森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20120418 1さあ、お次は出雲の定番(私にとっての)『三瓶小豆原埋没林』。今回5度目となります。初めて来た時は、巨大埋没林のイメージと、芝生の中にポツンと佇む屋上緑化した平屋の施設のほんわかした雰囲気にあまりにも違和感があり過ぎて、違う意味で驚いたものです。今は、それが初めて訪れる同行者への「フリ」となっております。ほとんどの方が初めてだったようで、入り口の階段を降りて「巨大な歴史の生き証人」が現れると、あちことで感嘆の声が!あ~私、すっかり埋没林の虜であります。

20120418 2ただ今日商品を買っていただくだけの「お客さん」を増やすのではなく、今日は何もお買い求めいただかなくとも、また次、さらに次と何度も来て頂くリピーターになっていただき、更には友人・知人を「我が聖地」に連れて来てくださるような「ファン」を作る事、それこそが商売の真に目指すべき道、私の望む道だという事が私の商売人身上でありますが、ここではそれがすっかり逆の立場になってしまったようです。「いいから、とにかく一度行ってみよう~!」と・・・。

 

20120418 3木材の場合、その存在をいくら言葉で説明しても「百聞は一見にしかず」。間近でその巨大さ、佇まい、質感などに触れ対峙せねば伝わらないものが沢山あります。特に長きにわたり地球上の空気を吸い込んできた高齢木などはその典型。松山から5時間かかろうとも、彼らがまだ森の住人だった頃の記憶を、映像や言葉などの情報だけで知った気になる愚を犯してはいけません。相応の時間を費やしてここまで足を運んでこそ、この巨木の凄さが五感に染みて感じ取れるというもの。

 

20120418 4そして、初めて来られた方は必ず園のスタッフの方の説明を聞く事。知ったかぶりはいけません。書いてある説明だけではモッタイナイ!多くの巨木が、誰も立ち入らない森の奥でひっそりと佇み、偶然遭遇したわずかな人の口を通じて伝説となるように、人の口から語られる「物語」にはしかと耳を傾けましょう。これこそが聖地・三瓶小豆原埋没林の正しい木の鑑賞方法です。デジタル情報で何もかもが伝わる時代だからこそ、生の体験はますます重みを増してきます。

 

20120418 5私は『埋没林ファンクラブ』の会員ですが、またしてもスタンプを押していただくカードを持参し忘れ!残念ながらこの訪問は記憶にとどめる事になりました。しかしこう短期間に何度もこの地を訪れることになろうとは、神代木のお導きとしか思えません。事務所の壁に、日本三大埋没林の富山県の『魚津埋没林博物館』のポスターが貼ってありました。橋本利氏によるポスターが素晴らしく、歴代のポスターがわざわざ展示してあるほどです。埋没林への愛情が感じ取られるデザイン惚れ惚れして、ポストカードいくつも購入しました。

20120418 6魚津の埋没林は、大変珍しい海中埋没林でその造形は、海の中で苦しみのた打ち回るエイリアンのごとき形相でした。ついつい高齢木に対して200年、300年という数字で表現してしまいがちなのですが、決して人類が生きながらえることの出来ない時間を生き抜いた木々に対してもっと畏敬の念を持って接しなければならないと、ここに来る度思います。そういう意味でも材木ならば年に1回ぐらいは訪れて禊をせねばならない聖地でしょう。嗚呼、今回も埋没林をたっぷり満喫!すっかり虜です。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2012年4月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  
Scroll Up