森のかけら | 大五木材


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タネ蒔く人

20131012 1 .bmp住宅エコポイント制度が実施されて、残り後半年ほどとなりましたが、全国的な統計でもその普及と効果には地域間によるばらつきが大きいようです。そもそも国産材、その中でもスギヒノキなど特定の樹種を対象とした制度であるため、世間全体ではどれほどの影響があったのかはよく分かりませんが、今までのところ弊社の身近なところでは劇的な影響はなかったようです。2×4工法の工務店さんが多いのも原因でしょうが。

 

20131012 2 .bmp住宅工法の違いに関わらず、もともと無垢の内装材に熱心な会社は、エコポイント制度の実施前から既に無垢材を標準仕様に取り入れ樹種の選択肢も多岐にわたっています。木材への高めるためにこういう制度はありがたいのは事実ですが、制度の終わりが縁の切れ目では寂しすぎます。この制度の浸透度が低い理由のひとつに、単年度の事業である事から、長期的に考えればそのメーカーの従来の基本仕様を大幅に変更してまで採用する事に懐疑的だという意見もあったようです。

 

20131012 3 .bmpどういう風に捉えるかはそれぞれの思惑によるところでしょうが、制度におんぶに抱っこではなく、もっと長期的な視点で「木のファン」を増やし、木の使える可能性を高めていかなければ、住宅資材としての木の利用は大手資本の手の中のまま。その隙間からわずかなおこぼれにあやかるという卑屈な発想ではなく、小さな小さな鎌や道具ではなくては刈り取れない特別な実を育てていくことをしなければならないと思うのです。しかもそれは、自分で刈り取る事の出来る自分の庭で発芽させなければなりません。

 

20131012 4 .bmpならば、自分で耕し、自分で種を蒔き、自分で水を遣り、自分で大切に育てていくしかないのだと思います。地面の地下深くに蒔いた種は発芽するまでに長い時間がかかります。でもその分、地上に顔を出してからは力強く、少々の事ではへこたれない強いものになるはずです。当は、芽が出たら「森のかけら」がたわわに実るような「森のかけらのタネ」を植えたいところなのですが、あいにくまだそのタネは手に入っておりません。でもいつの日か、手にしてみたいと本気で思っています。

 

20131012 5 .bmp 1本の木の芽が顔を出すのではなく、森の小さな赤ちゃんが、モリモリと土を押しのけ顔を出してそれがそのまま大きな森になっていく。宮崎アニメのような世界観ですが、もしもそんなタネが本当にあれば楽しいのにと想像は膨らむのです。話は大きく反れましたが、どういう環境の場所にどういうタネを蒔いて、どういう肥料を与えるか、ただ感情論だけでなく、冷静にもTPOを考えながら、気長に丁寧に1つ1つのタネをしっかり地面に植えていく事も大切なのです。




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