伝える事の難しさを、本日もしっかりと胸に刻ませていただきました!真さんの若々しい声と風貌から、実はもっとお若いと思っていたのですが、年齢を訊いてビックリ!常にアンテナの感度を磨かれているお方は、見も心もお若いのでしょう、素晴らしい!お互い強い虎党でもあり、更に以前にも増してファンになりました。放送時間以外でも、木の話をよく訊いていただきました、ほんまにええお方です~!
さて肝心の放送の方は、真さんと下村さん、ディレクターの越智康江さんが抜群のタイミングでたくさん絶好球チャンスを投じていただいたにも関わらず、綺麗なセンター前ヒットとはいかず申し訳ありませんでした。思い切りバットは振り抜いたつもりでしたが・・・次回はもう少しうまくバットに当てますので、どうかこれに懲りず、「木材産業」にも光を当てて下さい。視聴率は取れずとも、耳に残る(記録には残らなくても記憶に残る)ような喋りをするという気持ちで頑張ります・・・それじゃあ駄目か・・・。
やはり、きちんと言葉として伝える技術が無いと、本当に意味でも『木のファン』を増やす道は遠ございます。私の出番がオフの間は、松本アナ、三瀬雄一さんから『喋りの極意』を教えていただこうとしましたが、またまた一方的に木の事ばかりを語ってしまい反省。しかし誰かが伝えておかねば、スポットライトは彼方に遠ざかります。正攻法でなくとも、どういう形でも「木」や「森」を俎上に乗せなければなりません。三瀬さんには、同郷(野村町)の出身である事を伝え、『森の出口』もまた少し広げれました!
何とか無事に放送終了。国際森林年にちなんだ事も話せればよかったのですが、それも後の祭り・・・。明日5月21日は、『翼よ、あれがパリの日だ!』の名言で有名な、大西洋無着陸横断に成功したリドバーグの功績を称えた『リンドバーグ翼の日』でもあります。『国際森林年』という号令だけで一気に森がどうなるものではありません。リンドバーグのように逆境にも屈しない猛き情熱を持って、羽ばたき続けなければならないのです。例え何度噛もうとも、どれ程早口になろうとも、どれほど恥をかこうとも・・・森よ、あれが南海放送ラジオのマイクだ~!
さて、明日からの3日間はイベントづくしで、今月でもっとも愉快な3日間になりそうです。あまりイベントの告知ばかりになってもどうかとは思っていたのですが、知っていれば行ったのに・・・というお声もよく聞きますので、本日はこの3日間のイベントの内容について触れさせていただきます。まず、明日の20日(金)は、お昼から南海放送ラジオさんの、小林真三さんがパーソナリティを務める『それゆけ!真ちゃん!!』という番組に出演させていただきます。先日、松本直幸アナウンサーが来られて打ち合わせ。
お昼の生放送に出演依頼とは、松本さんも怖いもの知らず!以前にラジオに呼んでいただいた時に、こいつは使い減りがしないと思っていただいたのかどうかは分かりませんが、木材業界に光を当てていただき感謝、感謝です!松本さんから大体の内容は聴いたのですが、とりあえず(木に関する事であれば)好きな事喋っていいとお許しをいただいたので、いつもの調子で喋らせていただきます。放送はお昼12時から3時頃までの予定です。怖いもの聴きたさの皆さんどうぞ!噛んで噛んで噛み尽くします!
その日の夜は、いよてつ会館にて愛媛木材青年協議会の5月例会が行われます。昨年に引き続き多数の新入会員が入ってもらったため、木青協の歴史や活動内容を知っていただくための、先輩のまごころのこもった歓迎会です。木青協の活動内容や組織図、日本木材青壮年団体連合会との関係等々について、ベテラン会員達がそれぞれに熱く語っていただきます。毎月の例会を、数人の会員が企画・進行を担当しているのですが、今月は私の番です。本年度も『どうぞのいす活動』や『児童木工広場』、『森林環境税公募事業』などたくさんの行事が組まれています。私も入った当初(20年前ですが)、この会の姿がよく見えていませんでした。その頃は、活動についても口伝が主流でしたが、少しでも早く理解していただき、1日も早く「お客さん」から脱していただかねばなりません。自分の事ではなく、会の事には流暢になれます。お昼の噛み噛みを取り戻すつもりで元気に喋ります!
そして翌日の21日(土)と22日(日)の2日間は、オレンジ会主催の『第5回 青空市』が開催されます。場所は今までと同じく中藤産業㈱さんの本社1階駐車場です。すっかり地元でも定着してきましたが、今回は久万高原町からスペシャルサンクスとして『久万郷』の皆さんも参加していただきます。久万の美味をいろいろ持ってきていただきます。また、弊社コーナーに『絵本の店・コッコサン』も併設出展していただきます。先日結婚したばっかりの松岡佑樹君(みなと食堂・専務)も、張り切って参りましょう!
その同日、砥部町高尾田では、イシムラトモコ建築設計さんの『トランジスタハウスの展示会』も開催されます。今回もたくさんのいろいろな木を使っていただきました。時間の都合さえつけば、2日間とも現場に常駐してご説明をさせていただきたいのですが、堀江と砥部という端から端での開催ですので、残念ながら22日の昼前後しかお手伝いが出来ません。私が居ようが居まいが、トモコ人気に変わりはないのですが、正直言うとその場面に立ち会いたいとうのが本音なのです。晴れやかな見学会の席に参加できるというのは、業者にとっても一種のご褒美のようなものです。いいね~、凄いね~と言って頂くお客さんの顔と、それを誇らしげに嬉しそうに見つめるトモちゃんの顔、それを見るだけで私の心もウキウキと弾むのです。現場の様子は、当日の楽しみを奪っては申し訳ないので、後日詳しくアップさせていただきます。さあ、楽しい3日間の幕が上がります!
先日の「薫風の似合う100%無垢の家」の続篇です。相当に無垢材を使っていただきましたので、まだまだご紹介したいところがあります。竣工した時は、まだHPもブログも無く、ましてやメールさえ出来なかった頃なので、一眼レフのフィルムで撮影させていただきましたが、現像代も考慮してかなり遠慮した枚数しか撮影できませんでした。また撮った画像をお披露目する場も、『適材適所』ぐらいしかありませんでしたから、折角の画像も引き出しの中に眠ってしまっていました。今回このような形で再び撮影する事が出来て、お施主さんには申し訳ないのですが、正直とても嬉しかったのです。なにしろ、ここまで内装材、家具に至るまで徹底して無垢にこだわった現場は、そう滅多にあるものではないからです。その徹底振りは、玄関のポストにまで及んでいます。こちらもご依頼を受けて、和風の外観に合わせて作ったオリジナルデザインのポスト。 |
5年の間、風雪を受けて、ブラック・チェリーのポストはかなり白銀化・・・いや、渋~いロマンスグレー!に変貌しておりました。ポストとして使うにあたって、何も問題はありませんが、少し御色直しをして欲しいという事でしたので、持ち帰って磨かせていただくことになりました。外壁から外そうとよく見ると、ポストの上に緑色のものが・・・アマガエルでした。鮮やかな緑色が、ロマンスグレーの中で異彩を放っております。この辺りは自然も豊かで、庭にもいろいろな小さな来訪者がいそうです。 |
お子さんが女の子だった事もあるのでしょうが、我が家のような白壁にマジック!とか、柱におもちゃの豪快な投げ傷!などは見当たりません。家具では、上の画像の栗の座卓とヨーロッパビーチのキッチンの作業台を削り直して再塗装したぐらいです。どの家具とも久し振りの再会で、当時の事が思い起こされ、ひとりで妙に胸を熱くしておりました。栗は枕木に使われる事から、堅い・強いという印象があるかもしれませんが、鋭利な刃物にも耐える硬質な堅さとは違い、押しつぶしてつぶす鈍器の鉈(なた)にも耐えるような堅さが感じられます。まさに忍耐の象徴です。この栗は、岩手県産のもので、当時大量に岩手の栗の板を購入したのですが、その中の1枚でした。また、隣の部屋の床には栗のフローリングを貼っていただきました。こちらも岩手産。この床はお色直ししていません。5年住まれた家の床とは思えない美しさ! |
初めて岩手に行った時には、山の土場に延々と巨大な栗の原木が積み上げられた光景は、初めて目にする驚愕の世界でした。国産のこんな大きな栗が・・・!それがさも特別な事では無いように語る地元も製材所の親父さんたちの誇らしげで頼もしい顔は今でも決して忘れられません。資源が豊富だからドンドン使えばいいというものではなく、無駄なく有効に使って、誰かに喜んでもらえるものにするという事が我々の使命。随分昔に書いた物ですが㊨、懐かしくなったのでアップさせていただきます。今、東北は東日本大震災の影響で大変ではありますが、先日、尊敬する岩手の大先輩・日當和孝さん(マルヒ製材)から「心配掛けたけど復活するから大丈夫だよ!」と明るい声でお電話をいただきました。寡黙で粘りがあって忍耐強い栗のような東北の木材人のそのお言葉を信じます。ああ、また岩手に栗を見に行きたくなりました! |
5年前に携わらせていただいた、自然素材にこだわったお家が、お施主さんのお仕事の都合でお引越しをされる事になり、このたび売り出されることになりました。その前の家具などのお色直しをさせていただくことになり、久し振りに伺いました。既に荷物は移されていたので、築でお引渡しした時のように、室内はほぼ100%自然素材だけの姿になっていました。建築時に子供さんの体の事などを配慮されて、徹底的に自然素材にこだわって建てられたお陰で、線の細かった娘さんも今では見違えるほどの逞しさ!
その姿を見ると少しは自然素材もお役に立てたのではないかと思います。風通しを考慮された設計のため、窓を開けるとあの頃の記憶を思い起こさせてくれるように、清々しい薫風が吹き込んできます。室内には自然素材に包まれた5年のご家族の暮らしが確かに刻み込まれているのですが、その日々がさぞ和やかで穏やかなものだったのでしょう。ここで5年間も家族の営みがあったとは思えないほど、室内は新築当時の面影をとどめていました。どういう思いでこの家で時を重ね、過ごしてきたか、その暮らしぶりが目に浮かんできます。
床には『土佐栂』のフローリングをご使用いただきました。大きな節のあるグレードの物を採用いただきました。樹齢100年超の濃厚な杢目が、堅く引き締まった印象を与えてくれます。同じ白っぽい木と思われるかもしれませんが、桧とは似て非なるものです。経年変化でその差が更に顕著になります。とにかく木をたっぷりと使っていただきましたので、ご紹介するだけで4、5日かかるほど。まず玄関を開けて目に飛び込んでくるのが、こちらの桜のシューズボックス。勿論天板も耳付の1枚板です!
余程手入れも行き届いていたのでしょう、製作時よりも艶と光沢が増して、より赤身が差しています。思えば、あの頃はまだ山桜の板材の在庫が結構あったのですが、その後激減!今、国産の山桜で同じ物を作ろうと思うと、当時の倍ぐらいの費用がかかるかも知れません。その頃、将来国産の山桜の入手が困窮するのは想像していましたが、これほど短期間で切迫してくるとは・・・。このシューズボックスはじめ、新築時に作らせたいただいた無垢の家具の多くもそのまま備えつけての販売となるという事です。建築時にそのバランスも相当に考えさせていただきましたので、折角ならそのまま使っていただきたいというご配慮です。すべての家具が、一切合板使用無しの総無垢ですから、それだけでもかなりの値打ちがあります。こちらは、総ヨーロッパビーチ造りのキャビネット。総ビーチですから相当な重量になります!
更にキッチンの作業台と脱衣室の洗面カウンターもヨーロッパビーチの幅剥ぎで作らせていただいております。こちらも表面を軽く削らせていただき植物性油を再塗装させていただきましたが、大きな傷やダメージはほとんど見受けられませんでした。再塗装したからといって、製作時と変わらぬ姿に戻ったとまではいきませんが、程よい感じに落ち着いた雰囲気になったと思います。腰壁には、青森ひばを貼っています。このお家は、下地にも一切合板(コンパネ)が使われていない正真正銘の自然素材住宅です!
このお家で今週末の21日(土)、23日(日)の両日現場見学会が行われます。場所は松山市風早地区(旧北条市)。私は別のイベントが重なっており、当日は現場に赴く事は出来ませんが、自然素材好きな方は必見のお家です。80坪の広々とした敷地に37坪の自然素材満載の無垢家具付きの二階建て、よく手入れの行き届いた広めの庭、そして車が二台停めれる屋根付きの車庫で、¥2,580万という事です。ご興味のある方は、是非当日現地で自然素材の家を体験、堪能なさって下さい。
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