森のかけら | 大五木材


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20131004 1 .bmp私にはひとを驚かせるような斬新なアイデアも、都会的な洗練されたセンスもありません。他社にはないような優れた技術力もなければ、万能な機械設備もありません。倉庫の中に高級銘木があるわけでもなければ、どこにも負けないだけの在庫量を持っているわけでもありません。持ち合わせているのは、ちゃちゃな端材にすら「モッタイナイ」と感じられる持って生まれた人並み外れたケチ根性と、こんな事やったら相手が喜ぶんじゃないかと思うひねれくれたサービス精神のみ

 

20131004 2 .bmpそのふたつの武器を頼りにして今まで修羅場を生き抜いてきましたが、これからとてそのふたつの武器に磨きをかけるしかないのです。それでも、何かを「極める」という思いは、時に想定外の結果を生み出したりするもので、その1つが『森のかけら』であり、『モザイクボード』だと思うのですが、骨身に染み付いたケチっぷりはそう簡単に洗い流せるものではありません。以前ある方から、商品の解説文や紹介に、あまり「ケチ」という言葉を連呼するのはどうかと諌められた事がありました。

20131004 3.bmp確かにケチなんて貧乏くさい言葉ではなく、もっとお洒落な言葉を添えれば格好良くて、聞きなれも見栄えもいいのかもしれません。でもそれじゃあ、私の中から出てきたものじゃなくなる。私が作る意味がなくなる。それで、今でも造り始めた頃のままの言葉を使っています。「世界中の木を見てみたい、触ってみたいという材木屋の好奇心と、端材を捨てるのがモッタイナイというケチ根性」が「森のかけら」の両親であると。自らの生い立ちを改ざんしてまで売れても嬉しくない。

20131004 4 .bmpそういう偏屈さこそが私のものづくりであり、生命線だと信じています。その偏屈なケチ根性から、また新たな端材が御色直しをして世に出る事になりました。木箱を作る時にカットされた大量の端材に、スタンプを押して紐を通す穴を開けた小さな木のプレートです。スタンプしてあるのは、以前コラボしたデザイナー・上田球乃ちゃんが描いてくれたアニマルやキッチン小物類の転用。肝心の紐については、まあ当面は『ご自分調達』という事にして(!)、これで売り出します。

20131004 5 .bmp素材は、軽くて柔らかい事から木箱などによく使われる東南アジア産の『ファルカタ』という木です。この木の特徴については、いずれ改めて『今日のかけら』で詳しく触れさせていただこうと思います。大きさは、多少バラつきもありますが、大体長さが71mm、巾が34mm、厚みが mmで、上部に直径4mmぐらいの穴を開けています。デザインは、アニマルが11種、キッチン小物類がとりあえず4種。自分で紐や名前を書いてネームプレートなどにお使い下さい。

20131004 6 .bmpどういう形で売っていくか思案中ですが、早速10月27日に開催される成龍酒造さんの『酒蔵開放イベント』でお披露目して、反応を見ながら販売の単位などの形を決めていこうかと考えています。今のところは1枚¥30ぐらいを考えているのです。私の場合、こういうものも実際に作ってみないと、頭の中だけではどうしても想像力が追いつかないので、触りながら見ながらの『後からの隠し味』ひねり出しという事になります。1000の妄想よりも1つの実践、この道進むなり。




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