森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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20130526 1先日の双海町での『森のかけら音のかけら』の「木と音と絵のコラボ」に引き続いて、先週末から宇和町で開催させていただいているのが、イラストレーター・上田球乃ちゃんとの「木と絵のコラボ展 WOODWOOD ~木のどうぶつたち~」です。5月23日(木)~6月4日(火)間での2週間の展示販売会です。5月29日(水)は定休日です。会場は西予市宇和町卯之町の『喫茶・ギャラリー 中町 池田屋』さん。入場無料で、各日10:00~18:00までの時間開催しています。

 

20130526 2今回も宇和町が地元の球乃ちゃんにおんぶに抱っこ状態で、弊社は商品の出展のみとなります。前回の双海の時もそうでしたが、準備、設営、案内、説明、販売まですべて任せっきりで非常に申し訳ない気分です。この御礼は打ち上げの慰労会で・・・。双海の会場でも展示していたのですが、今回のテーマ『木のどうぶつたち』は、球乃ちゃんの描く動物たちのイラストと木との(強引な)関連性から生まれたもの。「実は動物の名前を冠した木が多い」という私のふとした言葉を聴き止めた球乃ちゃん。

 

20130526 3だったら木に関係のある動物たちでコラボ商品作ってみようか、という軽いノリからこの企画が動き始めました。例えば〔犬=ドッグウッド(水木の英語名)〕、樹皮を剥ぐと強いサロメチールの刺激臭がしますが、それを煎じると犬の皮膚病などに効果があることから。〔シマウマ=ゼブラウッド〕、文字通り前身に黒褐色の縞柄が現れることが名前の由来となっている、などなど・・・。

 

20130526 4鼠がいて、牛がいて、虎がいて、猿がいて・・・干支もいいんじゃない!なんて話も出ましたが、どれか1つでも物語を紡げないと意味がありません。あと一歩のところまでいったのですが・・・あくまでも球乃ちゃんのイラストとの兼ね合いもありますので、今回は11匹の動物たちでコラボ。ビーチ(ブナ)の台木を使って早速『森のしるし/ウッドアニマルズ』を製作。左のような出来栄えです。球乃ちゃんにオリジナルの台紙もデザインしてもらい、弊社の『森のしるし』のレギュラー商品に決定!

 

20130526 5イベント期間中、会場で1個¥200(消費税込み)にて販売しております。大量注文に備えて、たっぷりと作っておりますので是非11匹コンプリートしてみて下さい。実は球乃ちゃんが展示会用に描いていた動物は10匹。『森のしるし』と数が合わなと思われるかもしれませんが、それは私が無理矢理1匹追加してもらったから。『タイガーウッド』の別名を持つ木が多いという事もありましたが、それ以上にタイガースファンとして黙っている事が出来ませんでした。ライオン(ズ)がいるんならタイガー(ス)もね!

 

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『森のしるし』以外にも、『木言葉書』や『森の5かけら』、『円き箱』、『夢のかけら』などの商品も展示販売させていただいておりますので、球乃ちゃんも素敵なイラストともどもよろしくお願いいたします。老け込むつもりなど微塵もありませんが、球乃ちゃんのような若い人と、職種を越えて世代を越えてコラボなどが出来ると強い刺激を受けます。こうすれば木はもっと楽しんでもらえる、もっと面白くなる、そういう事は自分の頭の中で考えていても世間と乖離するばかり。人と会う事で微調整ながら方向性を確認中!




20130525 1フローリングを塗装するのにうつむいて作業していると、額の汗がポタポタとオイルに混じる季節になりました。次第に暖かくなって乾燥にかかる時間も短くなるのはありがたいものの、これからの敵は「倉庫の蒸し暑さ」と「大量の汗」!本日も既に真夏のような暑さでしたので、早速暑さ対策に大型扇風機を出しました。土曜日は、嘱託の社員が2名お休みなので、慢性的に人手不足なのですが、仕事の電話も少ないので、絶好の溜まった作業を片づける日でもあります。

 

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いつもは、オイルを塗る⇒拭き取る⇒立て掛けるの作業工程を男3人でこなしています。それが本日は作業が溜まりに溜まっていてとて2人でこなせる量ではなかったのですが・・・そこへ、救いの声。土曜日で学校が休みの小学6年生の娘(次女)が「何か手伝おうか?」と、塗装作業中の我々の元へ。こういう時は何か思惑のあるのに間違いありません・・・案の定、欲しいものがあったようですが、理由はどうあれ猫の手も借りたい時ですから、子供の手でもありがたい限り!

 

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 とりあえず拭き終わったフローリングを立て掛ける役目を与えました。小学6年といっても小柄なので、1枚ずつ運ぶのがやっとなのですが、余程買いたいものがあるらしく健気に頑張ってくれました。自分もこどもの頃、兄と一緒に現場に連れて行かされて親の仕事を身を持って理解しましたが、口で説明するよりも体で体験する方が伝わるものが沢山あります。最初は楽しく作業していた娘も、延々と続く繰り返し作業に仕事の厳しさを感じた事でしょう。

 

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お金をいただくという事の大切さ、大変さを知ってくええば、お小遣いだって無駄には出来なくなる事でしょう。今から鍛えておけば数年後には貴重なバイト戦力に成長してくれるかも!さて、その作業の成果はこちら㊧。本日作業していたのは、『チャイニーズ・メープル』の節や色ムラ、筋やカスリが混在して表情豊かなラスティック・グレード。非常に滑らかで堅牢なうえ、価格もリーズナブルで根強い人気があります。さあ、来週もたっぷり汗をかかせてもらいます!




20130524 1硬質広葉樹の新しい出口『森のりんご』ですが、サイトでの紹介は遅れているものの、着実に商品は完成していて沢山のカラフルなりんごが揃ってきました。先日も完成したばかりのりんごが届きましたが、段ボールを開けてみると、この色彩感!右の画像は植物性オイルを塗る前の段階です。色合いの濃いものばかりを選んでいるのですが、それにしても美しい~!当初、杉や桧の針葉樹でパイロット版を作っていましたが、針葉樹では味わえない質感があります。広葉樹のエッセンスが凝縮されています

 

20130524 2現在、仕上がっているのは順不動になりますが、ブビンガパドック、黒檀、ウェンジ、ゼブラウッド、カステロ、リグナムバイタ、ブラック・ウォールナット、キングウッド、山桜チューリップウッドイスノキです。果たしてその樹種でどの程度の仕上がりになるのか探り探り作っている部分もあって、まだまだ数が少ないモノもありますが、今後ボリュームもドンドン充実させていき、数個まとめたセットでの販売も検討中です。日本の硬質広葉樹プレミアな樹種も投入していく予定です。

 

20130524 4以前は、植物性オイルを塗って拭き取って仕上げていましたが、現在は更にその後から表面がツルツルになるまで磨き込んでいます。すると現れるこの光沢と艶!完成したりんごが何の木なのか分からないので、【森のかけら240】の3桁の通し番号をりんごの側面か裏にスタンプしようと考えていたのですが、圧倒的に「いらない」の声が多くて、樹種名のスタンプは押さない事にしました。この鮮烈な色合いで充分に固体の判別は出来るでしょう。シンプル・イズ・ベスト!

 

20130524 3塗装も磨きも終えて仕上がったりんごは、専用の収納ケースに並べられて出番を待ちます。りんごというワンスペックの形の中に、赤・黒・黄色・緑・ピンク・縞柄・茶などの色彩が揃うという状況を眺めるだけで私はもう恍惚・・・。【森のかけら】は、柾目と板目のテクスチャーを見ることが出来るようにキューブ状になっていて『製品感』がありますが、曲面で構成された『森のりんご』は、実際には硬~い木ばかりであるにも関わらず、触って手触りと温もりを確認せずにはいられなくなるような『生き物感』が感じられるのです。

 

★BASIC(ベーシック)・¥3,000(¥3,150/税込)・・・スギ、キソヒノキ、ブビンガ、プラタナス、パドック、ブラック・ウォールナット  

SPECIAL(スペシャル)・¥4,000(¥4,200/税込)・・・イスノキ、ヤマザクラ     

PREMIERE(プレミア)・¥5,000(¥5,250/税込)・・・ゼブラウッド、キングウッド、カステロ、コクタン、チューリップウッド、リグナムバイタ

※ 詳しい商品説明はこちら⇒「森のりんご」




20130523 1本日は、今年で6年目となる小野中学校のキャリア教育「職業科」推進事業の「木の授業」。例年通り、実務の木工については、池内一豊君(ウッドワークかずとよ)谷公彦さん(スタジオモック)のふたりが担当されていて、「わたしの椅子作り」というテーマに沿って、これからおよそ半年かけてこの授業は続いていきます。私はいつものように、素材となる木の話・物語担当。先生方からは「お忙しい中ご苦労様です」とお気遣いいただきますが、こちらこそ勉強の機会を与えていただき感謝です。

 

20130523 2中学2年生が対象で、いろいろな講座の中からが生徒が自ら選んで受講するわけですが、各講座の先生もベテランが多くて、控えの校長室で顔見知りの講師の方と出会うこともしばしば。本日は、新居建築の際に大変お世話になったハマーハウスのマスター濱崎さんと久し振りの再会!医療関係にお勤めで、講師は今回初体験だとか。各方面で前向きに仕事に取り組んでいらっしゃる方に声がかかるようで、そこに友人・知人が多いという事は私もプラスの循環に居るのかも?

 

20130523 3さて、授業の方はいつものように、木編に「春夏秋冬」の木の名前から入ろうと思ったのですが、いくら相手は毎年替わるといっても、同じ事を繰り返していても成長がないので、今回は少し構成を変えて『森林多様性』や『カーボン・オフセット』の話から始めました。平成生まれの子供たちを相手に話していて感じる事は、私の仕込んでいるネタとの距離感。というよりもネタが古過ぎて、説明の説明が必要になってしまう事。やはりネタは毎年更新して時代に合わせていかねばと強く猛省・・・。

 

20130523 4ワシントンケネディA・ジャクソンといったアメリカ合衆国の歴代大統領から、楠正成、加藤清正、山本五十六といった歴史上の人物は名前ぐらいは知っているでしょうが、山本周五郎、国木田独歩、井上ひさし、シェークスピアなどについては、果たしてその作品を読んだ事がある中学生ってどれぐらいいるのか?遥か昔の話のような話にしてしまっては、木を身近に感じる事など夢のまた夢。「この木が漫画『ワンピース』の中で船の材料となった・・・」ぐらいの強いネタがあれば・・・!?

 




普通でない人々

20130522 1先日の『堀江みなと青空市』の「大五木材と愉快な仲間たちコーナー」には、盟友・井部健太郎率いる『久万郷』(二宮悟郎君、竹森洋輔君、石丸太陽も参加)メンバーと、もうひとりの健さんこと『ザ・ブルーマーブル』の藤山健さんが出展していただきました。それぞれの友人・知人が入れ替わり立ち替わり各ブースにやって来られていましたが、そこで感じた事はお客さんの数よりもファンの数!藤山さんの所なんて、お店の常連さんがお手伝いに来られて甲斐甲斐しく働かれていました!

 

20130522 2自分の好きな店で、客から売り手になる・・・どうです、そんなに好きなお店なら、自分で働いちゃってみませんか?!嗚呼、これぞ究極のファン心理を突いた参加型サービス!素晴らしすぎる!当然のことながらその体現者も「普通の人々」ではありません。初めてお目にかかったのですが、これは共感するところがありありでした。そういう職業が存在するのか、いや、なければ作ればいい、名乗ればいいだけの事。『トンネル写真家・内山弘康』さん。このお方も普通の人ではありません、圧倒的です!

 

20130522 3内山さんについては後日深く掘り下げさせていただいてから改めてご紹介させていただきます。こういうイベントの楽しい所は、いつもはなかなかお会いできない方々と再会できる事。この日も、千年釘の鍛冶師・白鷹幸伯さんがブラリとブースにやって来られました。すぐ近くに住んでおられるのですが、なかなかお邪魔する機会が無くてご無沙汰していました。お元気そうでしたが、腕を振るう場面に恵まれないようで少し寂しそう・・・。

 

20130522 4今回の住宅エコポイントもありがたいのですが、長期プランに基づく技術の継承も喫緊の課題。技術は使える場面あってこそ磨かれるもので、いくらブルペンで好投しても1軍のマウンドに立たせなければ宝の持ち腐れ。こういう卓越した技術の継承と、それが求められる需要を作る事にも肝心ですが、そういう事って組織の問題ではなく個人資質の問題のような気がします。そういう事に意識の高い人が現れてそれなりの地位につけばあっという間に解決するような話なのかも。

 

20130522 5西岡棟梁のような人が現れないと、こういう技術(千年釘)になかなか光が当たることはない」、と白鷹さんも諦観の面持ちでしたが、寺社建築や特殊技術に限らず、その道の分野で高い意識を持った人が現れないと次世代に継承出来なくなります。【森のかけら】とて同じ事。説明不要で私と同じような感性を持ち、溢れるほどの情熱を【かけらたち】に注いでくれる「普通でない人」が出てこなければ、私ひとっりで終わってしまう夢。そんな私の元に「新しい人」が突然現れました!

 

20130522 6小学4年生の彼女。お母さんと一緒でしたが、こういうイベント向けに気軽に買える価格帯のものを並べた弊社ブースの中で唯一の高額商品『森のりんご』の前で足が止まり動かなくなりました。「これが欲しい!」と言う彼女の言葉に微塵の迷いもありません。隣のお母さんは困惑して、「自分のお小遣いで買うのなら」と言うと、「家に帰ったら払うから買って」と彼女。「この子、いつも変なモノに興味持つんです。変でしょう?」いやいやお母さん全然変じゃありませんよ!それを作った本人が言うんだから間違いありません。娘の頑なな意志にお母さんはいつもの事と諦め顔でしたが、『ゼブラウッドのりんご』を愛おしそうに持つ彼女の嬉しそうな顔に私は、ひと筋の光明を見た思いです。こういう「普通でない人」との出会いがあるからイベントは止められません。




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