森のかけら | 大五木材


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20130929 1.bmpこのリグナムバイタ木質油分を大量に含み、自己潤滑性があるので触ると鉄に蝋を塗ったような不思議な触感があります。水中で100℃以上の温度で熱すると、中から樹脂が出てくるという特殊な性質があり、その性質を生かして船舶用のプロペラシャフトの入れ子やベアリング、滑車などの海洋で用いる道具に重用されてきました。また金属製のベアリング潤滑油の注入の難しい歯車やガイド、ローラーなどにも欠かせない材料として利用されてきました。

 

20130929 2.bmpしかし最近では材の希少性による供給不安定、非常に高価な事などから敬遠されるようになり代替材に取って変わられてしまっているようです。ワシントン条約付属書に、非常に注意して取り扱うべき樹種に指定されているぐらいですから、もはや身近に使える木ではなくなってしまいました。資源としても貴重であり、大木にならないうえに非常に重硬で、なおかつ干割れが発生しやすいなどの特徴から一般の木材市場で流通する事はほとんどありません。

 

20130929 3.bmp特殊なルートに限られる上に、普通のまともな材木屋は手を出すような代物ではありません。弊社では、「森のかけら・プレミアム36」の中で異彩を放っています。この普通では手に入らない木が、普通ではない人たちの手によって私の手元にやって来たのです。持つべきものはフェチな材木仲間!購入させていただいたのは、珍しいリグナムバイタの原木の一部(原木を落札して、製材して仲間で分け合うというシステムで、珍しい木や特殊材がリーズナブルに購入できるようになったのは本当にありがたい事です)。

 

20130929 4.bmpそのうちの一部を使って、今回「世界で一番重たい森のりんご」を製作したのです。この木に限ったことではありませんが、今回もしっかりと骨までしゃぶらせていただきます!気乾比重が1.20~1.35あり、「森のりんご」サイズでも水に沈んでいきます。水に沈む木を「シンカー」と呼びますが、まさにリグナムバイタはシンカーの中のシンカー!ちなみに浮かぶ木の事は「フローター」と呼びますが、こちらはほとんどの木に該当するので、当たり前すぎて一般的には使われません。これだけ重たいので硬いのは硬いのですが、鋸で切断も出来ないというわけではありません。むしろ材中にたっぷりと含まれる潤滑油の働きで縦切りはそれほど困難ではありません。それよりも厄介なのは、マツなどと同じくサンダーで磨くと一種で目詰まりを起こしてしまう事です。

 

 

20130929 5.bmp加工屋さん泣かせのタフなボディと、天然の色調とは思えない緑色を帯びた暗褐色の御姿、そして神秘の香り・・・頑張って沢山作ったつもりでも素材に限りがありますので、今回販売できるのは10個のみ。専用ケースにミニ解説がついた「リグナムバイタのりんご」は、プレミア・ステージで、1個¥5,000(消費税・送料別)で販売させていただきます。まだ実物を触った事が無いとい方、話のタネに、是非「世界でいちばん重たいりんご」に触れてみて下さい。

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