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とはいえ、こういう大きなサイズの材はなかなかそううまい具合に出会いがあるわけではありません。カットしてしまえば足は早いでしょうが、それは最後の最後の手段。出来るだけ長いもの、広いものに対応する形で世に出したい。というわけで今回、奥の方から引っ張り出したのがこちらの大きな『モミ(樅)』の耳付きの一枚板。倉庫の主とした永らく君臨してきた大物。比較的大きくなりやすいモミですが、それでも直径1mサイズになると貴重です。長さは4m未満ですが、3,400~3,600㎜あります。 |
弊社ではウッドデッキを作りたいという方には、非常に硬質で耐久性に優れている南米ブラジル産の高耐久性木材『マ二ルカラ』を提案しています。マ二ルカラには『アマゾンジャラ』の別名もありますが、ブラジルでの一般名は『マサランデューバ(Macaranduba)』。マ二ルカラというのは、 学名:のManilkaraからきています。 国内に入って来るサイズは限定されているので、フェンスなどに使う場合は小割して利用します。あまりに硬いため製材すると挽き反りが出ることも多く、失敗した端材の活用を模索していました。 |
加工直後の材面は赤褐色ですが、経年変化でこげ茶色に変わっていきます。加工した際の大鋸屑が鮮やかなので色留め出来ればなあと思う木のひとつです。いつもここの色をウッドデッキ以外にも活かせないかなんと思うのですが、加工が始まるとその粉塵が粘膜を刺激して鼻がムズかゆくなるので、それどころではなくなってしまいます。加工する際には必ずマスクの着用が必要です。それで、『森の砂』用の木粉を収集するのも気おくれしていたのですが、先日それも兼ねてマ二ルカラの端材を少しカットしていたら・・・ |
挽いてもらったクスノキの板を選別。一枚ずつコンディションを確認しながらサイズで分けて桟積みしていきますが、この作業は必ず私がするようにしています。この後、樹種にもよりますが、基本は天然乾燥で半年から長いものになれば二年ぐらい乾かせますので、どういうものを乾かしていて、どれくらい経った頃に使えるのかを把握しておくためと、値付けをするため。よく、我が子に名前をつけるように値段をつけやがって、なんて言われますがその通りです。自分の尺度と感覚で値段をつけますが、その分しっかりと木は見ているつもりです。 |
今回挽いてもらったのは近所の神社のクスノキ。あまりに大きくなり過ぎて倒木の危険もあったので伐採したものですが、昔に雷も落ちたことがあったとかなかったとかで、中に空洞があるかもと心配していましたが、それも杞憂で済むほど立派な鎮守の木でした。狭い境内から搬出するため短くカットしましたが、テーブルや座卓などの家具はもとより、【森のかけら】などの小物まで使いどころはたっぷりありますので、一切無駄にすることなく骨まできっちりとしゃぶり尽くしていただきます。なので側のペラペラまで余すことなく桟積み。 |
木に関するいろいろなモノを作っていますが、変わったモノほど撒いた種がすぐには芽を出さない。撒いた畑が悪かったのか、種そのものが弱かったのか、養分が足らなかったのか、いろいろ考えますが、基本は種を撒いたら後はほったらかし農法で、陰から頑張れと声をかけるのみなので、相当に打率は低い。ただ、そこで諦めてしまうから失敗に終わってしまうので、気長に芽が出るまで待てばいいのです。終わりがないのだから失敗はないの精神(笑)。そのつもりで撒いたのが、この木の鋸屑を瓶詰にした『森の砂』。 |
本当は、【森のかけら】と同じぐらい240種もあると壮観だと思うのです。さすがにそこまで揃うと、匂いや色の多様性という点でも学校教材になったるするのではなかろうかと勝手に思い込んだりしているのですが、世の中そうは甘くない。面白いとか、綺麗~!これが自然の木の色だなんて信じられない~!なんて言ってくださる方は数知れず。ただ、それを対価を払っていただいて初めて芽が出るというもの。雨(PR)が足りずに地面が硬くなって芽吹けないのかと思い、何度もあざといPRも繰り返してきました。 |
そしたら先日、試作的に作った小瓶4種セットがオンラインショップで売れました。それをきっかけにSサイズ瓶入りの『森の砂』が店頭でも続けて売れたりと、ようやく「いいね」が対価の対象になってき始めました。出来ればもっと樹種を増やして、草木染めなどにも使っていただければと思っているのですが、瓶の方が足りなくなってきましたので仕入れにいかないと!少し売れると、いつものように大量注文来たら果たして応えられるだろうかと、捕らぬ狸の皮算用の妄想で心が震えるのです。笑わば笑え、我独りけもの道を往く者なり! |
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