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現在、捕鯨は大型鯨類13種を対象とした商業捕鯨は禁止されていて、南極海での調査捕鯨に限られています。捕鯨問題については、いろいろな意見もあるようで、特に日本に対しては政治問題にすり返られている感もありますが・・・。かつては捕鯨推進国としては日本やノルウェーが有名でしたが、現在では IWC(国際捕鯨委員会)に加盟している88カ国のうち、捕鯨支持国39カ国、反捕鯨国49カ国と、かなり均衡してきているようです。
鯨は捨てるところが無いと言われますが、その部位約70についての料理法を示した本が記される(鯨肉調味方)など、その皮や肉、五臓六腑、油に至るまでその料理方法・活用方法にについては古来より詳しく体系化され、本当に無駄なく活用されてきた事が分かります。館内にもその用途が解説してありましたが、端材を無駄なく活かして使いたいという【森のかけら】のコンセプトにも相通ずる部分があって強い共感を覚えました。
鯨油や鯨のひげを使った工芸品など、その活用方法の実例も展示してありましたが、鯨に限らず樹木に対しても、葉や皮を染料にしたり、実を煎じて生薬にしたり、材それぞれの堅さや強度、木目、触感などの特徴に応じて細かな用途に使い分けてきた歴史があります。ごく当たり前のように木のモノを暮らしに取り入れてきた時代から月日が流れ、身近なところから木のモノが姿を消してきた中で、木に対する意識も随分変わってきました。木を伐る事は悪である・・・鯨を捕ることは悪である・・・他人事とは思えません。
捕鯨に関しては、先に書いたように対日政策として政治問題にすり返られている嫌いもあり、現在の鯨の成育数や捕鯨数(調査捕鯨は年間220頭)、またその割合は南極海に生育するクロミンク鯨の0.1%に過ぎず、この値は純加入率よりも小さいので、資源に悪影響を与えることはない(参考・日本捕鯨協会)など、その実態と漠然としたイメージが乖離している場合もあります。木に対しても環境意識の高まるにつれて、イメージ先行の誤解もあるので注意が必要です。
そういう意味からも厳しい環境にある捕鯨がとても他人事のようには思えないのです。私が小さな頃には小学校の給食にもごく普通に「鯨の竜田揚げ」が出ていましたので身近な食べ物でした。海外では感情的な部分で捕鯨に対するイデオロギーもあると思いますが、古来より暮らしや文化に根ざしてきた日本人 が「勇魚」と呼び畏れながらも危険な漁に挑み、鯨塚を立てて鎮魂を捧げた姿に、森の巨木に対する山の民の姿がオーバーラップせずにはいられないのです。
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