森のかけら | 大五木材


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20121009 1先日の松山の地方祭りの事。新しい幟竿を地元の町からご注文いただいた事は先日のブログで触れましたが、今度は祭り当日の話です。桧の幟竿の長さは長さは37尺(およそ11.2m)。弊社のトラックでは運べませんので専門業者に依頼して運んでもらいました。直径は根元でおよそ4寸5分(およそ135mm)。5、6人ががりで立てるのですが、事前に根元に開けておいたボルトの穴がうまく合うかどうかヒヤヒヤの幟立てでしたが、見事に一発で無事成功!上の笹まで含めると13、14mにもなります。

 

20121009 2この辺りの幟竿としては結構長い方です。最近では、機械化されたプレカットの都合もあって、新築現場でもすっかりその姿を見かけなくなってしまった梁丸太ですが、私が入社した頃は「牛木(うしぎ」といって、6mを越すような長くて大きな丸太をよく使っていたものです。まだユニックも無かった当時、移動させるだけでも大仕事でした。その巨(おお)きなる存在感がずしりと肩に残り威圧されたものです。巨きなるものはその巨きさゆえに尊い。神輿も重きがゆえに尊く感じるのです。朝日を受けていざ境内へ!

 

20121009 3今年は祭りがたまたま日曜日で翌日が祭日という祭りには絶好の日程で、通年の倍ぐらいの神輿の担ぎ手が参加。町内で不幸も多く、ベテランの担ぎ手が参加できず不安の声もありましたがそれも杞憂に終わりました。私は祭り大好き人間というわけではありませんが、地域行事にはなるべく参加させていただくようにさせていただいております。子供時代をこの地で過ごしてないだけに、いまだにその慣習や風習にはいまひとつ馴染みきれないところはあります。伊勢音頭も知りませんでしたし、唄った事もありません。

 

20121009 4祭りのたびに感じる疎外感は一生ついて回るような気がします。しかし、そんな私でも快く受け入れていただく寛容な地域だからこそ、外様でもなるべく地元の文化に関わりたいと思うのです。むしろ私よりもこの地で生まれた息子や娘達の方が自然に「ふるさとの文化」を体で受け入れ溶け込んでいくのでしょう。その息子は今年小学5年生ですが、晴れて『猿』の役をいただきました。地元の獅子舞保存会の皆さんの手によって大切に伝承されている獅子舞の中に登場する2匹ののうちの1匹です。

 

20121009 5祭りの数週間前から夜な夜な集まっては、保存会の皆さんからご指導を受けていました。獅子舞に登場するのは「孫、狩人、猿、狐」の4役計6人。それを地元の小学校の4、5、6年生が毎年順番に引き継いで演じています。夜7時頃までサッカーの練習の後の獅子の練習(といっても、猿の出番はわずかなのですが・・・)なので、すっかり嫌気がさしているのかと思えば、楽しかったそうで、本人なりにおつとめを果たし小さな達成感を感じていたようです。文化とは理屈ではなく五感で感じ、継承していくものなのでしょう。




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