
当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。
| 7月の弊社の端材コーナーの特集は『ホルトノキ』です。松山市内で200年の樹齢を刻んだ老木のホルトノキの端材が主役です。オンラインショップでは数か月前から先行して販売してきました。店頭でも木柄フェチの人には紹介してきましたが、このたび晴れてコーナーの特集を組ませていただきました(私のさじ加減ひとつですが)。200歳のホルトの老木は1本だけでしたが、かなりの巨木でしたので、解体しても結構なボリュームがありまして、とても端材コーナーにすべては展示できません。数枚幅剥ぎ合わせすればテーブルになるようなサイズのモノもあるのですが、あくまでも舞台は『端材』。 |
 |
 |
端材コーナーを整備してから急激にお客さんが増えたというわけではありませんが、今までよりもスムーズに買えるようになったとおおむね好評(だと聞いてます)。端材コーナーに陳列している材については9割は名前と値札をつけたので、いちいち「これ何の木ですか?」、「これいくらですか?」と訊かなくてよくなったので、お客さんも少しはストレスが軽減出来てるのではなかろうかと。倉庫の奥で埃にまみれながら宝物でも見つけたかのよう嬉しそうに端材を抱えた人に、「あ、それって結構高いモノなんですが・・・」とは言いづらい。 |
| 商品に商品名や値段がついているって当たり前の事なんですが、木の場合は(特に端材)製材したり加工するごとに『細胞分裂』するので、小さなものにまで値段をつけるとなるとこれがなかなかの作業量になります。そもそも一般の方に販売するという前提がなければ、いちいち名前や値段をつける必要も無いのです。弊社も昔はそういうスタイルだったので、今でも倉庫にある材の多くには値札が付いていません。恥ずかしい話ですが、そうやって1つ1つの木に値札をつけることで『一般の人に木を売る』という覚悟が出来てきました。 |
 |
 |
まあそういう経緯がありまして端材コーナーも充実させてきたわけですが、それをSNS等で発信したことで、今まで弁護士事務所並みに敷居が高いと言われていた(雰囲気だけが)材木屋にも、若い人が来てくれるようになりました。それで分かった事は、松山にも木のモノづくりをされている人がかなりいるってこと。アマチュアなので販売はしていない、これからしたいという人が多く、その作品を見る機会が少ないモノの、かなり高いレベルの作品を作られている方もいらっしゃいます。それも端材コーナーをリニューアルさせたからこその出会い。明日に続く・・・ |
| さて昨日の、400年後に発見された南極大陸が描かれているオーパーツ『ピリー・レイスの地図』の話の続きです。実はそこに描かれているのは南極大陸ではなく南アメリカ大陸ではないのか?!という説もあって、その根拠として地図では南極大陸に「灼熱の砂漠」という記述があるとか、本来は間にあるはずのマゼラン海峡とドレーク海峡がなくて、南米大陸と南極大陸がつながっている等々。こんな事を言い出す輩はそのうち、私の大好物であるアトランティス大陸もムー大陸もUFOも宇宙人もネッシーも雪男もフェイクだ見間違えだなんて言い出すのでガン無視です! |

|
 |
ところで、いい歳をしたおっさんが古地図で何を熱くなっているのかというと、この地図の真贋はどうでもよくて(いや、どうでもよくはないのですがとりあえあずそれは置いといて)、倉庫の中から時々現れる杢があたかも古地図のそれのように見えるのと、それによって本来はあまり価値がなかった材に箔がついてお値打ちモノのなることから、勝手に『ピリー・レイスの地図』のようだと思っているというだけの話。ここまで引っ張るつもりではなかったのですが・・・。すわ、世紀の発見か!と私に勘違いさせてくれたのが『トチ(栃)』の一枚板に出現したこの古地図感とその世界観!! |
| いわゆる『スポルテッド』というヤツで、今までにも何度も紹介してきましたが、材の表面についた外傷などに雨水などとともに腐朽菌やカビなどが侵入して出来る黒い帯状の筋の事。その柄によっては無傷のものよりも遥かに高額で取引されるモノに変身するわけですから、自然の遊び心は偉大です。昔はあまり興味が無かったというか、その魅力がよく理解できませんでした。その面白さにはまり出したのは40歳も過ぎたころからでしょうか。あえてそういう材を選んで買うようになりました。他の銘木に比べるとその価値が明確ではないというのもスポルテッドに惹かれる理由のひとつ。 |
 |
 |
不本意に菌に侵されて出来た結果なので、それがどういう図柄を描き出すのか千差万別ですし、そういうコンディションですから周辺にはピンホール(虫穴)やら、度を越えてすっかり腐ってスポンジ状になってしまう事もあります。最近では原木も扱う機会が多くなったので、弊社の中でも不本意の製造してしまう事もあり、ちょっとすえたような匂いがしたら黄色信号。開けてみたら嗚呼~もっと早く気づいて救出してやれたら・・・と思う事もしばしば。そういう意味では結構リスクもあるうえに、価値を創出する話術も必要になるので誰でも手簡単にを出せるモノではないのです。 |
| 玉杢だの蟹杢だの孔雀杢だの、誰が見たってその価値が分かる(お高いんだろうな~)銘杢に比べると、その価値に『解説』が求められるスポルテッドは、まさにキワモノ・偏屈材木屋好みの木材なのです!あ、という事はうちにとってはオーパーツでは無いってことか(笑)。まあそれはよしとして、「どう、この形が地底都市シャンバラのかも?」なんて解説ならいくらでも喋れますぞ!嘘と真実のはざまのギリギリの駆け引き、攻防、騙しあい・化かしあい、せめぎあいも、材木屋で木を買う魅力のひとつ。ピリー・レイスの地図を売る材木屋が減ってなんと嘆かわしいことよ! |
 |
| 昨日に続いて木の杢の話です。木の杢はその特徴に合わせてさまざまな名前が付けられています。有名なところでは『玉杢(たまもく)』、『鳥眼杢(ちょうがんもく)』、『笹杢(ささもく)』、『筍杢(たけのこもく)』、『虎斑(とらふ)』などなど。ちょっと専門的なものだと『鶉杢(うずらもく)』、『葡萄杢(ぶどうもく)』、『蟹杢(かにもく)』、『孔雀杢(くじゃくもく)』、『泡杢(あわもく)』など。その名前からして高価そうな後者の杢は、いわゆる銘木と呼ばれる高級材に現れる貴重な杢。いや、そういう杢が現れているから高額になるわけですが。 |
 |
 |
最近は少なくなりましたが、本来はそういった貴重な銘木を専門に扱う高級銘木店のような場所にあるべき材なのですが、何をどう間違ったのか弊社のようなキワモノ材木屋の倉庫の中にも不意にそんな杢のある木が出現したりします。お前が選んで買ったからだろうなんて野暮な事は言いっこなしです。昔に比べて銘木の結界が緩くなったのか?弊社がそういう木を引き寄せる体質になってきたのか?しかし本来はしかるべき銘木屋などにあるべきで、ここにあってはいけないモノという事で、私は秘かにそれらを『オーパーツ』と呼んでいます。 |
| オーパーツについては今更説明する間でもないと思いますが、誰もが皆ムー世代ではないでしょうから念のため説明すると、それが発見された場所や年代と製造技術が全くそぐわず、なぜ存在するのかが解明されていない謎の工芸品の事。Out of place artifacts。「場違いな工芸品」という英語の頭文字を拾った「OOPARTS」は、見えない誰かの手によって世界中にばらまかれた、あるいは宇宙人からのメッセージなどとも言われています。クリスタル・スカルやカブレラ・ストーン、コロンビアの黄金ジェット、コスタリカの石球、アンティキティラ島の機械などがそれにあたります。 |
 |
 |
これらのオーパーツが少年時代の私の胸をどれほど高ぶらせてきたことか!最近そんな素晴らしきオーパーツの謎解きを夢もロマンも持ち合わせぬ愚か者が、ネットでさも得意げに解説しているのは嘆かわしい・・・。まあそんな愚者の言葉はガン無視するとして、数あるオーパーツの中でも私が好きなのは、1929年に発見された『ピリー・レイスの地図』。この地図には、地図が作成されてから400年後に発見された南極大陸が描かれており、なぜ当時誰も知りえなかった南極の存在を知りえたのか?!そこがこの羊皮紙を使って描かれた古地図がオーパーツと呼ばれる所以。明日に続く。 |
| 最近、よく商業店舗の看板の問い合わせを受けることがあります。主に飲食店なのですが、以前とは少しその傾向が変わってきてます。昔は、設計士さんや工務店さん、大工さんから、今度これこれこうしたお店が出来るので、カウンターやら造作材などが必要になるから、という話があって、仕事が後半に差し掛かった頃に、そういえば店の看板も要るそうだから用意しといて、というような感じで、仕事の最後の締めとして店の看板を納めさせていただくというのが常でした。それが最近は、内装や造作は終わった(居抜きなので触らない)ので看板だけ欲しいという話が急増。 |
 |
 |
これも時代の流れだと思いますが、ネットなどで調べられてお店のオーナーが何か看板に使える木はないかと直接訪ねれ来られるパターンも増えてきました。なので、どういうお店なのかをオーナーの口から聴いて、店の雰囲気を想像しながらご提案することが多いので、どうにかして店のコンセプトや店名などに絡めたり、半ば強引にでも結び付けてプラスアルファ感を出したいと思うこちら側としては、そこは寂しいというかちょっと物足りないところではあるのですが・・・。先日も看板のお問い合わせがあり選ばれたのがこちらの耳付きの朴。 |
| ちょうどサイズと形が適寸だったということもあるのですが、喜ばれたのは辺材に現れた荒波のような杢。実は表面が黒く汚れていて、私も削るまではこんな杢になっているのに気づきませんでした。材の表面に無数の小さな凸凹があったようで、あたかも打ち寄せる小波のような模様を描き出しています。杢の言い回しってひとそれぞれですが、私には凍てつくような寒い季節の波(冬濤/ふゆなみ)、あるいはこれから雷神様が登場しようかというおどろおどろしい雰囲気の雷雲の始まりようにも、はたまた水墨画の雲海のようにも見えたりします。 |
 |
 |
この杢が〇〇に見える、いや私にはOOに見えるなんて、果てしもなく言い合えるところが杢の面白さのひとつでもあります。オーナーもその部分を気に入っていただきこの板に決めていただきました。恐らくしばらくの間は、来店されるお客さんとの間でもこの杢が何に見えるかが酒の肴となることと思います。常日頃はサイズや価格に振り回されることが多いのですが、こういうところで盛り上がったりすると、やっぱりもっと丁寧に一枚一枚の木の表情を観察して眠れる要素を引き出す事に留意せねば木に対して訳ないと思ったりするのです。 |
| 以前に、弊社の倉庫にセキレイ(鶺鴒)という小鳥が巣作りをしているという話を書きました。その時に生まれた雛は驚くほどのスピードで巣立っていったのですが、その間心優しき材木屋のスタッフは巣が作られた木を動かすことを断念し(本当は動かす必要はあったのですが)巣立ちを見守ったのです。どうもその行為がセキレイ夫婦に誤解を与えてしまったようで、どうやらわたしたちは偶然にもセキレイが何をしても罪に問われることもなく何をしても自由で安全な聖地に辿り着いてしまった・・・とでも思わせたようです。 |
 |
 |
雛が巣立ってセキレイの賑やかな鳴き声が聴けなくなって寂しいなあなんて感傷にひたる時間は数日でした。そのセキレイ夫婦が、あれほどお前たちだけは特別なんだぞ!本当だったら俺は鳥の巣だろうがなんだろうが商売のためなら蹴散らしてしまうことぐらい何とも思ってなんかないんだぞ!今回だけたまたま気分がよかったから見逃してやるんだぞ!と強く伝えたはずだったのですが、日本語がうまく伝わらなかったのか、聖地発見の手柄を自慢したいという誘惑に仲間たちに聖地の場所をリークしてしまったのか、数羽のセキレイが降臨。 |
| 野生の獣すらも子供のころから飼ってやれば人の気持ちが伝わって大きくなっても覚えているという話もあるぐらいですから、もしかして「あの時には大変お世話になりました。これは心ばかりのお気持ちですがどうぞ。」と、金貨ぐらい加えて来たのかななんて思った私が浅はか。数日後には倉庫の中に新たな巣が!しかも数か所も!聖地に舞い降りるセキレイの数も日々増えていきます。セキレイネットワーク恐るべし!当初はあれほど警戒していたセキレイも数メートルさきまで平気で寄って来るようになりました。完全になめられている・・・。 |
 |
 |
敵もさるもの、「ここならしばらく動かすことないよね」っていう木の隙間を選んで巣作りをするとこがまた憎らしい!最初に隙間を見せてしまったこちらの脇の甘さもあるので、まあ仕方ないかと心の大きさを見せつけてやろうかと思っていたら、次第にセキレイも調子に乗ってきて、今までは互いの間で飛行禁止の紳士協定が結ばれていたはずの倉庫内や展示室内に領空侵犯!ある日、二階で鳥の鳴き声がすると思って上がってみると、恐らく迷い込んでしまった展示室の中で、出口を求めて激しく飛び交い展示物が散乱。私の大切な鉄腕アトムのオブジェに糞の跡を見つけたときに、私の中で何かがブチ切れる音が聞こえたのです。いいか、セキレイよ。今年だけは見逃してやるが、今年だけだからな!来年は巣作りしようと思ったって全部売り切ってしまうからな!在庫すっかり減らすんだからなあ~! |