森のかけら | 大五木材


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20110302 ロマンシング・ツリー①前回来た時にはなかったものが出雲大社の隣に出来ていました。それが、『島根県立古代出雲歴史博物館』。こちらも玄関の一部が工事中でありましたが、随分と立派な近代的な建物です。歴史ある出雲の地下深くからは、今でも貴重な歴史の証しが掘り出されているようです。それを考えると、我々の足元には歴史の地層がバームクーヘンのように重なり積もっていて、今日の1日もその歴史に1ページを加えているのだと思います。果たして遠い未来の子孫達はこの1日にどんな推理を巡らせるものでしょうか。

 

20110302 ロマンシング・ツリー②この建物に入るのに、駐車場から棟に向かう長い一本道があります。道の両側には『』の木が植えられています。季節柄、落葉していましたが、春先には可愛いらしいハートの葉がさぞ見ごたえある事でしょう。この桂の並木道は109mもあるのですが、実はこの数字は幻の古代神殿の階(きざはし)の長さに合わせてあるのです。桂とお月様の関係は以前にもご紹介しましたが、ロマンチックなエピソードと対をなしたその形から「縁結び」の象徴ともされているようです。

 

20110302 ロマンシング・ツリー③出雲大社で結婚される方の格好の記念写真ポイントにもなっているとか。いつしか「縁結びの道・ハートフルロード」とも呼ばれているそうです。実際に春先の挙式であれば、ハートの桂の葉がそぞかしムードを盛り上げることでしょう。是非、次は桂の季節に訪れてみたいものです。月にそびえるといわれている桂の巨木に青葉が茂ると満月になるという伝説に習い、いつまでも月が欠けることなく永遠の愛が続きますようにとの思いを込めて、『木言葉書・永遠のムーン・ツリー』(¥420消費税込み)を製作しましたが、是非そういう場面ではお使いいただきたい一品です。ここで写真を撮られるカップルは、そういう桂の伝説はご存じないのではないでしょうか。古代神殿の階の逸話同様に是非お伝えしたいエピソードです。駄目もとで、館内のショップに売り込んでみるんだったかなあ、縁結びできたかも。

 

20110302 ロマンシング・ツリー④さて、太古ロマンへいざなうカツラ・ロードを抜けて館内へ。折角の機会ですので自由勝手に見学する前に、学芸員さんからお話を伺いました。昔は邪魔くさく思っていましたが、今はこういう事の大切さが身に沁みて分かります。前回の高松での『四国村』の見学の時もそうでしたが、専門家の方からの情報があると無いとでは大違い。相変わらず好奇心旺盛の美作木青のメンバーを中心に、矢継ぎ早に質問が繰り出され、学芸員の方を困らせる場面もあり健在振りを披露!

 

20110302 ロマンシング・ツリー⑤館内はロビー以外は撮影禁止でしたので、中の様子は映像ではご紹介できませんが、出土した膨大な数の太古の息吹がうやうやしく展示されておりました。特に刀剣類の数は圧倒的で、そのディスプレイにも感動しました。ただ整然と展示さえすればいいのではなく、そこに主催者の意図をどれだけ込めれるかというのが大切で、以前に広島のオリエンタルホテルの企画展で展示していただいた時に、自らの商品に感動してしまいましたから、「魅せ方」は重要な要素です。

 

20110302 ロマンシング・ツリー⑥ただ記憶や逸話だけに依存しているのではなく、実際にたくさんの古代の歴史が出土しているだけに、説明も具体的で説得力が感じられます。木や刀剣、陶器だけではなく、食べ物や生物、当時の風俗など出土品のバリエーションも多岐にわたり、かなり細やかに当時の様子が解明されているのにも驚きました。こちらの「実在した三本束ねの巨大柱」は、出雲大社から移され展示されていましたが、1本の直径が約1.3m、3本合わせて束にした大きさは3mになるという、伝説を一気に現実とたらしめた『幻だった柱』です。この発見が、高さが48mもあったという巨大神殿の存在を実証するものとなりました。これはという事でしたが、我々が日々販売し目にしている杉とは全く異質の生き物。実年輪以上のものまで刻み込まれ、神々しさが漂っています。こういう太古ロマン大好きなんです!




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