森のかけら | 大五木材


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今日のかけら・#034【木曽桧/キソヒノキ】ヒノキ科ヒノキ属・針葉樹・岐阜産

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20131215 2私がこの会社に入社した当時、つまり今から20数年当時は、まだ無垢材に覚醒していなかったため、合板などの新建材もそれなりに扱っていました。以前は会社として建売住宅まで手掛けていたこともあって、倉庫の中にも木材に交じってユニットバスや洗面台なども沢山ありました。私自身は、まだこだわりどうこうよりも木材屋の仕事のなんたるかすら分かってなかった状況でしたので、言われるがままに注文のあったものを運び販売するというただの肉体労働の日々でした。

 

 

20131215 3そういう日々の中、それなりに建材類も販売してはいましたが、取扱いの規模も少ないこともあって、どうしてもカタログ販売の建材に仕事の面白さや妙味を見出すことが出来ませんでした。肌に合わないという感じで、次第に建材の扱いが減少して、気がつけば倉庫の中にはコンパネすら1枚も無くなっていました。その後、無垢材の底なし沼に両足ともにどっぷり浸かっていくことになるのです。そのことについて今は微塵の後悔もないどころか、よくぞ舵を切ったものだと。

 

 

20131215 4 .bmpさて、その舵を切る前の頃の話ですが、その頃はわが社の主役は檜(ヒノキ)の柱でした。しかも俗に化粧材と言われ和室などの真壁に使われる高級な柱です。いまや床の間のある和室は風前の灯ですが、今から25年ほど前は必ず1軒につき1室は付き物で、大きな家になると8畳の続き間も珍しくありませんでした。弊社のようなところにさえ、1月に1度は鹿児島からわざわざ欄間屋さんがトラックに高価な彫刻欄間を積み込んで売り込みに来ていたほどですから。

 

20131215 5欄間を取り付けるには和室の続き間が必要ですから、和室の減少とともに欄間も激減していくのです。しかし当時は、わざわざやって来ればお付き合いにと、欄間を3、4本も買っていましたが、それとてすぐに売れるぐらい欄間も和室も需要があったのです。欄間は8畳続き間に1組ですが、化粧柱の場合は最低でも10数本必要になります。当時は化粧面が無節の場合、1面1万円程度が相場でした。それが3面、4面化粧ともなれば数倍の価値がつくこともあり、まさに大トロの値打ちもの




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