森のかけら | 大五木材


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20131024 1 .bmp町内の道祖神の祠がある所に生えていた数本の木の根元が崩れて、いつ倒壊するか分からない危険な状態にあるという事で、伐採される事になりました。まあまあ大きな木でしたが、伐採後は廃棄するということでしたので、それではあまりにモッタイナイ!お願いして分けていただく事にしました。今まで気にして見た事もなかったのですが、よくみると確かに根元の土がごっそり崩落していて、根っこが半分以上も剥き出しになっていて、今にも道路に倒れてきそうな状態でした。

 

20131024 2 .bmp町内の役員産方がお祓いをして、造園業者の方の手により伐採開始。大小含めて5、6本の木を伐るのですが、その祠のある位置が道路から数メートル上がった高台にあるので、クレーン車で吊り上げながらのかなり大掛かりな作業となりました。その日伐採したのはネズミモチサクラの木。サクラは結構大きい木でしたが、中は案の定深い洞(ウロ)が入っていました。昔ならば建築に適さない木には目にもくれませんでしたが、これはこれで充分に使い道があります。

 

20131024 3 .bmp何より高台から町内を見守ってくれていた木、大切に使わせていただかねば!その隣には「棕櫚(シュロ)」の木もあり、こちらも伐採するのでどうかと勧められたのですが、丁重にお断りさせていただきました。ヤシ科ヤシ属の被子植物シュロですが、これがなかなか手強くて、以前『森のかけら240』のリストを選定する際に、是非シュロも加えようとした事があったのですが、あえなく断念しました。それまで「材」としてのシュロを気にした事がありませんでした。

 

20131024 4 .bmpシュロを割ったらどういう風になっているのかも知らなかったのですが、製材してビックリ!その切り口はこんな感じで年輪は見当たりません。例えるならば、粒々のある山芋をカットしたような断面です。シュロの樹皮は昔からシュロ縄などに利用されるほど強靭なのですが、その樹皮が製材すると鋸に巻きついて大変な事になるのです。何とかうまく製材したとしても、水分をたっぷりと含んでいるため、乾燥過程で大きく変形収縮してしまうのです。この話、明日に続く・・・




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