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| 先月、「11月の誕生木/イチョウ」の項で、イチョウの匂いを嫌う紙魚(シミ)の事を取り上げましたが、作業をしていると木の間からその紙魚の姿が!とてもすばすっこい虫なので、見つけてもすぐに逃げ隠れてしまうのですが、その時は大きなチークの板の上だったので、捕獲に挑戦。広い平面の上だったことが幸いして、『森のたまご』や『森のりんご』に使う透明のケースで見事に捕獲成功。どれぐらイチョウが苦手なのか実験してみました。 | ![]() |
折角正月にきょうだいが揃ったので、年末に竣工したばかりの弟夫婦が建てた新居を見に行くことになりました。今きょうだい4人はそれぞれの連れ合いと共に離れて暮らしています。今回の弟の新居は奥さんの実家に近い八幡浜市保内町。これで4兄弟妹がそれぞれ自宅を持つことが出来ましたが、それを心待ちにしていた両親に見せることは叶いませんでしたが、素敵な木の家の完成をさぞや喜んでくれていることだと想います。新居の木の香りに子供たちも大喜びで建物探検の始まり!
まだ設置はされていませんでしたが、後日薪ストーブも座るということで、子供だけでなく大人のテンションも上がります。私は仕事柄、いつも新築現場で仕事をしているので珍しくはないものの、木をふんだんに使った家は何度見ても気持ちがいいものです。それが他人様の家ではなく、身内の家となると尚更の事。自宅を建てたのが、本格的に木に目覚める前だったので、今ならこうしたかった、ああすればよかった、こんな木を使いたかった、こんな使い方をすればよかったという思いは強くあります。しかし家造りにはタイミングが大事。
家づくりは人生においても最大の買い物。今回の消費税増税前のタイミングが格好のチャンスという人もいますが、勿論資金の問題は重要であるものの、そこを終の棲家と考えるならば雰囲気に流されることなくじっくり腰を据えて、暮らし方や生活のスタイルをしっかり考えるべきだと思います。私自身ももう一度家を建てれるならこうしたいという思いはあるものの、現実的には叶うわけもないし、10数年も暮らした今の家に強い愛情もあります。ところどころに「疲れ」が見え始めたものの、手を加えれば何の問題もありません。
家を建てた時にはまだ子供が生まれていなかったので、子供のいる暮らしの事を具体的に考えることが出来ませんでしたが、家が完成したときに木の香りに包まれて、屋移りする前に布団1組だけ持ち込んで、何もない家の中で独りで寝た時の感動と興奮は今も深く心に残り忘れることは出来ません。新居の壁に、弟夫婦と子供の4人の手形が愛おしそうに押されているのを見て、ふとそんな事を思い出しました。木の家は完成してからがスタート、使った年輪以上の深い時間を家に注げてこそ本物と、正月から深く自己反省。
わが故郷の西予市は、平成の市町村合併で三瓶町、宇和町、城川町、明浜町、野村町の5町が合併して生まれました。その総面積は、愛媛県内20地域中2番目の大きさで、中でも野村町は東西約42㎞、南北約16㎞、総面積187.60㎞2と東西に細長い形をしており、東部は高知県境に接しています。東部の四国カルストの大野ヶ原あたりは豪雪地帯として知られています。松山に住んでいれば、わずかなあられでも騒ぎで、道路に積もった雪を見ることはほとんどありません。年末年始実家周辺にはまだ雪が残っていました。
大した雪ではなかったので、車にチェーンを付けるまでもありませでしたが、雪の姿を見る子供たちもテンションが上がります。雪がただ純粋に楽しいものでなくなったのはいつ頃からだったでしょうか。きっと雪の上を自分の足で全力疾走しなくなった頃からでしょう。そんな事を考えながら雪を踏みしめて両親の墓参りに。人の歩かない所にはまだ雪が残っていますが、白い風景の中でひときわ目を引くのが、赤いクロガネモチの実。お墓の傍に植えてあるのですが、春や夏には周辺の緑に紛れ込んで強く意識することはありません。
雪の白さを背景としてクロガネモチの赤い実が浮き上るような美しさ。周辺の音も雪に消されて、別世界のような感覚に襲われました。材としてでない「木」に対する意識が年々変わってきています。立木の葉っぱや樹皮で木を識別したいという欲望が年々強くなってきています。葉で調べるポケット図鑑などを持ち歩くようにしようと思っているのですが、決して建築や家具材で使えるような木ばかりではありませんし、そういうものの見方ばかりしているわけではありませんが、樹全般に対する興味が増々高まっています。
昔、材としてのクロガネモチを探していた時期が長くあって、その時は一般の市場を中心に材を集めていたので、どうにもこうにも出会いがなかったのですが、一度出会いがあってその道が開くと、今まで見えなかった気づかなかった木の存在に気がつくようになって、自然にその木が集まってくるから不思議なものです。「森のかけら」にもまだ幾つか「開通していない木」があるので、今年は240種の木の道を少しでも多く開通させたいと考えています。
年末年始は実家で過ごしていますが、それぞれ家庭を持って離れてく暮らしている4人の兄弟妹(きょうだい)もお盆と王月だけは勢揃いするのが長年の風習。既に両親は鬼籍に入りましたが、きょうだい家族が集まる習慣はそのまま。県外に住んでいる者もいるので、普段は交流も少ないのですが、それぞれの子供たちの年齢が近いこともあって、こういう時に集まると瞬時に盛り上ります。4組の親と子合わせて、18名にもなるので圧巻!子供だけ背の順に並んで撮影するのも恒例で、下は幼稚園生から上は高校三年生。
逆に背の高い順に並ぶとこんな感じ。一番背が高いのが兄の長男で今年は大学受験。小さい頃から見てきましたが、高校生になってからの急激な成長のスピードには驚くばかり!遂には身長も追い越されました。座敷の鴨居にも鴨居が触れているので、次に会う頃には鴨居で頭を打つのではないかと心配するほど。撮影の後はこの流れで、彼らにとってお正月の最大イベントお年玉の「配布会」が執り行われます。きょうだい間で「お年玉カルテル」を締結しているもの、これからは大学、高校受験と掟破りのビッグイベントが続きます。
カルテル破りが行えるぐらい嬉しい事が続けばなりよりです。是非今年の春には多くの『サクラ咲く』の吉報を待ちたいところです。ちなみに『サクラ咲く』は昔の電報での合格の知らせ。今どきはそういう古い言い回しを使わないのかもしれませんが、喜怒哀楽を植物などに例えて表現してきたのが日本の文化。そういう文化が私は好きで、材木屋が木を語る際についつい強度や精度、価格ばかりに偏りがちになる中で、文学や和歌、小説や映画、暮らしや行事の中で育まれてきた木の文化の事もきちんと伝えていける材木屋にならねば!
12か月の誕生木の商品を作るという事もそうなのですが、年々そうやって自分に意識して強いプレッシャーや負荷を与えていかなければ、ついつい楽な道を進んでしまいます。過去の蓄積でノラリクラリと凌いで材木屋人生を終えたくはありません。幾つになっても好奇心と探究心を持って、木の事を追いかけていきたいのです。さて、お年玉の次は家内が持ち帰ってきた「木のコマ」で急遽『家族対抗木のコマ大会』が開催。そういえば昔はコマ回しだってお正月の風物詩だったはず。文化とは頭で考えるだけでなく実践してこそ継承出来るもの。
あけましておめでとうございます。昨年も沢山の木のファン、木の愛好家の皆さんに支えらて無事1年を過ごすことが出来ました。このブログも6年目に突入しております。1台の小さなノートパソコンのキーボードから生まれた言葉がその年月を支えてくれたのですが、遂にその使い慣れたパソコンにも蓄積疲労の影響で限界が・・・。またずっとXPをだましだまし使っていたこともあり、操作にも支障が出ておりました。そこでとうとう昨年末に新しいパソコンに買い替えることに。
長くブログなどを書いていると、凄くパソコンにも強いのではと誤解されることもあるのですがとんでもない話です。そもそも機械にとんでもなく疎いアナログ人間で、ホームページのプログラムなどはすべてデザイナーさんにお任せで、ブログのためのルーティンの操作だけを繰り返しているだけなのです。なので、ちょっとでも想定外の事が起きるとお手上げで、ブログの更新も滞ってしまうのですが、昨年秋頃からそういう事態が頻繁に起きるようになっていました。
木材同様に機械モノにも「モッタイナイ」の気持ちは感じているものの、やはり機械モノはニューバージョンに一日の利はあります。ようやくXPからwindows7にアップグレードして、ブログの方もバージョンアップしましたが、恐ろしいほどに操作がサクサク!便利さは分かっていたものの、日々のブログなどに体(指先)が慣れるのに時間がかかるのが面倒だと思っていましたが、案外早く適応出来そうなので、少しは更新のスピードも速くなってくるのではないかと思います。
ブログを始めるまでは現場や木の姿を一眼レフのカメラに収めていましたので、フィルム代や現像代の事が頭にあり慎重に1枚1枚撮っていたのですが、デジカメで画像をアップするようになってからはみさかいなく撮り溜めしていて、整理も追いつかずその容量も膨大なものになっていたことも、操作に負担になっていたようです。今年は撮り散らかす、書き散らかすことに、整理・管理することを加えて、日々の日記を越えた、『森のかけら録の編纂』に取り組みたいと考えております。
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