森のかけら | 大五木材


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20121004 18月の話になりますが、『森のしるし』が思わぬ形で世界へ飛び出していきました。最初にお話を伺った時には我が耳を疑いましたが、納品先は京都と滋賀の県境にあり、ユネスコ世界文化遺産にも登録された、あの天台宗総本山・比叡山延暦寺!8月3日、4日の両日当地において、比叡山宗教サミット25周年記念『世界宗教者平和の祈りの集い』という平和を祈り、平和について考える世界規模の式典が開催され、世界の宗教指導者が集われたのですが、その記念品に採用いただきました。

 

20121004 2この宗教サミットは、1987年に開催されて以来、四半世紀にわたり連綿と受け継がれてきたものだそうです。近年世界各地で大規模な自然災害が発生し、家や家族、財産などを無くし極限状態の中で、精神的な心の支え、拠り所として宗教の果たすべき役割が問われています。そんな中、25周年を迎える今年のサミットのテーマは『自然災害の猛威と宗教者の役割~3・11大震災と原発事故への反省と実践~』。東日本大地震の被害に加えて、福島の原子力発電所の事故は、物質的な豊かさの中に幸福を追求する現代社会のあり方を考えさせる大きな契機となりました。そして多くの日本人が、ボランティア活動や寄付などを通じて、何らかの形で日本を襲った未曾有の災害に向き合う事になりました。私は募金程度の協力しか出来ていませんでしたが、インターンシップを受け入れた大学生の陸前高田でのボランティア活動を通じて、その過酷な災害状況を知る事になりました。

 

20121004 3その後、インターンシップ生と大学関係者の皆さん、現地の村上製材所さんたちのご協力で、陸前高田の倒壊した7万本の松原の松を使った木製マグネット『陸前高田のしるし』を製作し、愛媛大学のえみかショップで販売。その売上げの一部を寄付させていただいています。直径わずか50㎜足らずの小さな商品ですがこれが完成するまでには沢山の人の手を経ています。最終の磨き上げ工程は、『どうぞのいす』でもお世話になっている障害者支援施設福祉工房いだい清風園さん。1個ずつ丁寧に手磨きをしてもらっています。

20121004 4磨き上げた後は、手作業で1個ずつ私が腱鞘炎と格闘しながら(!)スタンプを押していくわけですが、そのスタンプを製作していただいているのが、昨年の『東京ギフトショー』でご縁をいただいた滋賀県の㈱ハン六・本店の平井常務。創業はなんと安政5年(1858年)!正真正銘の老舗。滋賀県文化功労賞(平成23年度)などを受賞されるなど文化活動にも大変ご熱心な会社です。ハンコやスタンプのスペシャリストであるハン六さんが弊社に関心を寄せていただいたのは、スタンプや軸木の素材として。

 

20121008 5ところがお話をするうちに、ただの素材としてではなく『木の物語』に対して強い関心を持っていらっしゃる事が分かり、熱心に私の拙い木の話にも耳を傾けていただきました。ハン六さんとのご縁で、アイデアだけで盛り上がっていた『森のしるし』が急速にカタチとしてまとまり、木の物語を素材に押し込む事についても、平井常務との話の中で加速度が増したように思います。TPO に合わせて、イベントや主旨に添った素材を選び出し、物語や逸話の味付けをする事にも共感していただきました。明日に続く・・・




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