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昨日の続き・・・木材業界への就職は私自身が選んだ道でしたが、自分自身も材木屋の叩き上げではない私の父(当時の大五木材の社長)は、私を数年の間大阪の大きな問屋(卸屋)に数年間修行に出させる思惑でいたようです。私は業界の事などまったく分かりませんので、その意向に従うつもりでいました。正直それまでの人生で「材木屋」という言葉の響きを聞いたのは、子供の頃時々実家にかかってくる大五木材の事務員さんからの電話の時ぐらい。そこがどういう場所なのかも想像できない未知の世界でした。
自分の就職先が決まった途端、突然専務の独立が決まり、唯一の営業マンと共に店を出る事になり、私の大阪修行のプランも大きく軌道修正。とりあえず現場に人がいるので、まだ大学に在学していましたが、4年の秋から愛媛県森林組合の木材流通センターで数ヶ月の間、見習いとしてお世話になる事になりました。一般的な材木屋の息子と違って、私は次男であり実家は土木業。それまで「土建屋の息子」という意識(次男なりの)はあっても、「材木屋の息子」の意識はありませんでした。
当然、木材業界の事など何も知らず、桧も杉も見分けがつきません。ましてや建築の事などチンプンカンプン。それでも時はバブル期、何の知識がなくともどんな仕事だろうと世の中は好景気が背中を後押ししてくれるような雰囲気があり、この業界に対する不安はほとんどありませんでした。市場では、製品をフォークリフトで移動させる時の輪木(りんぎ)を運んで並べる事から始まり、入荷した製品を林場に立てての値札付けなどいおいろな作業を経験させていただきました。
好きなだけ寝てて、好きな時に学校に行ってという大学4年の頃の怠惰な生活をしていた身には、市場での作業は大層こたえました。肩の皮膚が真っ赤に腫れてズル剥けになるし、一緒に作業する60を超えたお爺さんたちの足元にも及ばない非力(今考えればバランスとコツでしたが)は情けないと笑われるのですが実際に足元はおぼつかずフラフラ、とにかく眠たいし何か覚えるなんて余裕は皆無。これで将来会社に戻って体力的に勤まるのかなあという不安を感じる暇すらありませんでした。更に明日へ続く・・・
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