森のかけら | 大五木材


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今までにも何度か紹介させていただきましたが、弊社の事務所と歩道の間にあるわずかな隙間に『』の木が生え始めたのは10数年前の事。鳥の落とした糞の中に種でも入っていたのか、風に運ばれてきたのか定かではありませんが、気がついたら事務所の窓からその影が映るようになり、いつの間にやら2階のショールームの窓と同じ高さにある電線を脅かすほどに成長。1年間でドンドン大きくなり、その葉は人の顔よりも大きなサイズになります!右の写真は少し前のものですがリアルなサイズです。

さすがにあまり大きくなると電線にも接触したり、歩道にはみ出してくるので伐採するのですが、1年もすればたちまち元の大きさに復元。桐の木は伐れば伐るほどに大きくなる木で、今では幹の元部分は直径1尺(約300㎜)ほどにもなっています。事務所の前に水道があり、雨が降らなくても水道から流れ出た水のお陰で潤沢な環境にあるため、成長を促しているのかもしれません。根っこの方からは株分けした『ひこばえ』まで生えてきて、その不屈の成長力には驚くばかり!とても木とは思えないスピーディな成長力は、木ではないほど凄まじいが木と同じ事から『』という漢字が当てられたとの俗説もあるほどにスーパーエコロジカル。特に夏場の成長力は半端ではなく、一気に枝葉を伸ばしてくるので、思い切って根元から1mぐらいの高さのところでバッサリと伐りました。

その辺りでも直径は4~4,5寸(120~135㎜)ぐらいはあります。上の写真を見ると、残った幹の下半分あたりで色合いが変わっているのが分かると思いますが、その境が過去の伐採跡です。そこから伸びた幹の太さはは少し小さくなっていますが、その分根元が膨らんだようです。事務所の壁と歩道との間のスペースは、鉄の門扉の引き込み口でもあるので、いつもは門扉が収まっています。そのため桐はそのスペースで最大限に大きくなるために、その身を楕円に変形させて成長。恐れ入ります!

嘘のようですが、上の伐採から22日後の姿がこれ㊧。更に勢いを増したような大きな葉が猛烈な勢いで切り口を覆い隠しています。あっという間に切り株は緑の葉の中に包み込まれ、再び気がついた頃には、伸びた葉の上から幹が顔を出してくるのです。まるで『風の谷のナウシカ』のオウムの触覚のように、葉に隠された中で何からの治癒が行なわれているかのごとく。毎度毎度繰り返されるこの光景を見ていると、1日ごとに固定写真を撮って、奇跡の成長力を早送りで見たいなと思うのです。

毎日見ているとなかなかその変化に気付かないものですが、改めて2枚の写真を並べて見比べると2週間少しでこの変化は劇的!木というよりは非常に大きくて元気な観葉植物のような感覚です。この写真の段階で、既に最上部は私の背丈ほどもあるので、半年もすれば3mぐらいになりそうです。どの桐でもこれぐらいの樹勢があるのか、ここに根付いたこの桐だけが特別なのか分かりませんが(この地の地下から妖しい養分を吸い上げて・・・?!)、これだけの成長が見込めるのであれば、桐の木だけを植えた『桐山』もありかななどと夢想するのです。問題は、そこから産出された桐材の出口。その出口が定まっていなければ、いくら桐が生長しても意味がありません。桐=押入れの内装や引き出し内板、という従来の枠を越えた「新しい出口」を見つければ、この計画案外無謀でもないかも・・・?!

 




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