森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTURE県産の広葉樹など、耳付き板に挽いて天然乾燥させている材が、順次いい具合に乾いています。樹種にもよりますが、1、2年も経過するとかなり乾燥も進み、ようやく次の段階に。個体差もありますが、それぐらいの期間外部で放置しておくと、雨風に晒されて表面はかなり汚れて、ひと目では何の木かすらも判別できないぐらい状態になります。なんと木の長い話だと思われるかもしれませんが、私たちが相手にしているのは、自分よりもずっと長生きしている先輩たちです

 

Exif_JPEG_PICTUREそれなりの手間と敬意を持ってお取扱いさせていただかねばなりません。ここからの作業が楽しみでもあるのです。桟を積んで、その上から重しを載せて圧をかけてはいても、素性の悪い木はガンガン反り暴れます。それはそれで仕方のない事。どうせ加工してもいずれ反り暴れますので、この段階で暴れるだけ暴れさせておいた方がいいのです。その表面をサンダーで削って、汚れの中から初々しい表情が現れる瞬間の喜びは格別。中には虫穴などとの出会いもありますが無論想定内。

 

20140901 3今回は『ケヤキ』の耳付き板をさばきましたが、ケヤキは削る前と削った後とのギャップが激しい木ですので、楽しみも倍増!しかしケヤキといっても今回仕込んでおいたのは、床の間などに使う銘木のようなケヤキではなく、直径の500mm以下の中小径木ですので、高級銘木のような代物ではありません。むしろそういうケヤキの方が、面白い杢目などとの予想外の出会いがあって嬉しかったりするのです。さて、こちらが表面をザックリ削った状態。まだ魅力は不完全です。

 

20140901 4仕上がりの色調を確認するために、その上から植物性オイルを塗装すると、オイルが染み込んで眠っていた艶と光沢が現れます。大きな節が二か所も絡んでいて、決していい材とは言えませんが、赤身の色艶は天然乾燥ならではの味わいがあります。ついつい「大きな木」こそが良い木だと思われがちですが、小さな木にも杢や艶という武器、いや魅力があります。こうして1枚1枚コンディションを確かめて、寸検して価格を決めて室内に移動。そこからようやく販売に向けてスタート台に立つのです。

 




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