森のかけら | 大五木材


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全画面キャプチャ 20131013 130158.bmp数年前より細々と集材して仕込んでおいた愛媛県産の広葉樹が、そろそろ出番を迎えようとしています。人工乾燥機にかけずに天然乾燥にこだわりましたので、相当に時間はかかったものの木本来の艶や光沢がしっかり楽しめます。本日も愛媛県久万高原町産のオニグルミの仕分け作業をしました。決して大きな木ではありませんが、妙なもので地元の広葉樹というだけで何だか心がウキウキした気持ちになってくるのはなぜでしょうか。

 

 

全画面キャプチャ 20131013 130153.bmpこれを1枚ずつ長さや巾、厚みなどを採寸し、節や割れの有無などのコンディションを検品して値段をつけていきます。今までは主に、北海道産や中国産のオニグルミを扱ってきましたが、地元で原木から乾燥を経て、自ら仕分けて寸法取りして品番と値付けをするのは特別な感覚です。鬼皮がついたまま製材しましたので、自分たちの手で堅い鬼皮を剥いで虫の被害にも備えました。しかし中には既に白太に虫の穿孔痕があるものも・・・。これも甘い果実のなる木の宿命です。

 

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今まで使ってきたクルミ材の多くが人工乾燥材だったので、それに比べると天然乾燥のものは同じくすんだ茶褐色でも、しっとりした雰囲気があります。オニグルミの気乾比重は0.53で、同種のブラック・ウォールナットに比べるとずっと軽く軟らかいのが特徴で、弊社での用途としては主にカウンターやテーブルなどの家具材に限られていました。クルミの耳はくどさもない割りに広葉樹らしさを楽しめるので、白太と心材の色味のコントラストのメリハリもあって、耳使いの指定が多いのも特徴です。

 

全画面キャプチャ 20131013 130052.bmp色の濃淡差が激しいと白身が混ざるのを嫌う傾向がありますが、あえて混在した使い方、見せ方をするのもクルミの場合は有りだと思います。特に県産材のクルミの場合、巾が狭いので幅剥ぎでの使用は必至です。ちょっと粗めのオニグルミの手触りも、無垢材を実感できます。癖や狂いの少ない素材で、虫の影響を受けやすい事から、小さな虫穴でも敬遠され着色塗装して使われる事もあるようですが、この柔らかい表情を楽しむにはクリア塗装こそがお勧め。小さな虫穴に恐れず、大胆にクルミを楽しんでいただければと思います。

 




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