森のかけら | 大五木材


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20110325 パタゴニアまで何マイル?①先日、ある映画の試写会に行きました。場所は、市内の唯一のアート系の映画館・シネマルナティックさんです。いつも何かと美味しい情報と珈琲をいただいている、ブルーマーブルの藤山さんからお誘いを受けました。どうやら普通の映画試写ではないようなご様子。どういう映画か尋ねてみると、「パタゴニアの映画」という事。パタゴニア?!以前ならば即答で断っていた話ですが、藤山さんに『かけらの新しい扉』を開いてもらって以来、「世界を目指すかけら屋」にお断りする理由は見当たりません。

 

20110325 パタゴニアまで何マイル?②自らが望まないところに運もご縁もやっては来ません。ほんのわずかでも扉に隙間が出来たのならば、後はそこに楔を打ち込んででも強引に隙間を作って、体をねじり込ませなければなりません。躊躇なんてしていたら、運や縁はあっという間に脇をすり抜けてしまいます。このご縁をどういう起点にするか、自分の仕事とどう結びついてくるか。そのためにはまず己を知り、相手を知ることだと思います。【森のかけら】にも中南米~南米産の樹種もたくさんあります。さあ、ローマの次は、パタゴニアだ~!

 

20110325 パタゴニアまで何マイル?③前置きが長くなりましたが、上映されたのは『180°SOUTH/ワンエイティ・サウス』という映画です。まったく予備知識ゼロで観たものですから、アウトドアやクライマーの世界ではかなり有名であろうキーワードにも反応出来ませんでしたが、そっち系にはまったく疎い私なりの感想・・・映画のストーリーは、ひとりのアメリカの青年が、彼にとっての英雄の足跡を追って異国の地を訪ね、彼らがそうしたようにパタゴニアの高峰コルコバト山を目指すという、一種のロードムービーのようなドキュメントフィルムです。その道程を通じて、環境や現代社会の歪みを思い知らされる事になるわけです。

20110325 パタゴニアまで何マイル?④明確な起承転結があるわけではなく、映画は目前の青年とその風景を終始淡々と映し出します。私が学生時代に、こういうロードムービー系の映画が流行りました。それは、主人公が自分が何者かを見つける旅であったり、心の空白を埋める旅であったり、失った誰かを探す旅であったりと、目的はそれぞれですが、いずれも延々と続く大陸のロードのように平坦で淡々とした内容でした。その代表格がヴィム・ヴェンダースの映画『パリ、テキサス』です。しかし自我の確立の無い学生の身には、そのテーマは重く、理解不能でした。40歳を過ぎた今観れば、理解できるというよりも感じる部分はあるかもしれませんが、基本がインドア派の人間なので、やはり今回も主人公のモチベーションは理解出来ませんでした。なぜ彼らはそこを目指すのか?なぜ山を登るのか?現代の科学が、鳥が空を飛ぶ構造を解明したとしても、鳥が空を飛ぼうとする心までは解明できないように、人の心は複雑怪奇なものです。

 

20110325 パタゴニアまで何マイル?⑤自然を愛するクライマーの主人公は、山を登らないことではからずも失われる環境を体現し、語るメッセンジャーとなるわけです。変な政治的なメッセージやイデオロギー性が無い分、素直に受け止められました。ただ青臭く環境破壊反対!などとシュプレヒコールを叫ぶつもりはありません。環境問題はそれぞれの立場で考えなければ決して解決する事はありません。私は私なりの立場で、森の事を考えるばかりですが、観た人それぞれが何らかの触発を受ける映画だと思います。松山での公開は6月からということです。是非ご覧下さい。




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