森のかけら | 大五木材


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9およそ1年ほど前からアップを始めさせていただいた『ちょこっと端材』コーナーですが、この程商品数が100点になりました。お陰様でそのうち4割強が本日までに販売済みとなっています。そもそも家具や内装材などを木取りした端材を使って【森のかけら】関連商品を製作していましたが、弊社だけでは使い切れないサイズや量のある物を倉庫で埋もらせてしまうよりは、少しでも陽のあたる場所に出したいというのが発想でした。端材を加工するまではお手の物だったのですが、その画像を撮ってHPにアップする事が不慣れで・・・。

20100715 「ちょこっと」ではない端材当初は1点アップするにも数時間かかったり、折角アップした物を誤って削除したりと、ヘトヘトになりながら試行錯誤を繰り返しておりました。習うよりは慣れろとはよく言ったもので、さすがに100アイテムもアップしてくると随分スピーディに作業を行うことが出切る様ようになりました。本当は、このブログの『今日のかけら』と連動して、そこで取り上げた樹種を『ちょこっと端材』にアップしていきたかったのですが、端材が出てくるタイミングとブログに取り上げるネタとのバランスを取るのが難しく、ほどなく断念して、倉庫から出しやすいタイミングに変更しました。

2何とか画像撮影とデータ管理、アップ作業、在庫管理を社内で分担できるようになったので、以前に比べると短時間で複数点の商品がアップできるようになりました。以前はアップ数そのものが少なかったのですが、ある程度量を出せるようになると、その分なるべく樹種が偏らないように気をつけているつもりなのですが、逆に売れ筋の商品が見えてきます。やはり何といっても『ブラック・ウオールナット番人気です。地域や年齢、性別を超越した安定した人気があります。犬や猫は飼い主に似る(逆?)とよく言われますが、私も外国の木の中ではブラック・ウオールナットが一番好みです。

20100715 「ちょこっと」ではない端材④顔も知らぬ遠方のお客さんからのご注文は殊更に嬉しいものですが、実は店頭でも結構売れたりもしています。倉庫にはまだ加工もしてない荒材はたくさんあり、それをそのまま(加工なしで)買っていただければ手間は掛からないのですが、種類やサイズ、形状幅がありすぎて正直値段の管理がとてもできません。加工してHPにアップすれば、手間暇かかるのですがきちんと整理・管理できるので、誰にでも公平に安定して販売ができます。ただ、いくらスピーディにアップ作業が出来だしたとはいえ、本当に山のようにある端材をアップしようと思えば何年かかるやら・・・。

20100715 「ちょこっと」ではない端材⑤『ちょこっと端材』の100アイテムアップを記念して、本日より8月13日(金)までの約1ヵ月間、品総額10,000円以上いあげの方にはもれなく、【のかけら100旧解説書を1冊プレゼント致します。現在は240種ありますが、この旧解説書はまだ120種しか掲載していなかった時点で製作したものです。120種のオールカラーの解説書です。現在は240種に更新した新版を【森のかけら36、100】に封入しております。また、送料も10,000円以上の場合は全国無料となっております。是非この機会にご利用下さい!




20100714 雨に耐えれば・・・①連日大雨が続いております。梅雨の時期ですから、雨は覚悟しているとはいえ、これだけ間髪無く降られると外部工事はストップしたままで、現場工事にかなりの遅れが生じています。更に松山市内でも冠水したり、山間部では土砂災害で発生するなど、土が水を含みかなり危険な状態になっています。九州や山口では死者が出るなど非常に危険な状態が続いているようです。大量の雨が地下にしみ込んで、山の斜面が深い場所から一気に崩れる「深層崩壊」という言葉をテレビや新聞でもよく目にするようになりました。

20100714 雨に耐えれば・・・②これだけ記録的な大雨が降り続くと、地中に蓄えられた水の量も半端ではなく、根が浅い杉や桧などの針葉樹が多く、手入れが行き届かずに山に保水力がないという山林事情もあるでしょうが、もはやそういうレベルではないでしょう。私の故郷へつながる国道197号線は、鹿野川ダムと岩肌にへばりつくように作られた道路で、今でこそかなり整備が進みトンネルなどでショートカットされるようになりましたが、以前は口の悪い方には「行くな(197)号線」と言われるほど有名な悪路でした。道路は崖の凹凸に沿ってグネグネと曲がり、子供の頃は車に弱かった弟などはよく車酔いするほどでした。初めてその道を通る方は、驚かれた方も多かったようですし、出会い頭の衝突事故も多く発生していました。それ以上に、大雨などでよく崖崩れが発生していました。

 

20100714 雨に耐えれば・・・③大きな岩がゴロゴロと道路に散乱している様も珍しい事ではなく、大雨の日に父親が深夜の撤去作業に飛び出していた記憶も残っています。崖を削り取って作ったような道ですからそれも仕方がないのですが、大岩と木々が崩落してガードレールなどをメチャメチャにしたばかりの現場の臨場感は生々しい衝撃を受けます。もし数分違いで巻き込まれたらと思うと背筋が凍りつくような恐怖を感じずにはいられません。崩落事故の瞬間にこそ遭遇したことがないものの、下手をすると陸の孤島になりかねないような危機感は感じていました。

R0021444今暮らしている自宅周辺では、崖の崩落や台風、地震などの大きな天災はほとんどなく、ありがたい環境だとは思っていたのですが、従来の基準では計り知れないような異常気象が続くとどこで天変地異のような災害が起こるか分かりません。あの夏目漱石正岡子規ゆかりの建物、「愚陀仏庵(ぐだぶつあん)」が裏山の土砂崩れで全壊したというのはショッキングなニュースでした。昔に一度全焼して、今の場所に復元されてからは、松山の観光名所として賑わい、09年は過去最高の12万人もの観光客を記録したようですから本当に残念なことです。

20100714 雨に耐えれば・・・⑤もう少しこの雨も続くという事で、くれぐれも注意せねばなりませんが、大雨の梅雨があけると今度は急激に気温が上がるというような話もあり、異常気象に体がついていけるか心配です。雨風を凌いで、クーラーで涼を取れる人間に比べたら、どれほどの大雨にもうだるような暑さからも逃れることのできない木々の心境たるやいかほどのものでしょうか。挙句の果てに、それで根こそぎ土砂崩れに巻き込まれて倒壊しようものなら、非難され責任転嫁され、つらいなあ・・・木はつらいなあ・・・。さて私、耐えたる木の思いに報いているだろうか、もっと考えねば。




★今日のかけら・♯169【セドロ】Cedro センダン科・広樹・ブラジル産

サッカーのワールドカップもスペインの優勝で幕を閉じました。今回のスペインチームにも「無敵艦隊」の形容がメディアに踊りましたが、そもそもこの名前はその艦隊を壊滅させたイングランド人が大いなる皮肉を込めて語った名称で、本来は見掛け倒しの様を揶揄した言葉だったのですが、言葉の雰囲気だけが独り歩きして違う意味で使われているようです。それは兎も角、今回は名実ともに「無敵艦隊」として世界の頂点に立ったスペインチームの優勝に敬意を込めて、スペインと関係のある木についてのお話を。

かの地には昔ケルト人が住んでいましたが、ローマ帝国の侵攻によってどんどん北へと追いやられていきます。ローマ人はスペインをはじめヨーロッパの森林を大規模に開墾して畑に変えてしまったのですが、このケルト人は森林への厚い信仰心を持っていたといわれていて、山を神格化し信仰心を持った日本人との類似性がよく取り上げられます。スペインは16世紀から19世紀の初頭に至るまで、アメリカ南西部から中南米に広域な植民地を維持していました。その名残から、「スパニッシュシーダー」の別名を持つのが、メキシコからブラジル、熱帯アメリカに分布する『セドロ』という木です。杉を表すシーダーという名前が付いているにも関わらず、実はこれれっきとしたセンダン科の広葉樹です。削った時に杉に似たような芳香がする事が、シーダーという名前が付いた理由のようですが、例えそれが過ちであっても、その特徴を端的に現しているということでしょう。

確かに削ってみるとシーダーに似た匂いがしますが、あくまで日本の『』ではなく『エスタンレッドシーダーのシーダーに近い匂いです。その匂いを虫が嫌うらしく、害虫への対抗性が強いという事と香り付けの効果があるという点から、葉巻の箱には最適の材料とされています。当然、箱物に使われるぐらいですから暴れやねじれも少ない癖の無さも特徴の1つです。そこから、『シガーボックスシーダー』の別名もあります。私は煙草を吸わない人間なので、よくは分かりませんが、葉巻にはある程度の湿り気も必要らしく、この木の優れた調湿性も必要条件のひとつのようです。

以前『適材適所』でも取り上げましたが、木目部分は『欅(ケヤキ』にそっくりで、均質な柾目は『マホガニー』の代用とされるほど、まったく性質の異なる木の2つの特徴を併せ持った不思議な木です。見る角度によっては光の反射が不思議な金色の光沢を生み出してくれます。木そのものは、シーダーの仲間かと思えるほど軽軟ですが、センダン科だからさもありなんでしょう。『赤という和名の俗称は、その特徴をうまく言い表しています。別名が多いのも人気のバロメーターです。

 

材面に染みが見えますが表面的なものなので、ひと削りすると美しい光沢を放つ赤褐色の肌が現れます。調湿性に優れているため、わずかな温度変化にも反応しやすいので、仕上げ後は速やかに塗装(植物性オイル)をお薦めします。この木で実際にシガーボックスでも作ってみようかなとも考えたのですが、私自身が煙草を吸いませんので今ひとつ気乗りがしません。小物入れでもいいのですが、特徴を最大に生かす商品がいいのでちょっと悩んでおります。ケヤキとマホガニーの雰囲気を併せ持つ南米の不思議な木・セドロ、果たして本当に無敵艦隊か、見せ掛け倒しか?どうぞご自分で試してみて下さい!




20100712 銘刀クニサカと竹光侍①これが世に名高い『銘刀クニサカ』の姿です。先日偶然にも貴重な1本を手に入れることが出来ました。切れ味抜群、切るために生まれた刃、この銘刀を手にする事が出来たのは、まさに僥倖。選ばれた者しか持つことを許されない銘刀にわが身も震えます。実はこれ、木製品を養生するための巻き段ボールを切るための道具です。集成材や加工仕上げ品などを現場に搬入する際に、この巻き段ボールを使って養生、梱包するのですが、この巻き段ボールが意外にも曲者で、ハサミやカッターを使ってもなかなかうまく切れません。 

20100712 銘刀クニサカと竹光侍②長さが1mぐらいあるので小さな刃では、途中で段ボールが破れたり千切れたりしてしまいます。いくら養生とはいえ、あまりにボロボロでは見苦しい・・・。なるべく綺麗に切りたいのですが、小さな刃先ではどうしてうまく切れません。そこで大活躍するのがこの『銘刀クニサカ』なのです!竹を割って端を磨いて研いだだけじゃないか、などとあなどってはいけません!この長さ、刃渡り(?)、角度、手の中の納まり具合、更に耐久性とその安全性、どれをとっても名人芸。これこそが銘刀の銘刀たる由縁です。伝説の刀名人、久万銘木㈱国坂名人が作り出した逸品なのです。

20100712 銘刀クニサカと竹光侍③そんじょそこらの刀師が束になっても叶わない惚れ惚れするような切れ味。これを使えば、あの手こずらせた段ボールが一瞬で綺麗に切り分けられます。カッターで切ると「ザ、ザ、ザ・・・」という鈍い感覚ですが、銘刀クニサカだと「シュルシュル、シュパー」という爽快な感覚です。ええ、分かっていただこうとは思っていません。百聞は一軒にしかず、どうしても眼(まなこ)にその光景を焼き付けたい方は、弊社で何か大きな物をお買い上げくだされ。その切れ味ご披露しましょうぞ!

 

20100712 銘刀クニサカと竹光侍④さて、以前にもブログで取り上げましたが、大傑作漫画『竹光侍』が遂に完結しました。物語最大のクライマックス、人斬り・木久地真之介と剣豪・瀬能宗一郎の対決の場面はまさに圧巻!映画のカット割りのような画が映像の如き大迫力の筆致で迫ってきます。ページをめくるのを躊躇しそうになるほどの緊張感!久々に漫画で興奮を覚えました。血なまぐさい場面の連続なのに、最終話『後日』を読み終えた時の読後感のなんとも清々しい気分はどうしたことでしょう。桜舞う江戸の下町で繰り広げられた夢幻の御伽噺のような素晴らしいエンディングは、それまで執拗なまでに細かく描写し続けた下町の人々との交流とい背景があればこそ。実にけれんみのない痛快無比な一刀でありました。山本周五郎先生の小説のような押さえの利いた大人の漫画です。どうかお願いだから、これを映画化しようなどとはゆめゆめ思いめされるな!




20100711 新経営資源論~もったいないの準備~①先日小包が1つ届きました。差出人は、日本政策金融公庫総合研究所。金融商品のご案内かと思いましたが、開けてみると新品の本が2冊。以前に日本政策金融公庫さんの調査月報で取材してもらった記事が1冊の本になって上梓され、それをご進呈いただいたのです。本のタイトルは『新経営資源論~「もったいない」で変わる中小企業経営~』、270ページもある立派な本です。内容は調査月報に掲載された物と同じですが、なんだか製本された物と向かい合うと妙に照れくさいものです。

 

20100711 新経営資源論~もったいないの準備~②取材を元に構成していただいたもので、中身は分かっているのに読み返したくなる気分。内容は、私が入社してからの経緯と、どうして【森のかけら】を思いついて商品化したまでの「もったいない」の記録です。売れ残った木材、端材の山を「もったいない」と思った瞬間から、端材が宝の山に見え始めたという話にとても興味を持っていただき、うまくまとめていただきました。取材はいつものごとく脱線ばかりですが、こうして人様の手によって文章にまとめていただくと、なんだか立派な事を喋ったような錯覚に陥ってしまいます。

20100711 新経営資源論~もったいないの準備~③いつか自分の手で本を書きたいというのが昔からの夢で、今回は自分が筆を持ったわけではありませんが、大いなる野望の礎が一瞬見えたような気分です。あら、蜃気楼かしら?いいんです、願わない夢は決して叶いませんから。無謀を承知で挑まなければ夢ではありません。敬愛する脚本家・中島丈博さんが、「人間1本は傑作を書ける。自分の人生をそのまま書けばいいのだから」という趣旨の事を話していらっしゃいましたが、いかに平凡な人生といえどもそれなりに「小さな波乱万丈」があったはずです。その中島丈博さんは、高知県四万十育ちで、そこを舞台にした自伝的な作品『祭りの準備』、『郷愁』などの傑作を書かれました。『祭りの準備』は1975年製作の映画で、製作・配給はあのATG。大学生の頃に初めて観たのですが、正直あまりの泥臭さに共感を覚えることが出来ませんでした。むしろ拒絶するくらいの嫌悪感を感じてしまうくらいに・・・。

 

20100711 新経営資源論~もったいないの準備~④この映画が心に沁みるようになったのは30歳も過ぎて再観してからです。人間あまりに自分に近い物には受け入れたくなくなるものですが、むしろそれを自覚してからは劇的に自分の中の価値観が一変しました。モノの見方も随分変わってきました。映画の事だけに関わらず、食事や趣味、嗜好についてもかなり変化があり、そのあたりの心境の変化も【森のかけら】開発の土壌になったのかもしれません。何か斬新な商品を開発したわけでもありませんが、モノの見方ひとつでこれほど価値観が変わった事は自分自身でも驚きでした。決してこれが完成ではありません。まだまだこれから進化していきます。苦痛に顔を歪めながら新商品を生み出すのは性に合いません。笑いながら、しめたものだとニンマリしながらヒョイヒョイと軽くハードルを越えていきたいと思っています。不遜でしょうか?いやいや、悩むばかりがモノづくりではありません。

 

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