森のかけら | 大五木材


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マツの話ついでに本日はトドマツではなくアカマツの話。先月大量に入荷したアカマツとヤニの話をアップしましたが、そのアカマツについて。とりあえず小口をカットして乾燥の促進と、整理番号を付けて桟積みも終わり、これからはしばらくの間、倉庫でお眠りいただくことになるわけです。昔であればその工程で発生する端材と鋸屑は焼却炉に消えていく運命であったわけですが、今は『商品生産』の場面でもあります。今回は生(未乾燥材)のアカマツでしたので、当然鋸屑も生です。

アカマツの板に丸鋸の刃を入れるとジュルジュルというぐらい勢いよく黄色い鋸屑が飛び出します。同時にそのあたり一帯にマツ独特の香ばしい匂いが立ち込めます。偶然その作業中に会社に来られた一般の方が、「あらいい匂い!」と仰っていましたが、日本人なら落ち着く香ばしい匂いかもしれません。板の数も半端なく多かったので、出てくる鋸屑の量も半端ではありません。生材の鋸屑なので、匂いも激しいものの水っぽいので、瓶詰しておくとカビの心配もあるので、『森の砂』に加えるかは検討中。

たっぷりと集材できたのですが、途中あたりからは綺麗にカットできるかどうかというより、うまく鋸屑を取れるかどうかということに注意が向いてしまい、あわや本末転倒。しかしこれ、『森の砂』の出口がなければいくら匂いがよくても、いかに目に鮮やかでもただのゴミ。苦労して集めたからという事もあるのですが、『森の砂』のライナンップに加えられなかったとしても、こうなったら決して捨てたりはしません。ならば更に「生の鋸屑」のための別の出口を用意しなければならないのか?!

一般の方が「いい匂い」と言われたて思い出したのですが、そういえば以前にも木のおもちゃを買いに来られた年配の女性の方が、倉庫を通られた時に「うわ~、木のいい匂いがする~!こんなところで暮らしたい~!」と本心の歓喜の声をあげられていたことを思い出しました。長年毎日木に囲まれて過ごしていると、それが当たり前になって特別な感情を抱かなくなってしまっていますが、よくよく考えれば街の中でかなり贅沢でエコロジカルな職場なのだと再認識。




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