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現在、盟友・井部健太郎君と共に『森の新たな出口』を考えるためのプロジェクトに取り組んでいます。その取り組みについていずれ改めてご紹介しますが、その取り組みの幹はいろいろな方向に枝を伸ばし、我々の想像した以外の場所から芽が出始めました。こんな風に枝が伸びてもいいんだ、こんな色の葉っぱを咲かせてもいいんだと、教えてもらう事が多々あります。林業とは、材木屋とはかくあらねばならないという既成概念に知らず知らずのうちに縛られてしまっていたと痛感しています。
その枝のひとつが「学び場としての森」。数年前に、香川県の小学校の生徒さん相手に、井部君たちと共に「木の話」や「森の話」をさせてもらいましたが、その時に『伐らない林業』という林業、木材業のイメージが漠然とですが浮かんでいました。それまで、木を仕入れて売るという「流通」という流れでしか商売はできないものだと決め込んでしまっていましたが、「見せること」、「語ること」、「体験すること」で、森や木に関わり報酬を得られるビジネスの可能性を肌で感じました。
それをきちんと形にするにはもう少し時間がかかりますが、あまり時間をかけていたのでは自分の体がもちません。自分がしっかり動けるうちに見切り発車でもいいから始動していかねばと考えています。そんな折り、井部君とのプロジェクトで出会った愛媛大学の宇都宮先生とのご縁で、愛媛大学の学生たちに木の話をする事になりました。専攻は林業と思ったらさにあらず、地域観光を学ぶ学生たちです。林業・農業経営を学ぶために久万高原までバスでやって来ての屋外体験授業。
いや~これはいい心がけです。本当に森のことを知ろうと思えば、実際に森に行くべくです。実際に森の空気を吸うことです。鉄筋コンクリートの校舎の中で、石油製品に囲まれて、身近になにひとつ木のモノもないところで木の良さを語るなんて、ある意味ブラックジョークでしょう。五感で味わえる木の良さは、森の中でこそ学べるものです。かくいう私だって、普段木に囲まれたところで仕事をしているとはいえ、森の中で仕事をしているわけではありません。こういう機会は私もありがたいのです。この話、明日に続く・・・
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