森のかけら | 大五木材


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20131205  1 .bmp昨日に引き続いて『ヤニ』の話です。考え方ひとつで愛おしくも思える(?)ヤニですが、肝心のヤニ壺の底が深い場合には、吹き出たヤニを拭き取ったり、壺の中のヤニを救い出しても際限が無いので、その場合は思い切って『外科手術』を施さねばなりません!他の材木屋さんでもこんな事をしているのかどうかは知りませんが、門前の小僧習わぬ経を読むというやつで、見よう見まねで何とか手術の手順を覚えましたので、ブラック・ジャックよろしく無免許の手術を決行!

 

20131205  2 .bmpその手術とは、ヤニ壺周辺ごとカッターで切り出してヤニ壺そのものを除去するという豪快なものです。ただしこの場合には、除去出来るヤニ壺の大きさが限られます。せいぜい50mm前後。ヤニを除去した跡には、同じ樹種の似たような目合いのものを使って移植手術を施すのですが、摘出スペースがあまりに大きいと手術が難しくなります。そこまでするのは、どうしてもその材を使わなければならないような背に腹は変えられない理由がある場合に限られます。

 

20131205  3 .bmpそういう無許可の外科手術は、モラルとしていいのか悪いのかの問題というよりは、やむにやまれない現場の事情があったからこそ生み出さえた緊急措置です。しかし、時にはその必要があったとしても、手術に耐えられない状態、あるいはどうしても手術が出来ない状況の時もあります。例えば施工後に発見された場合など。ヤニ壺の底が浅ければ、吹き出たヤニを辛抱強く拭き取り続ければ、無限に思えるヤニにもいつかは終わりがやってきます

 

20131205  4 .bmpしかし底が深いと何年経ってもヤニは出続けるのでこれは厄介!そういうヤニのある木を使わないにこした事はないのですが、代替の効かない時に限ってヤニ壺が含まれていたりするもの!価値のあるものは誰かに守られていて簡単に手にする事は出来ないもの。ヤニも一方的に悪いわけではなくて、木にとっての潤いや艶を与えるだけでなく、香料や塗布材、薬品に使われるなど非常に有効なのです。ヤニは決して敵や邪魔者などではなく多様な顔を持っています




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