森のかけら | 大五木材


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地震列島・日本Ⅱ

20110312 地震列島・日本Ⅱ①一夜明けて大地震の惨劇が徐々に報道されていますが、想像を絶する事態となっています。死者・行方不明者の数も1000人を越えていますが、更に壊滅状態の町などからの報告が入れば、人的被害も含めた被災状況は凄まじいものになる事でしょう。津波が陸地に乗り上げた時の高さが2mになると、木造住宅は持ちこたえられなく、5mを越えるとコンクリートでも耐えられないと言われていますが、一部では10mに達したものもあるそうで、人間の力でどうこうなる問題ではなかったという事のようです。津波が引くと、今度は火災が発生し、夜の闇の中で町全体が燃え上がる光景は、とてもこれが今リアルタイムで現実に起こっている光景だとは思いたくありません。電気、ガス、電話などが遮断されたうえ、寒さも襲い掛かるという寒冷地の災害の恐怖は計り知れないものがあると思います。

 

 

20110312 地震列島・日本Ⅱ②直撃を受けた被災地は、瓦礫と化した家の部材や泥と土にまみれて、どこから手をつければよいのか分からないような状況ですが、報道ではしきりに「津波で押し流された木材が」、「なぎ倒された木材が」、「木材と土砂が町に溢れ」などと、カメラに映る原木や立ち木、建築部材、家具、街路樹などをひっくるめて、その全てを「木材」として扱われ、何度もその名が連呼されるのを聞くのは辛いものです。泥水の中に流されていく木々の姿を見るのは心が痛みます・・・。

20110312 地震列島・日本Ⅱ③少しずつ連絡もつき始めて、友人・知人は無事であったようですが、家や工場、会社はかなりの被害を受けたようで心配です。津波で打ち上げられ、家の隣で横転した大型船、わずかな高層建築を残して水没した町、燃え上がるコンビナート、ミニカーのように海に流されていく車...まるでパニック映画のCGのような光景はまぎれもない現実。こういう災害の報道を見るにつけ、材木屋としていつも思う事は、きっと完成間近の物件やお引渡し直後の新居もあったはずであろうに、その事を思うと無念でたまりません。

20110312 地震列島・日本Ⅱ④終の棲家を作るお手伝いを、という気持ちで仕事をしていても、その思いを体感できぬまま断ち切られる冷酷な現実を目の当たりにすると何ともやり切れません。地震大国の上に住む我々日本人にとって避けることの出来ない宿命であります。福島原発の放射能漏れの問題が注視されていますが、伊方原子力発電所を背後に抱え、50年内に必ず起こるとされている東南海地震を控える愛媛の地にとっても決して他人事ではありません。芸予地震の時、建物や人的な被害こそなかったものの、倉庫内には大量の資材が重なるように倒れ掛かりました。散乱した資材を片付けながら、ぶつけようのない怒りに涙が溢れました。怒りの感情すらも飲み込んでしまう惨劇だと思います。今後日本経済に与える影響も甚大なものでしょうが、それでも歯を食いしばって立ち向かわねばなりません。どうか、被災者の皆さん心が折れることなきよう。




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