森のかけら | 大五木材


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20121213 1さて、昨日に続いて、お歳暮にいただいた車エビが入っていた容器の中のおが屑の話です。おが屑は、エビを暴れさせないため(傷つかせないため)の緩衝材としても有用ですが、子どもに聞かれたのは「なんで水が無いのに生きているの?」。子どもは痛いところを突いてきます!今は(車エビを焼くための)火を使っているから危ないので後で!とうまく話を反らして、こっそり調べてみました。親の威厳はこういうささやかな努力の積み重ねで保たれているのです。

 

20121213 2車エビの輸送には昔からおが屑(のこ屑・チップ屑)が使われているようです。昔は冷凍技術がないので、身近で安価に入手できるもので工夫されたのだと思いますが、まあ昔の人はものごとの特性などに精通していらっしゃる。おが屑を使う目的は、緩衝材としての機能以外に、保温・保湿機能が重要なようです。エビにとっては15℃前後の環境がよいようで、しっとりしてほどよい湿度のあるおが屑が最適だとか。優れた調湿性がエビの命をつないでいます。

 

20121213 3それで、なぜエビが水無しでも生きていられるかという事なのですが、エビという生き物はエラが濡れていると、そこに溶け込んだ酸素を使って呼吸することが出来るのだそうです。恥ずかしながら知りませんでした。殻を持つ生物は乾燥に対しても強いのだそうですが、なるべく乾燥させない、湿度のある環境を保てる素材としておが屑が有用だという事でした。まあそれにも限度があるので、なるべく新鮮なうちに食べましょうという事ですが、経験上生存率は結構高いです。

 

20121213 4エビに限らず氷の保存や、牛舎の敷料などにも使われるおが屑ですが、小さな帯鋸がひとつあるだけの弊社でも少しはおが屑が発生します。量が量ですので溜まれば焼却していたのですが、最近カブトムシの飼育用に使うとかでよく取りに来れれる方が増えました。こちらとしては何に使われようと処分出来ればありがたいのですが、何かもっと活用方法はないものかしらと考えます。おが屑よりも圧倒的に量の多い「プレーナー屑」。この「出口の発見」こそが金鉱脈なのですが・・・。




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