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『おとなの部活動』の定例会議が市内某所の会議室で開催。国際会議かと見まがうほどの立派な大会議室で、我々少数精鋭を自負するおとなメンバーには分不相応な広さがら、おとなの事情によりこちらの場所で会議が始まりました。各席ごとにマイクまでついていたのですが残念ながら故障中という事で使えませんでした。さてすっかり先月のギフトショーの興奮も冷め、『おとな』たち一行は懲りもせずに新たな陸地を求めて再び舟を漕ぎだすことに。本日はその目的地を探るための大切な会議なのです。
どんな泥船であろうと、乗り込んだ以上は一心不乱に漕ぎ続けどうにかして次の陸地に辿り着くというのが我々『おとな』の身上なのですが、そんな一枚岩の『おとな』の泥船の行く手に立ち込める不穏な雲!なんと、これまで自分大好き、行き先不明、猪突猛進な我々できそこないのわがままな『おとな』を、ある時は飴と甘言で手なずけ、ある時は鞭と虚言でたきつけ、思うがままに操ってきた稀代の猛獣使い・藤田雅彦氏がこの春、やんごとなきおとなの事情によって異動する事になってしまったのです!
春からは現在お勤めの建物から歩いて1分の眼の前の建物にて勤務される事に・・・まあ場所はほとんど変わらないとはいえ、今までのようにデザインに特化したした仕事が出来るわけではないようで、行政の組織に疎い私には崇高な理念は分かりませんが、これで愛媛の企業とデザインを繋ぐ関係は停滞するのではないのかと危惧します。それによって獣たちは野に放たれる事になるわけですが、いずれ慣れ親しんだ匂いを嗅ぎつけて何らかの形でまた猛獣使い元に集う事になると思います。そんな感傷は脇に置いてさて会議、あれ?
そういう割り切りもおとなが身に付けた生きる知恵?さて、会議の主題はほぼ骨格の固まった『えひめのあるくらし』をどこでアウトプットするかという事。おとなの部活動的に言えば、成果を発表する学習発表会であり、他地域の他校との交流も視野に入れた修学旅行にあたるものですから会議も白熱し喧々諤々の議論!今流行りの海外まで候補にはのぼったものの、最終的にはとりあえず国内3か所(県内1、県外2)が内定。詳しい日時や場所などについては、詳細が決まり次第このブログでもご報告させていただきます。
鼻先に美味しそうな餌をぶら下げられると本能の思うままそちらに全力で走りだしてしまう駄目な『おとな』たちですが、それは猛獣使いとのしばしの別れの悲しみを忘れ去るための処世術。ここまで我々を導いてくれた猛獣使いの事を忘れることなどあろうはずもありません。ありませんが、世の中別れはつきもの。『さよならだけが人生だ』の言葉もあります。数年後あなたが返ってきた時にはもう我々は泣き虫の獣ではない事を証明するためにも、心では泣きながらあえて笑顔で言おう、さらば猛獣使い。素敵な妄想をありがとう~!
線路の枕木に使われる事で有名な『ケンパス』という木があります。東南アジア産のマメ科の広葉樹です。枕木の他にはフローリングとしてもよく使われていましたが、最近はあまりみかけなくなりました。そのケンパスのちょっと変わったサイズの製品が入荷しましたとアナウンスしたのはもう1年以上も前の事・・・。新しいものが入荷した直後は心も高揚して盛り上がるものの、熱しやすく冷めやすい性格なもので、あれからすっかり触れる事も無くご無沙汰しておりました。そのケンパスにようやく光が!?
スポットライトを当ててくださった救いの主は、いつもお世話になりっぱなしのジューサンケンチクセッケイの石村隆司サマ様。このケンパスを見るやいなや閃いたようで、壁面に使っていただく事になりました。1枚のサイズは、長さ470×幅75×厚み12㎜というもので、レンガ貼りでもされるのかと思っていたら、自らの手で幅を割り返して2種類のサイズにしてからそれをランダムに貼る事に。その作業中に危うく指を飛ばしてしまいそうになりながら果敢に挑まれた成果がこちらです。
ワンサイズで張る事ばかりを考えていた私には目から鱗が剥がれるような感覚。さすがです〜。さて、このまるで店舗の内装にも見えるこちらの建物は実は石村家のガレージでして、ジューサンケンチクセッケイさんが取り扱いを始められた、『アメリカンスチールガレージ』なのです。まるでアメリカ映画に出て来るスタイリッシュなガレージで、車好きにはきっとたまらない空間なんだと思います。車に興味の無い私などは、男の隠れ家、趣味部屋的な用途で使いたいところです。
車が余裕で二台収まるぐらいの大きな空間の壁一面にケンパスを使っていただきました。これでおよそ600枚ぐらい分の使用量です。実際に貼ってもらって分かったのですが、ケンパスという事で購入したものの中にはケンパスではない同類の木もいくらか混じっていたようです。流通しているケンパスのフローリングって実はほとんどが着色塗装されていて濃淡が無いと思われていますが、生地のままだとかなり色ムラもあります。ここは敢えて無塗装でその色ムラを楽しんでいただきました。
そんな素敵なスチールガレージの展示会が今週末(3月28日、29日の両日、いずれも10時から17時まで)に開催されます。自由に見学していただく展示会という事ですのでご興味のある方は是非実物をご覧になってください。スチールのシャープな質感と暖色のケンパスの組み合わせも絶妙でございます!こうやって実際に使っていただくとイメージも湧いて、用途も一気に広がるのでしょうが、皮肉なものでこれでケンパス人気が沸騰して注文が入り出した頃には在庫が無くなりました、なんて事になりそうでちょっと心配もしたり・・・それを杞憂という。
昨日のブログで、大相撲の難読四股名と同じく難しい漢字で表す木や名前の木はなかなか耳に馴染みにくいという事を書きましたが、難読漢字の代表的な名前の木と言えばこちらの『皀莢』。以前に『今日のかけら』にて一度取り上げましたが、急に漢字で書けと言われると書ける人がほとんどいないと思われる、読むのも書くのも難しい名前。マメ科ジャケツイバラ亜科サイカチ属の広葉樹『サイカチ』です。木材業界の人間でも知っている人の方が少ないのではないかと思われます。 |
そのサイカチは私にとっても凄く縁遠い木でした。「でした」と過去形で語れるようになったのはつい最近の事。それまで【森のかけら】でしか接した事のない木でしたが、実際に材として使ってみるとこれが何とも味わいのある木。木への嗜好も年齢と共に少しずつ変わってくるもので、若い頃は素性がよくて節のない木目の美しい木こそが最高と思っておりましたが、最近は年齢のせいもあるでしょうが、大節があったり、割れや虫食い、腐りのあるような木にこそ趣きや愛しさを感じてしまうのです。 |
昨日に続いて大相撲の四股名の話です。貴ノ花(今の貴乃花親方のお父さん)のように何度も四股名を変えた例もあるので、照ノ富士がこのまま順調に活躍して横綱になったら(今の活躍ぶりを見ていると、それもそう遠い話でないように思いますが)、その時には是非、『照国』のしこ名を受け継いでいただきたいと思っています。そんな事を考えているオールドファンも多いはず。照の富士という四股名もそのための布石のようにも思えるのですが・・・。
体重195キロのブルガリア出身の巨漢力士・碧山との力比べの足腰の安定、白鵬の36連勝を止めた時の勢い、先場所に続いての逸ノ城との水入りの熱戦、そして千秋楽で豪栄道を下した堂々たる取組。誰と取っても名勝負になるというのも、攻めてよし受けてよしの能力の高さによるもの。その実力も勿論ですが、インタビューなどで見せる23歳のシャイでやんちゃ坊主のような一面も人気の1つでしょう。名は体を表すといいますが、照ノ富士こそ照国の四股名を継承するに相応しい力士だと思います。このまま快進撃が続くようだと、そういう気運も高まってくるのではないでしょうか。横綱になって、『照国』という名前が呼び出されると思うだけで我がことのように胸が高鳴るのです。ガンバレ、照ノ富士!
大相撲の四股名には、野球の永久欠番のように二度と使われないものもあります。双葉山などのように実績のある場合や大鵬、北の湖などのように一代年寄のものは「止め名」になっています。モンゴルやロシアなどの外国人力士が増えたため仕方ないという事情もあるのでしょうが、最近は奇をてらったようなトリッキーな当て字の四股名が随分増えました。もともと昔から下位力士の中にはとんでもない四股名の力士も存在していたのですが・・・。
この春場所はご当地の豪栄道や稀勢の里、琴奨菊の大関陣が不甲斐なかった反面、照ノ富士はじめ、逸ノ城、遠藤(春場所は休場)など楽しみな若手が出てきて頼もしい限りです。日本人横綱不在を嘆くファンもいますが、名勝負に国籍なし!照ノ富士、角界を照らす星となれ!のところで四股名に限らず、名前にあまりに難しい漢字が使われていたり、呼び方が特殊だとなかなか耳にも馴染みにくいのは人の名前も木の場合も同じです。明日はそんな話。
この大相撲春場所は最後の最後まで大いに楽しませてもらいました。2年前に触れておくべきだったのにすっかり忘れてしまっていて今頃になりましたが、この春場所で横綱・白鵬と最後まで優勝争いを演じた東の関脇の『照ノ富士』について。今更ながらですが、照の富士ことガントルガ・ガンエルデネは、1991年モンゴル・ウランバートル市生まれの23歳。18歳で鳥取城北高に留学して相撲を始め、3年生の時に中退して間垣部屋入門しました。
小所帯で強い稽古相手もいなかった間垣部屋で伸び悩んでいたものの、平成13年に角界でも有数の稽古量を誇り、横綱・横綱日馬富士や小結・安美錦など強豪力士を揃える伊勢ケ浜部屋に転籍すると才能が一気に開花。その年の秋に十両昇進、翌年に新入幕。そしてこの春場所で、75年ぶりの「新三役の7連勝」を達成しました。残念ながら翌日稀勢ノ里に敗れ、昭和以降初の快挙とはなりませんでしたが、白鵬の連勝記録も36で止めてみせました。
192cm、179キロの堂々たる体躯を誇る若き巨体は将来末恐ろしくもありますが、遠藤ら日本人力士との対決も楽しみです。さて、その照の富士ですが2年前に、十両に昇進した際にそれまでの『若三勝』から『照ノ富士』に四股名(しこな)に改めました。これは部屋の大先輩にあたり、私自身の名前のルーツでもある横綱『照国』と、伊勢ヶ浜親方の現役時代の四股名『旭富士』から名づけられたもので照ノ富士への期待の大きさが感じられるものです。
以前に、同部屋の先輩であり母国の英雄でもある日馬富士が大関に昇進して四股名を改名する時にもこのブログで触れたのですが、その時も『照国』の大看板を譲り受けるのではと話題になりました。結局、照国の四股名は復活する事はありませんでいたが、あんこ型で『桃色の音楽』とまで称された横綱・照国の名前は、そっぷ型の日馬富士にはちょっと違和感がありました。その点、見るからにもち肌であんこ型の照ノ富士には照国継承の素養あり。明日に続く・・・
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