森のかけら | 大五木材


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20121225 1先日のブログで、久万高原町にある愛媛木材青年協議会の『木のトンネルと砦』をご紹介しましたが、実は我が家にも『』があります。家のすぐ傍らに、家内が大工さんに頼んで作ってもらった木製の砦。出来上がってからもう何年が経つのでしょうか。防腐用の加圧注入処理とかしていなかったので、雨や風や雪に霜に耐えて、部分的には朽ち果てていますが、それでも頑丈に作ってもらったので、下の双子が小学校を卒業する来年ぐらいまでは何とか頑張ってくれそうです。

20121225 2公共工事で、公園などにこういう木製玩具を作る際には『間伐材』という但し書きが付記されるのが常套化されていますが、うちの砦は『間伐材ではありません。ひと口に『間伐材』と言っても、その言葉の持つ意味合いは、プロと一般の方の間では微妙な温度差があります。学校では、木を太く立派に育てるために未熟で育ちの悪い木を伐って、十分な光が木々に行きわたるようにして健全な森を育てる手法という意味合いで『間伐』の事を教わったと思います。私もそのような認識でした。

 

20121225 3ですので、『間伐材を使うことは良い事』という考えでした。それ自体は間違っていませんし、間伐された未成熟材が利用できればそれに越したことはありません。しかし、その認識と森の現状との間には大きな乖離があります。まず、木を伐採する作業手段としては、一定地域を全て伐採する皆伐(かいばつという方法と、一定地域の中で適正伐期に達した木を適量ずつ計画的に数年単位で伐採する方法を択伐(たくばつ)と言います。そのいずれに対しても、森を育てるためには間伐は必要です。

 

20121225 4木を伐採す主たる目的(病気や工事など以外の)は、伐った木材を利用する事です。なので出来るだけその利用目的に合わせて、適したサイズの木を伐採する方が効率がいいという事になるのですが、昨今のように木材価格が低迷していると、目的に合わせて伐採した主材ですら利益を出すのは容易ではありません。それを補填しているのが国の補助金であるというのが、この国の林業の現実なのです。主材ですらその有り様ですから、未熟な間伐材であれば尚更結果は推し量られます。




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