森のかけら | 大五木材


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20120421 1なかなか出雲から帰って来れません・・・まあ、私のさじ加減ひとつなのですが。いつも出雲に来ると大紀行のようになるのですが、実際には1泊2日の旅です。にも関わらずまだ行程の初日が終わっただけ・・・。私の興味をそそるネタが満載ですのでついつい長くなってしまいます。何度来ても心地よい、波長の合う場所ってあると思います。私の場合、それが出雲でしょうか。早朝ホテルの前のを愛でながら散策していると、またしても私の波長にピッタリ合うものが現れました!

 

20120421 2艶やかな桜を背に、8つの頭を持つヤマタノオロチに対峙するのは小さな『スサノオノミコト』ではありませんか!高さ300mmあるなしの小さなオブジェなのですが、こういうのは大好物です。近くの看板を覗き込むと、玉造り温泉の『神話の情景オブジェ』という事で、温泉街の川沿いに8つもあるとか。しかも製作者は、あの平城遷都1300年記念事業のマスコット「せんとくん」を制作された籔内 佐斗司(やぶうち さとし)さん!これはすべてを巡り目に焼きつけなければなりますまい!

 

20120421 3玉造温泉といえば、奈良時代初期に開かれ、大国主命とともに国造りをした少彦名命が発見、神代の頃からあったという言い伝えがある日本でも最古の歴史をもつ温泉。歴史の古さを競う道後温泉のある街に住む者としてしっかり観察せねばなりますまいっ!朝風呂の体にまだ少し冷たい風を受け湯冷めしそうになりながらも、①番に立ち戻ってオブジェ巡りスタート。オロチを酔わせて眠らせるための酒壷を小脇に抱えて、片手に剣を持って口を真一文字に結んで毅然と立つ姿のなんと頼もしく勇ましいことよ!

                                                        

20120421 4そしてまたヤマタノオロチノ憎々しく恐ろしいことよ。その一方で、全国各地でゆるキャラが大ブレイク中ですが、こちらはそのゆるキャラとは一線を画す毅然としたデザイン。各作品にはそれぞれこのような解説がつけられています。このオブジェ、昨年の春に完成したばかりという事で、落書きのひとつもなく綺麗に管理されていて、その姿も桜の美しさとマッチしていました。観光地の落書きや悪戯などを見ると、同じ日本人として本当に腹立たしく悲しくなります。

 

20120421 5さて、上の解説文はこちらの作品のもの。『恋山(したいやま)神話』とありました。物語は、美しいタマヒメノミコトを好きになったワニが、 タマヒメノミコトに会うため川を遡ってきたが、 タマヒメノミコトは岩で川を塞いでしまう。 ワニは進めず、岩を隔ててただただ恋しい思いを募らせ、やがて舌を震わせながら帰って行ったという伝説。 ワニが恋したことから、その地を恋山と呼んだり、 鬼の舌震と呼ぶようになったとか・・・。オブジェの鮫の目から大粒の涙がポロポロと溢れております。なんとロマンチックな!

 

20120421 6数多くの神話がモチーフとなっていますが、この話などはここで初めて知りました。鮫が恋したから『恋山(したいやま)』、鮫が涙で震えたから『鬼の舌震』なんて・・・かの時代どれだけ素晴らしいシナリオライター、コピーライターがいたのでしょうか。月日を重ね口伝があまたの脚色を加えて一層ロマンチックになったのでしょうが、恐るべき日本神話!きちんと読み込めば、現代のものづくりに生かせるヒントが沢山眠っていそうです。それにしてもこのキャラクターグッズあれば絶対全部揃えるんですが・・・欲しいなあ・・・。




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