森のかけら | 大五木材


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今日のかけら・#179【チークTeak クマツヅラ科・広葉樹・ミャンマー産

前置きが長くなりましたが、改めて『チーク』についてご紹介させていただきます。来年は戦後70周年という事になりますが、恐らくまた「かの戦」について多くの特集が組まれ、各種イベントが行われることでしょう。戦後70年というと遠い遠い昔の話のように思えますが、私が生まれたのは戦争が終わって21年目のこと。そう考えれば決して昔の話ではありません。あれから時代は移り、集団的自衛権や中国の暴走など戦争や自衛に対する日本人の意識も随分と変わってきました。

それについてここで深く触れるつもりはありませんが、かの戦では望む望まないに関わらず多くのひと、モノが何らかの形で戦争に関わりました。木材も当時は重要な物資として、全国で大量に伐採され利用されました。本来ならば、終の棲家としてひとの憩いの場所を作るはずだった木が、その真逆の用途に使われたのは悲しい事ですが、幸か不幸かこれからの高度にハイテク化された近代戦においては、もはや木材が戦時中の重要物資となる事は二度とないのかもしれません

これはまだ木材が戦争の重要な物資だった時代の話・・・かの日本海軍が世界に誇った巨大戦艦大和。その悲運の最期は日本人なら誰もが知るところでありましょうが、その大和にも大量の木材が使われていました。中でも戦艦ならでは用途で使われたのが、世界の銘木チークなのです。日本海軍の軍艦にはそのシンボルとして、艦首の舳先(へさき)に金色に輝く菊花の紋章が付いていました。この菊花の紋章はチークで作られ、その上に金箔を貼って仕上げられていたと言われています。

大和のそれは、直径は1200㎜もあったそうです。広島県呉にある大和ミュージアムには、1/10モデルの大和が展示してありましたが、それでも充分な迫力がありましたので、実物となるとさぞや立派で迫力があったことでしょう。更に戦艦に関わり深い用途として、甲板の床板があります。大和が建造される40年ほど昔の日露戦争時代、日本の連合艦隊の旗艦として活躍した「三笠」という戦艦がありました。そう、かの秋山真之が作戦担当参謀となり乗艦した艦です。明日に続く・・・




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