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今日は朝から『久万郷』の『第3回子育てワンダーランドin久万高原』に家族で参加+お手伝いで久万に向かいました。車窓に感じる風はすっかり秋の気配です。今回は、以前にもアップしていましたが、竹森洋輔君の『竹森ガーデン』さんが会場です。こちらには、クヌギの木々がそびえる【どんぐり広場】という最高のロケーションがありますが、更に新しいウッドチップが敷き詰められ、大きなターフの下にテーブルも椅子もセッティングされ準備万端です。久万高原町そのものが抜群のロケーションではあるのですが、ここはその中でも別格です。我々が望むほぼすべての物がここには揃っています。この場所を見るだけでもここに来るだけの値打ちはあります。
これが箱物であれば、どんな素晴らしい材料を使ったとしてもこれほどの感動はないでしょう。樹齢数十年の命あるものがそこに立っているからの価値です。この地で果樹園を根付かせようという竹森ファミリーの情熱と執念の結集です。一体ここまでの環境を作り出すまでのどれだけの時間と労力が費やされ、積み重ねられた事か。想像を絶するような苦労や心ない誹謗中傷もあったことでしょう。春の種まきの成果を秋に望む1年生の野菜と、30,40年あるいはもっと長いスパンで成果を求める木が同居する空間こそが、【竹森ガーデン】の真骨頂でしょう!そこにあるものは自然素材ばかりですが、どれもが竹森ファミリーの手で集められ作られたものです。まさに、ここまでやるかの実行力と、ファミリーが目的に向かって結束するチームワークにはいつも頭が下がります。
それは誰もが望む、いつかどこかで見た理想郷のような場所ですが、実際に行ったことのない空想の場所かもしれません。そこにあるのは杉や桧が周囲を取り囲み、電線もネオンサインもない空、隣にはブドウが実ったビニールハウス、足元に敷き詰められた杉のウッドチップ絨毯に、クヌギの木々、そこに吊らされたハンモック・・・ゲーム機もパソコンもテレビもない世界です。それだけの環境かもしれませんが、しかしそれだけの環境が今どこにあるでしょうか。何から何まで用意された過剰な環境に慣れた昨今の子どもにとっても、与えられ過ぎない環境という贅沢を感じるのにそう時間はかかりません。ここに来るたびに、今の自分に『足りないもの』と『足りすぎている、余分なもの』を考えさせられます。
参加者の方々の意識もかなり高く、定刻には【どんぐり広場】には多くの家族連れで一杯になりました。「久万郷」代表の井部健太郎君の挨拶のあと、さっそく『ピザ作り』の始まりです。焼き釜も手作りです。「久万郷」の売りのひとつに、『食』に関するエキスパートが多いという事があります。いや、むしろ逆に『食』の関係者の中に、『木』に関する人間が入り込み感化されたという方が正しいかもしれません。前にも言いましたが、『食』も『木』も同じ根っこを持っています。いずれつながる運命だったと思います。
ここの『リンゴとブドウとワインの竹森ガーデン』を筆頭に、『お米の田村ファーム&フォレスト』、『醤油の二宮醸造』、『野菜の木っちん』、そして稼業はクリーニング屋さんながら、おいしいコーヒーに開眼してイベントで振舞われるコーヒーも既に素人レベルを超えた『石丸太陽の白洋舎』。よくも多彩なメンバーが揃ったものだといつも感心させられますが、ある意味彼らが『今の久万高原町』を凝縮した存在かもしれません。当初はもっと多くの有志が集まったようですが、最終的に今の5人が残りました。今にしてみれば残るべくして残ったとしか考えられません。人が連帯するには必然的な理由があります。
生地をそれぞれでこねてもらます。焼き釜に入れるのは昼食の時です。それまでの間、「竹森ガーデン」のぶどう狩りを体験してもらいます。広大な敷地に、リンゴやブドウがたくさん植えられています。いろいろな類が育てられていて、ブドウの房ひとつ、ひとつに丁寧に紙袋がかぶせてあります。リンゴはまだ時期が早いのでしょうか、青いものが目立ちます。前回来た時には、綺麗なリンゴの白い花が満開に咲いていましたが、とても美しい光景でした。果樹の木も季節季節でいろいろな表情を見せてくれます。
ブドウの木は低木に育てられ水平に広く枝を伸ばさせます。画像のブドウで樹齢25年程度という事です。腰をかがめないと歩けない高さですが、大変な重労働だと思います。以前にブドウの枝で【森のかけら】にも挑戦しましたが、見たとおりねじれる育つ木で、芯から放射線状にねじれながら割れてしまいます。ここに来るといつも、このブドウの剪定した枝を何かに使えないものか考えるのですが・・・今日もひらめきませんでした。もっとブドウを食べて、ブドウの気持ちにならないと思いつかないのかも・・・。
後半戦は明日に続く!
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