森のかけら | 大五木材


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20121208 1毎年の事ですが、年末は新築現場の竣工が重なり、家具の納品がピークを迎えます。残りわずかとなった今年も、短期間で家具の納品が集中していて不安ですが・・・そう言いながら毎年何とか修羅場を乗り越えてきております。その経験が、根拠の無い確信となっていて自分を支えているのですが、予想外の雨・雪だけが心配です。納品の際だけではなく、寒くて温度が下がる塗料が浸透して乾燥するのに時間がかかり、塗装作業にも支障をきたしてしまいます。

 

20121208 2当然、納品の際も晴天にこしたことはないのですが、全てがそうはうまくいかないのが世の習い。万事を尽くして天命を待つしかありません。さて、本日はその家具の塗装作業。『オニグルミ』のダイニング・テーブルを塗装しております。こちらは北海道産のオニグルミ。オニグルミはクルミ科の広葉樹で、他のクルミ科の仲間と同様に滑らかで狂いが少なく家具の材料として好まれています(スキーの板にも使われる、堅くて弾力性のある『ヒッコリー』という例外はありますが)。

 

20121208 3淡い茶褐色のオニグルミは、生地のままだと木目も不明瞭でとぼけた印象ですが、植物性オイルが浸透すると途端に深みが増して、表情に奥行きが生まれます。左が無塗装の状態、右が植物性オイルを塗った直後の状態。並べて比較すると、色合いの変化がよく分かると思います。この後2日ほどかけて乾燥させた後、オイルによる毛羽立ちを押さえるためにサンディングして再度塗装して、最後に蜜蝋ワックスを塗って完成という事になります。後半は乾燥との戦いとなります。

 

20121208 4オニグルミは全体の印象が柔らかいので、私としては『』や『白身』などの『個性』も少々加味してやった方が材にメリハリが出て、材にナチュラル感と力強さが出るのではないかと思います。同じクルミ科でもブラック・ウォールナットとはひと味違った温もりある触感。素朴な色合いに惹かれる方も多いのですが、この辺りでは流通量が少なく一般の方の認知度が少ないのが残念です。ちょっと控えめながらいぶし銀の味わいがあるオニグルミ、親近感の湧く『出口』を探ってみます。




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