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先週辺りから事務所の大掃除&改修工事が強制的に施され、以前に比べると見違えるような状況になりました。片付けられない男・私は、散らかっていてもそれなりに置き場所を嗅覚で嗅ぎ分けるのですが、最近その嗅覚にも衰えが見えてきて、いついつも「あれはどこ?これはどこ?」状態が続いていました。今までペーパーだったものがデータ化されたとはいえ、急ぎの見積りは手書きですし(やっぱり手書きで魂を注入しないと気合が入らないので!)、データも念のためプリントアウト。
一向にペーパーレスが進みません。紙類ならまだしも、フローリングなどのカットサンプルは、種類が多岐にわたっているだけでなく、幅と仕上げ(無塗装/オイル塗装)まで含めると掛け算式にアイテム数が多くなり場所を占めます。カットサンプル雪崩も日常茶飯事!現場からの電話は、いつも「急ぎ!」か「大至急!」ですから、探し出すのも時間との勝負。きちんと棚にまとめておけばいいのでしょうが、カットサンプルも万能ではありません。相手に適したパフォーマンスのブツを見つけ出さねばなりません。
節のあるグレードのものであれば、適度に(ちょうどいい具合の)節が入っていたり、木目も良すぎず悪過ぎず、そんなモノが3、4枚・・・そんなうまい具合に揃うか~!なんていう気持ちは心の奥底に閉じ込めて固く蓋をして、ガンジーの心持ちで「うまい具合に表情の出た」カットサンプルを探るのです。そもそもここ一番という時には、サンプルだけ送るわけではなく、手書きでガッツリ書き込んだ説明もつけますので、サンプルに全てを託しているわけでも何でもないのですが、視覚的な印象は大切です。
近くの方であれば、なるべくサンプルは送らずに弊社に来ていただきお話をさせていただくのですが、遠方の方の場合、サンプルは私のメッセンジャーですので、やはり慎重にならざるを得ません。まったくお付き合いにない方からのサンプルのみの依頼は極力お断りしておりますが、乱文乱筆の長ったらしい解説も受け入れていただく寛容な方には、相応のサンプルを送れば相応の成果はあるものです。その機会と時間を徒労に終わらせるも、ご縁につなげるもこちらの心持ち次第かと・・・。
新学期が始まってしまいましたが、春休みの間は子供たちも少しだけ仕事のお手伝いをしてくれました。後から貰えるお小遣いが目当てではありますが、親の仕事に直接触れることが出来るのは自営業の特権。私も子供の頃はよく兄と一緒に現場に連れていかれました。現場といっても実家は土木業なので建築現場ではなくて、道路などを作る工事現場です。当然ほとんど戦力にもなりませんでしたが、山中で土と汗にまみれて初めて「労働」というものをリアルに体感しました。
母も事務をしていましたが、プライベートと仕事の境界など無い時代でしたので、どうしても家に居る母の姿ばかりが目に入り、幼き眼に映る父は早朝に家を出て、夕方泥に汚れて帰ってくる人という印象でした。なのでついつい母の肩ばかり持っていましたが、中学ぐらいになって兄と現場に連れて行かれるようになると、現場の厳しさ、ハードワークに驚き一気に父を見直すようになりました。とはいえあくまでアルバイト感覚の「労働」ですから、叱責される事もありませんでした。
むしろ帰ってから親子でビールを飲んだりして(!)「働く」という事が苦痛ではありませんでした。私は長男ではありませんでしたので、昔から後を継ぐという感覚はありませんでしたが、それでも土木屋の息子として生まれて「現場に出る」という事は、一種の通過儀礼のようなもので、夏休みなどは、母が兄と私の弁当も用意してくれて、いっぱしに「行ってきま~す」と家を出て行くのですが、これが「男の仕事なのだ!」とちょっとだけ大人になったような何か背中がくすぐったいような感覚でした。
母方も客商売をしていた血筋でしたので、そういうDNAが受け継がれていたのかもしれませんが、いつの間にやら私も材木屋の親父となり、その娘や息子は当たり前のようにその仕事のお手伝いをしています。彼らにとって「材木屋」とは、木の玉プールの数を数えたり、【森のかけら】を並べたり、出張で木のおもちゃを持って行ったり、テーブルや家具のモデルになったりするのが「仕事」だと思っているかもしれません。それも事実ですし、数年後には「材木屋」なんて呼称は使われていないかもしれません。
木の玉を数えることが堂々と本業の業務になっているかもしれませんし、その経験からインスパイアされて何か面白い物を生み出すかもしれません。何がどうなるやら分からないから未来はオモシロいのです!単純作業に「もう飽きた~!」と逃走する息子、それを愚痴りながらも最後までしっかり働く娘。君たちが数えているそれはただの木の玉にあらず。そこに未来があるかもしれない。かつて少年が振りかざしたツルハシに、労働の楽しみが打ち響いたように!楽しみは自分で見つけるものだから。
昨日までの薫り高いアートとはうって変わって、先週の金曜日は、友人と一緒にアイテムえひめで開催された『全日本プロレス』を観戦。前回のプロレス観戦は、かなり後ろの席でしたが、今回はリングサイドの前から4列目を確保。とはいえ、席数の設定が圧倒的に少なく、宣伝が浸透していなかったのではないか?これで興行的に大丈夫なのか?とことらが心配してしまうほど。アイテムの展示場は、『マイホームフェスタ』など住宅関係イベントの定番ですが、プロレスイベントにとっても聖地となってきたようです。
子供の頃は必ず試合会場でパンフレットを購入して、選手名鑑で即前予習に励み、帰ってからも破れるほど読み込んで選手データを頭に叩き込んだものです。今のように情報が氾濫していない時代、紙に印刷された活字は、太古の人類が「道具」を手に入れた時に近い感動があったのです。なので、当時「活字になっているものが真実とは限らない」という意味が分からないほどでした。そんな健全少年時代を経て立派なプロレス熱血大人に成長いたしました。さあ、身を正して試合観戦です!
かつてジャイアント馬場、ジャンボ鶴田が率いて全国のプロレス少年のハートを鷲掴みにした全日本プロレスですが、プロレス団体も離反・結合を繰り返し雨後の筍状態に群雄割拠。しかも昔はありえなかったフリーランスの選手もいたりして、正直相関図を見ても誰が誰だかさっぱり・・・!出場選手や対戦カードを観てチケットを買った(実際には知人に頼んだのですが)わけではなかったので、慌ててパンフで予習を始めたのですが、初めて目にする名前ばかり・・・、ヤバイ!
パンフの最初にページには押してある「本日の試合」のスタンプは、ファンにとって大切な思い出の記憶装置のしるし。さてその対戦カードを見て驚いたのが、第一試合に登場する渕正信選手。まさかまだ現役で活躍されていたとは!感激です。なにせ私よりひとまわりも年上で、子供の頃観た選手がいまだ現役ですから凄い事です。数少ない知っている選手のひとり・吉江豊と対戦したのは、身長176cmで体重205kgの巨漢・浜亮太。トイレですれ違いましたが凄い肉の圧力!いいですね~、ザ・プロレスラー!
さて当日のメインイベントは6人タッグマッチでしたが、それよりも私のお目当ては、試合途中で行われるサイン会。残念ながら膝に爆弾を抱えていて限定の出場しかしていない武藤敬司!選手としては出場せずとも同行してくれているのが嬉しいところです。ひと昔前のプロレスブームの頃、新日本プロレスに同期入門した蝶野正洋、故・橋本真也と武藤の3人で『闘魂三銃士』を名乗っていた頃からのファンですが、今や彼らの活躍の場を移されました。休憩になるやいなや、「武藤ベアー」Tシャツを購入。
お約束のサインと握手をしていただきました。怪我の事もあり少々曇り顔でしたが丁寧にサインをいただきました。服は着ていてもプロレスラーの凄みは充分伝わってきました。雰囲気を持っておられます。レスラーは個性が商品、いかにキャラクターを作り上げるかが勝負でしょう。昔から有名レスラーにはお決まりのキャラクターがあって、私はそういうものに心惹かれます。今回も保存用にもう一枚買っておこうかと思ったほど。およそ2時間たっぷりとプロレスを満喫し、来週の仕事の英気が養えました。
『岩田健 母と子のミュージアム』、昨日の息子に続いて私のお気に入りは、『虹』というタイトルが付けられたこの作品。兄弟と思われるふたりが天空に出現した虹を指差している構図です。写真には写っていませんが、ふたりの足元には1匹の猫がたたずんでいます。ふたりの指差す先にあるものが虹か何かは見る人の委ねられているように思われます。私は、凛としたふたりの表情から感傷的という甘優しい言葉ではなく、決意や覚悟のようなものを感じました。
作品に製作の詳しい説明は書いてなかったので私の勝手な思い違いかもしれませんが、アートは作る側と見る側がそれぞれの感度で作り上げるものだと思っているので受け取り方は自由でいいのではないでしょうか。館内壁面に『林中晩歌』というタイトルがついた一編の詩が書いてありました。作者の兄が戦争に赴いて亡くなられた悲しみが綴られたたモノで、最後は「樹間を漏れる光線の角度はどうやら午を廻ったらしい」という一節で締めくくられていました。厳しく辛い時代に生まれた作品です・・・。
楽しいアートを眺めることの出来る現在、ものづくりの根源に悲しみや辛さがあるものに対峙すると身が引き締まる思いです。モノを生み出すにはいろいろなパワーがあると思いますが、それは時代に翻弄され、時に憎しみや悲しみがその種となることもあるのでしょう。幸せな時代に生かされている事の喜びを感謝します。たっぷりと作品を鑑賞して、次のアート巡礼地は『ところミュージアム大三島』。小さな島ですが、空と海と自然の風景とアート、見どころが満載です。
『ところミュージアム』は今までに何度も来た事があるのですが、通過するわけにはいきません。作品数は決して多くないのですが、海を臨む傾斜地に建っていて、その風景を眺めるだけでも充分。当日はかなりの強風が吹いていて、テラス出ると身の危険を感じるほど・・・。以前来た時は、息子がそこに座り風景をスケッチしていました。今回は島の絶景を堪能させてただくに留め、ここを離れました。この後もまだまだアートのたびは続くのですが、その報告はまた機会を見つけて・・・。
島のアートめぐり、次の巡礼地は『岩田健 母と子のミュージアム』。大三島町立宗方小学校の跡地に昨年開館したばかりの施設で、母と子をモデルに彫刻家岩田健氏の彫刻作品が展示されています。初め訪れて外からは分からなかったのですが、建物は円形の半屋外空間で、その中に数々の彫刻が配置されています。かつて小学校のグラウンドであったであろう場所に施設が建っていますが、校舎は宿泊施設として再利用されているようでした。文字通り海の隣の素敵な小学校だった事が偲ばれます。
かつてここで映画のロケも行われたそうで、その記念碑が建っていました。木村佳乃、大杉漣、大谷直子、佐々木蔵之介らが出演した映画『船を降りたら彼女の島』です。残念ながら私は未見ですが、瀬戸内の島々を舞台にして、結婚前に実家である瀬戸内の島に帰郷した娘と父親との心の交流を描いた作品。当時、撮影の事も話題になりました。今はミュージアムのコンクリートが鎮座ましましているものの、それがなければ昭和の香りそのままに、映画のロケ地としては最高な場所だったんでしょう。
ミュージアム内には、素晴らしい作品の数々が展示されてあり、時間に追われないのんびりした旅ですから、たっぷりと作品鑑賞。子供たちもそれなりの愉しみ方を身につけたようです。平日の午前中とあって、さすがに私たち家族以外には誰もいませんでしたのでたっぷりと作品を鑑賞。恥ずかしながら作者の岩田健さんの事を存じあげず、木材以外の素材にも疎いのでよく分からないのですが恐らくブロンズだと思います。たまには意素材の質感にも触れなければ感性が硬直します。
数ある作品の中で息子のお気に入りは、『初めての雪』。幼い子供が初雪に戯れる一瞬を切り取った作品ですが、その愛らしさと躍動感が素晴らしい作品です。少年サッカーをしている息子は、今にもサッカーボールを蹴りだしそうな「蹴る」ポーズが気に入ったようです。私は無心に、積もった雪に足を踏み入れ戯れる姿が心に響きました。静止したポーズも多い中、躍動感溢れる動きのある彫刻が目に留まりました。知らない方にはもっともっと紹介したい彫刻ミュージアムでした!
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