森のかけら | 大五木材


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20110303 原材木店に銘品あり!①島根ワイナリー出雲大社古代出雲歴史博物館と続いて、その後は出雲木青協会員の原材木店の原博之君の会社に移動しての懇親会に移りました。2日間の合同例会(合同例会は実質1日)でしたが、内容がてんこ盛りで、1週間でも紹介できないほど濃密です。まだしばらく出雲ネタが続きますが、もうしばらくお付き合い下さい。原さんの会社は、地元出雲では有名な地松を取り扱う事で定評のあるお店です。倉庫の二階の畳敷きの部屋に全員集合。

 

20110303 原材木店に銘品あり!②出雲は古くからクロマツの銘品が出材される地としても有名です。マツクイムシの虫害などの影響で大打撃を受け、良質のクロマツは激減したといわれます。かつては高齢木の良材が木材市場にもたくさん出材され、その取引にも賑わいがあったそうです。その当時から、クロマツの目利きに関しては一目置かれていた存在だったのが、原君のお父さんである原 義友さん。昔から集められたクロマツをはじめとした銘木の数々が倉庫の至る所に保管されていました。

 

20110303 原材木店に銘品あり!③座敷の奥にはその一部がありましたが、今では考えられないような良質な銘木の数々!こちらは美しい中杢のクロマツの1枚板。まだ荒材ですが、きっちりとアリ桟が入れられて、わずかなクラックもない完璧な乾燥材です。日頃から木材を見慣れているプロの材木屋たちからも感嘆と溜息が漏れます。マツは脂分を多く含み、それがマツ独特の艶と光沢を生み出すのですが、うまく乾かさないと割れやねじれも発生し、折角のお宝をみすみす二束三文にしてしまう事もあります。アカマツに比べて、赤身はそれほど濃くなく、どことなく気品と風格が漂います。削ればさぞかし立派な床の間の地板が取れそうですが、和室の減少が進む昨今、これだけのクロマツの銘木を使っていただける住宅が幾らあるのか、そちらの方が心配になってしまいます。住宅資材としての木の価値は使われてこそ生まれるものです。

 

20110303 原材木店に銘品あり!④荒材だけでなく座卓などに加工された製品も幾つも展示されていました。緻密で優雅な杢目を持つこちらのクロマツの座卓は、1台200万とか!それだけの値打ちがあります。留め加工にも寸分の狂いもありません。見事な仕上がり具合。素材あってこその木の家具ではありますが、それを仕上げる事の出来る技術を持った職人さんの存在あればこそ。良質な材の減少は、職人さんの活躍の舞台をも奪っていきます。受け継いでいかなければならない木に携わる仕事はたくさんあります。

 

20110303 原材木店に銘品あり!⑤クロマツだけでなく、その他の銘木の逸品の数々も展示されていましたが、中でも目を引いたのが『クロガキ』!この違い棚だけでなく、座卓などクロガキの家具が所狭しと並べられていました。いまやこれだけのクロガキはそうお目にかかれるものではありません。クロマツ同様に嫁入り先が心配になるほどの出来栄え!実はこちらにお邪魔したのは別の目的があったのですが、突如銘木見学会が開催されました。これも同業異種が集まる木青協の醍醐味のひとつでもあります。




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