森のかけら | 大五木材


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20110307 木の持つ力を信じて①1週間出雲の事ばかり取り上げてきたので、まともに仕事をしていないと思われてはいけないので(私的にはそれも『森の出口』を探す大切な見聞なのですが)、無垢材の仕事の話に戻らせていただきます。今回もふんだんに無垢材を取り入れていただき、とてもありがたく撮影甲斐のあるお家なのですが、残念ながら愛器GR君が故障中で、素晴らしい無垢材の質感が伝わりきれないのがもどかしいところです。設計・施工は、いつもお世話になっている㈱ジョー・コーポレーションさん。設計を担当されたさんには、以前ご実家のリフォームにも土佐栂を使っていただくなど、無垢材を熟知されていて、ご本人も無垢材に強い執着を持っておられれので、よく声を掛けていただいています。施主+営業+設計+工の関係の中で無垢材に対するアルルギーがひとつでもあれば成立しませんが、今回は4者すべてが無垢材ラブでまとまりました!

 

20110307 木の持つ力を信じて②まず1階の床には、インドネシア産のチークを採用いただきました。政治情勢の不安定さなどからミャンマーからのチークの輸入が非常にタイトになる中、全体的にトーンの落ち着いたインドネシア産の植林チークの雰囲気とお客さんの要望が合う事例が増えています。ミャンマーチークは天然モノの醍醐味で色味が濃く、激しい色ムラも特徴です。好みの問題ではありますが、ネシアチークの方が派手にはならず全体的にシックな仕上がりをイメージされる場合はこちらの質感の方が合っています。

 

20110307 木の持つ力を信じて③どちらのチークが良い悪いという問題ではなく、家全体のトーンをどうまとめるかという設計の問題や個人の好みの問題ですから、それぞれの特徴を理解して使い分けていただければ良いと思います。いずれのチークも、この木独特の触感があり、しっとりしていますが、これはチークが木製タール分(チーク油)を含んでいるためです。防腐性や水への対抗性が強いことから高級ヨットやクルーザーなどの甲板に張られることでっその強さが実証されています。戦艦大和の甲板にも使われたのは有名な話です。チークについては、後日詳しく『今日のかけら』としてアップさせていただきます。このシックな空間に立つ太柱は、床と同系色に塗られてすっかり溶け込んでいますが、実はこの木は宮崎県産の『黄檗(キハダ』なのです。小さく見えるかもしれませんが、これでも180X180㎜の6寸角の堂々とした大きさです。

 

 

20110307 木の持つ力を信じて④そして、まだ定位置に設置前の状態ですが、弊社の家具もご購入いただきました。10の扉を持つブラック・ウォールナットの『10COLOR(テン・カラー)キャビネット』㊧と、同じくブラック・ウォールナットの文机㊨です。少数の弊社の都合で、なるべく1人でも納品出来る家具を、というつもりで作ったのですが、さすがに総無垢にすると相当の荷重になりました!チークの床にブラック・ウォールナットの框の組み合わせは良く使わせていただくのですが、この2樹種の相性は悪くないと思います。

 

20110307 木の持つ力を信じて⑤このデザインのキャビネットをホワイト・アッシュエルムソフトメープルなどで幾つか製作してみたのですが、やはり人気があるのはブラック・ウォールナットです。時代や流行に左右されること無く不動の人気を誇ります。もっと接写で撮りたかったのですが、やはりGR君でないと臨場感が伝わりません、残念・・・。それでも引いた画像でも、木の持つ「強さ」は伝わるものがあるのではないでしょうか。昔、尊敬する先輩に、木の持つ強さを信じてあまり余計な事をするなと教えられましたが、まさにブラック・ウォールナットやチークはその典型。下手に手を入れすぎるとあざとさが出てしまいます。ブラック・ウォールナットにも黒褐色と茶褐色の系統がありますが、どちらかというと私は黒褐色系が好みです。こちらもかなり黒味の強い材を使いました。白身が入る分だけ黒味がより強調されます。それでは、明日は2階をご案内させていただきます。




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