森のかけら | 大五木材


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20120419 1ミスター会研修旅行1日目の行程が終了。宿泊は玉造温泉です。木材の仕入れなどで県外に泊まりの出張がある時は、ホテルの個室ですので、1室に家族以外の数人で泊まることは2年に1度のこの研修旅行のみの経験。まあ若い頃とは違って、懇親会でたっぷりお酒を飲ませていただき、早い時間から静かにお部屋で眠るだけですが・・・。新興工務店では業者の入れ替わりが頻繁なのですが、ミセスホームさんの業社会はメンバーの連帯が尋常ではなくがっちり一枚岩。

 

20120419 2職種が違えども気心の知れたメンバーと一緒に気兼ねなく飲めるのはありがたいものです。宿泊地の玉造温泉「白石家」さんでは、「白石家」名物の「美人女将の安来節ショー」をご披露いただきました。 毎日披露されているそうですが、素晴らしい演技でした。鮮やかな太鼓さばきでしたが、日々の鍛錬の賜物でしょう。こういう伝統芸能が素直に心地よく受け入れるような歳になってきました。そしてこの後は、島根の民謡安来節!間近で本場の「どじょうすくい」を観るのは初めてでしたが、まさか自分も踊ろうとは・・・!

20120419 3ガイドさんの粋な計らいで昨年の会長としてご指名を受けました。本場でご指導いただける折角のチャンスです。喜んで登壇。舞台裏で衣装と小道具を身につけ、師匠からレクチャーを受けていざ本番!さすがに鼻に割り箸ではなく、ゴム付きの五円玉でひと安心。こういう時は照れずに真剣にやらなければなりません。師匠の見よう見まねですっかり楽しませていただきました。ちなみに私は右端。「安来節」は正しくは「やすぎぶし」だそうで、「どじょうすくい」はその中の代表的なお座敷芸だそうです。

 

20120419 4最後に修了書までいただき、ありがたき計らい!こういうサービスが心に響くのです。折角躍らせていただいたので「安来節」のルーツを探ってみると、その起源は今から三百年ほど前の江戸時代。折りしも全国各地で大衆文化が開花した頃、当地出雲は日本海の豊かな漁場に恵まれ独自の文化を形成し、奥出雲で採れた米や砂鉄などを運び出す集散地として繁栄を極めたとか。中でも良質の鋼の生産地であった当地では、「たたら製鉄」の原料としての砂鉄採集の所作が、踊りに転じたものなのだそうです

 

20120419 5恥ずかしながら「安来節」や「どじょうすくい」に対してまったく無知だったものですから、砂鉄採集が起源と知って驚きでした。ですので一説には、「どじょうすくい」は「土壌」だとも言われるそうです。あ~踊る前に知っていればもっと目の色変えて踊ったのですが・・・。かの西岡常一棟梁も「木を知るには土から」と仰っていましたが、やはり基本は「土」にあることを実感。豊かな土壌は豊かな文化を育む、その土壌を生み出す森の役割、安来節を通していろいろなものが見えてきます。伝統芸能、息づくには理由がある。




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