森のかけら | 大五木材


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仕事柄、樹木図鑑をはじめ木や建築に関する本は沢山持っていますが、それと同等、いや恐らくそれ以上に持っているのが映画関係の本。木に覚醒したのはこの仕事に就いてからですが、映画のそれは小学生の頃からで、大学では映画研究部に入り8㎜映画なども作っていましたので、そちらの方がはるかに歴史も長くマニア度も高いのです。ということで木以外の趣味といえば映画なのですが、ここ最近忙しくて映画館に行けていませんでした。先日、息子を部活動の練習試合で送った際、時間があったので久し振りに映画館へ。

春休みという事もあって、子供向けのアニメを観に来た家族連れで賑わうロビーとは裏腹に、私が観た『シェイプオブウォーター』は、私を含めて4,5組の客しかいなくて閑散。アカデミー作品賞受賞で付いたはずの箔も効果無し。封切してそれほど日が経ってもいないのに、大人の映画は人気無いです。今の映画の盛況を支えているのは子供向けのアニメとアイド映画であることを強く実感します。ところで、ある人が、「本当にいい作品がアカデミー作品賞を取ったためしが無い」と仰っていました。

アカデミー賞があくまでもアカデミー協会会員全員によって選出される「身内のお祭り」的な要素が強く、政策会社や配給会社などのパワーバランスや根回しや思惑などが大きく作用している事から考えればそれも理解できます。最近は、候補にあがっても観ていない(あるいは地方では観えない、上映されない)作品が多すぎて、私自身ほとんど興味も失っているものの、若かりし頃は候補になるのはほぼメジャー作品ばかりで、ほぼ観ていた作品ばかりだったこともあり、勝手に予想もするなど一喜一憂したものです。

とりわけ私がまだ学生で多感だった1980年代は、大手制作会社の威信をかけた激しいはにアカデミー賞レース争いが繰り広げられていましたし、今でも名作として語り継がれる作品ばかり。そんな中で、なぜこれが作品賞を取れなかったのかと臍を噛んだのは私だけではなかったと今でも思っているのは、1980年の『地獄の黙示録』(作品賞は『クレイマー・クレイマー』)、1984年の『ライトスタッフ』(作品賞は『愛と追憶の日々』)、1986年の『刑事ジョン・ブック/目撃者』(作品賞は『愛と悲しみの果て』)。今も悔しい・・・明日に続く。




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