森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

本日は具体的なイエローポプラの加工例についてご紹介させていただきます。弊社においては、テーブルやカウンターなどの家具材としての利用頻度は低く(そのほとんどがクリアー塗装仕上げなので、塗装ノリはいいもののクリアー仕上げだと木理に味わいが欠けるという理由で敬遠されてしまっています)、もっぱら枠材や見切り材、額縁などの造作材として利用されています。緑色と白色のコントラストも使い方次第で面白いアクセントにもなる事は『森のたまご』でも実感(画像は、ホオの森のたまご)。

突き板や印刷商品が氾濫する中、ついつい色合いが揃っている事が当然というような感覚に陥ってしまい、無垢材の特徴であるはずの、1つの木に中に含まれる多彩な表情や色合いの妙味を、『規格外』のように捉えてしまうこと事態が誤りなのです。それが『不揃いであることの不安感』という呪縛なのですが、私自身も長らくその呪縛を脱する事が出来ませんでした。今は呪縛も解け、色のコントラストを楽しんで利用できるようになてきました。

だからといって、クリアー塗装で仕上げる家具などに無理矢理に色味の違いを持ち込むわけではなく、それが受け入れられる場面で無理強いなく使って、楽しんでもらうという境地です。経年変化でくすんだ緑灰色になるイエローポプラの色味のほどほどなやわらかさも、強い自己主張とは縁遠く、嫌味がないコントラストだと思います。例えば、このような凹凸の複雑な加工をしても、心材、辺材共に反りやねじれが発生しにくいというのもありがたい特質です。

 

考え方を切り替えてやると、今まで気になっていた緑と白のブチ柄が妙に愛おしくなってくるもので、最近ではあえて色の差の激しいものを求めてしまうほど・・・。【森のかけら】以後、端材を利用した小物を作ることが多くなり、精緻な加工にもよく耐えてくれるイエローポプラのような材は非常に助かるのです。また『モザイクボード』においても、この緑と白の個性が非常に有効で、なくてはならない顔となっています。精緻な加工といえばこんな加工でも力を発揮。

イエローポプラで建具を作った時の余った部材ですが、近日中に『ちょこっと端材』のコーナーにもアップする予定ですので、ご興味のある方は是非どうぞ!名前からくる誤解で、「ポプラ」の名前が付いているから、ヤナギ科のポプラ(セイヨウハコヤナギ)と混同され、とても軟らかいと思っている人もいますが、そこまで軟らかいわけではありません。ただし鉋削りの後にはやや毛羽立ちが起きるのでサンダーでの仕上げが望まれます。是非、ウェストバージニアの森の恵みもご堪能あれ。

 




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2013年9月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  
Scroll Up