森のかけら | 大五木材


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20120417 1出雲大社の次は、島根県立古代出雲歴史博物館。こちらも3回目になります。壁面に「祝!来館140万人達成」の幕が掲げてありましが、やはり出雲大社のご威光、ご利益でしょうか。この後、三瓶小豆原埋没林への観光も組まれていますので、巨木の前フリとしては実に良くできた流れです。こういう連帯が大切ですね~。地域おこしといいながらも各地域、各施設ごとのぶつ切り感が否めませんが、「次の予告」みたいな感じのつながりが見えると期待も膨らむというもの。

 

20120417 2展示物の質量とも圧巻なのですが、さすがに3回目(もしかしたら4回目?)ともなると、やや過食気味。展示物そのものよりも、売店で売っている商品の方が気になります。他人の芝は青く見えるとも、自分のことは自分がいちばん分かるとも言いますが、立場はそれぞれ違えども、沢山のモノを見ることで目が利くようになるのは確か。室内には出雲の歴史と暮らしの軌跡が展示されていますが、その中で「木」という素材がいかに重要な位置を占めていたかを再認識させられます。

 

20120417 3生憎の雨でしたが、古代の出雲大社の階段の長さに合わせたエントランスのアプローチの桂並木が雨に濡れて何ともい雰囲気です。本当はもっと近づいて、ハート形の葉をアップで写したかったのですが・・・。鉄の神“金屋子神(かなやごのかみ)”が出雲の地に製鉄を伝えに白鷺に乗って舞い降りたのが桂の木であったことから桂の並木道になったという事ですが、ハートの形はそのまま「ご縁結び」に直結します。こういうディティールの積み重ねが、物語に深みを与えるのだと思います。

 

20120417 4全国各地の観光地でさまざまな地元の名物やノベルティグッズが作られています。そのいずこもが、『ここにしかないもの』をキーワードに商品開発されていますが、正直『そこにしかないもの』が全国どこにもあるというのは過剰な妄想。どこにでもありがちな日本の風景やモノ、人がちょっとずつ違った組み合わせで微妙な関わり方をする事で地域の個性や表情が出てきているのだと思うのです。だからこそ、そのわずかな差を紡ぎ出すディティールにこだわらなければ「違い」なんて見えないんじゃないかと。

 

20120417 5そんな先人たちの小さなこだわりが積み重なって、澱(おり)のようになってやがて『地域文化』とか『地元ならでは』なんてものになるんじゃないかと思ったりするのです。だから急に色気を出して、流行のパーツを拾い集めてパッチワークのようにつなぎ合せたって、所詮拒否反応を引き起こして根付かないんだと思います。奇しくも「しめ縄に硬貨」の俗説が否定・禁止され網が付けられていました。俗説が作法を凌駕した例ですが、ディティールが重なればそうなる事もあるわけです。翻って「観光地松山」の根っこはちゃんと幹につながっているのだろうか・・・。




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