森のかけら | 大五木材


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20120415 1カラスザンショウ」もこれから【かけら】に加工仕上げる予定です。サンショウには幾つか仲間があって、サンショウが食用としてよく利用されるのに対して、山野に自生しまったく利用されず役に立たないという意味でイヌザンショウとかノラザンショウなどと卑下された名前を与えられたものもあります。このカラスザンショウ(鴉山椒)も、カラスが好んで木の実を食べる事から、「若芽は人は食べぬが獣なら食うかもしれないと軽蔑した意味で」命名されたものです。

 

20120415 2悪意があるとかないとかという事よりも、材の特徴をしっかり見極めて、その違いを明確に言い表わしているという事のいう事の方に驚きを覚えます。辞典や図鑑の無い時代の事ですから、実際に食したり使ってみてその特性を見抜いていたのでしょうが、中にはイチイのように毒性を帯びたものもありますから、命がけだったといっても過言ではないでしょう。しかしそのネーミング・センスの良さには感嘆します。今ならさしずめ『グッドネーミング大賞』ものでしょう。

 

20120415 3漢字だけを見ると、大山方面に向かっていた事もあって、大山(だいせん)に生育していた「椒」の匂いのする生き物で『大山椒魚』なんてうがった見方もしてしまうほど。かつてまだ国の天然記念物に指定される(1952年)前は、山口県などでは珍味として食されていたとか。腹を裂くと山椒の匂いがプンとし、かつてかの美食家・魯山人もお気に入りだったという記述まで残っているそうです。肉食性で昆虫から蛙や小魚、ザリガニやエビまで動くものなら何でも丸呑みにするとか!

 

20120415 4あのずんぐりむっくりした体型からは想像も出来ませんが、仲間同士で共食いする事もあるほど食欲は旺盛だそうです。それでどうして山椒の香りがするのか不思議です。もしや水面に落ちた山椒の葉でも食しているのではなんて思ったりしたのですが、どこにもそういう記述は見当たりませんでした。しかし、四肢があるグロテスクともいえる風貌ですから、最初に食した人はさぞ驚いた事でしょう。本来、醜美は背中合わせの一対であり、香りのマントに身を包んでいるものなのかもしれません




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