森のかけら | 大五木材


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20131213 1 .bmpさて本日はイタウバの特徴について。イタウバは濃い茶褐色で、見た目にも重量感がストレートに伝わってくる木です。同じ「アイアンウッド」の中でもウリンに比べると比較的灰汁(アク)が出て、施工後に基礎のコンクリートなどを汚しにくい木だと思います。あくまでも私の経験上ですが・・・。それでも長期間の保管によって、桟積みした部分にわずかに灰汁が染み出しています。白っぽく見えるのは、桟のために経年変化を免れた部分。つまりかなりもともとの木肌です。その上の濃い筋が灰汁の跡です。

 

20131213 2 .bmp施工前には気になるかもしれませんが、施工して数ヶ月もすれば紫外線の影響を受けてすっかり馴染んでしまいます。さらに数年もすれば経年変化で灰褐色になればどの木もロマンスグレーに「成長」しますが、そのわずかな期間も施主さん、設計士さんには気がかり。イタウバはそもそもが濃い茶褐色なので、退色による変化の驚きが少ない方かもしれません。表面を削ってみると、その削り粉はやや黄色味を帯びていて、時間と共に変色します。

 

20131213 3 .bmp梱包の中には、こんなカーリー(波のように皺が寄ったように見える柄)状の杢が出ているものもありました。メープルなどに現われれば相当な価値があるのですが、装飾的な美しさや妙味よりも、耐朽性や強度の方を優先するウッドデッキにおいては、その「価値」はあまり歓迎されるものではありません。むしろデッキ材としては、全体のトーンバランスを逸する「異形のもの」とされてしまいます。イタウバに限ったことではありませんが、用途によって「価値」は変わってきます。

 

20131213 4 .bmpところでイタウバの端材が出た時に、『モザイクボード』のワンピースにも使った事があったのですが、時間が経つとわずかですがアクが染み出て他の材に影響を与えてしまいました。【森のかけら】は、キューブに加工仕上げして、樹種ごとのカゴにいれて保管してあるのですが、長い時間密着しているとアクが染み出て白いネームシールがきばみます。木の「個性」も使い方、見かた次第でよく見えたり、見えなかったり、気付いたり、気付かなかったり・・・。




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