森のかけら | 大五木材


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20141231 1我が家の年末年始は、兄弟妹家族が実家に集まって過ごすのが恒例で、それは今年も同じなのですが、いつもと違う点は長女の通う高校(松山北高)の男子サッカー部が第93回全国高校サッカー選手権大会に出場する事になり、長女も学校の応援バスツアーで試合の開催される千葉県のフクダ電子アリーナへ。30日の夕方に松山を出発して車中で2泊、1月1日の早朝に松山に戻って来るという0泊3日という強行軍。実家に帰省している私と家内は、年明け早朝から松山へ娘を迎えに戻って来ることに。

 

20141231 2私はサッカーには詳しくないのですが、それでも高校サッカーの聖地と言えば国立競技場というぐらいの事は知っていました。それが、今年から国立競技場は19年のラグビーW杯や東京五輪に向けて7月に解体工事が始まり、8万人収容の新スタジアムが建設されるということで大改修工事のため、高校サッカーの会場としては使えません。それで関東周辺の幾つかの会場で分散開催され、準決勝と決勝のみ埼玉スタジアムで開催されるという変則的なスケジュールで行われるそうです。

 

20141231 3応援ツアーへの参加申し込みがあった当初、長女はあまり興味を示してはいませんでしたが、違う部とはいえ、全国大会に出場する母校の応援に大会会場に行ける幸運をみすみす逃すなんてモッタイナイという親の説得に押される形で渋々申込み。それが出発時期が近づいてくると次第に気持ちも高ぶってきたようで、前日にはかなりハイテンションになって、応援の掛け声も口ずさむほどに。松山北の相手は、「関東の雄」と称される栃木県の矢板中央高校で、戦前予想は圧倒的に松山北不利!

 

20141231 4まあ、勝てないまでも全国大会の雰囲気を味わう事で自分の部活(バドミントン部)のモチベーションでも上がれば、という程度の思いでこちらとしては送りだしたのですが、いざ試合が始まってみると、試合開始早々にラッキーな先制点が入る、続けざまにもう1点追加!圧倒的不利の予想を覆し、2-0で前半を折り返し。これはもしや?!という色気も出た後半急失速・・・後半は別チームに生まれ変わったような相手の動きに押し込まれ、アディショナルタイムでまさかの逆転ゴールを被弾。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERAあと一歩のところで惜しくも逆転負け。グラウンドに泣き崩れる松山北のイレブン。そしてスタンドで肩を震わせる応援団。嗚呼、なんと残酷なことか・・・しかしそれゆえにその姿のなんと清々しく爽やかなことか。ひたむきにグランドを駆ける彼らの姿に、娘もきっと何か感じるものがあったと思います。『振り向くな 君は美しい』のフレーズが今年はより深く響きました。「ただ一度めぐり来る青春に火と燃えて生きてきたのなら誰の心もうてるはずだろう」心燃える限り青春時代、初心に戻って、青臭く火と燃えていこうと誓った年の瀬。




20141230 1今年も1年間、「モッタイナイ、モッタイナイ」と御題目を唱えながら端材を捨てずに商品化したりと大切に扱ってきた材木屋の親父の日々のマニアックな仕事ぶりを天界からそっとご覧になっていた雑木の神さまがいらしたようで、先日その神様から素敵なプレゼントが届きました。木を大きく分類すると広葉樹針葉樹に分類されますが、建築用材として常に光やスポットライトが当たるのはスギやヒノキなどの針葉樹です。広葉樹は統計などでも『雑木』とひとくくりにされるほど冷遇されています。

 

20141230 2それは針葉樹と広葉樹の蓄積量の圧倒的な差があることや活用範囲の広域性などから考えれば仕方のないことではあるものの、世の中には常にひねくれ者がいて(またそういう者がいるからこそ世の中は多様で活力もあり面白いのだとも思うのですが)、冷遇される雑木をこよなく愛すマニアックな一派がいます。またその雑木と呼ばれるグループの中にも、ケヤキサクラ、ナラ、タモなどのようにエース級のものもいれば、クロガネモチなどの街路樹系や公園樹系、灌木、庭木など細かく分類されます。

 

20141230 3さらにもっとマニアックなものとしては、材よりも実の方に圧倒的価値のあるリンゴブドウ、カキ、ナシなどフルーツウッド系の木があります。これらの木は収穫を効率化させるために枝を上へではなく横に水平に広げるよう剪定されるため、幹や枝が曲がりくねる事が多く、大きくなるための栄養を実に回してしまったため決して大木となる事はなく、材としては非常に取り扱いにくいもの、恐ろしいほどに緻密で滑らかなフルーツウッドに強く惹かれるひねくれ者は沢山いて、私もそのひとりです・・・。

 

20141230 4話が横に逸れてしまいましたが、雑木の神さまから届いたプレゼントは、リョウブ、フジキ、ユズリハ、ハゼノキなどの広葉樹で、偶然というかピンポイントで狙ったかのように【森のかけら】で長らく欠品が続いていたものや、ストックが少なかったモノばかり。他にもナシやカキなどのフルーツウッドの木も含まれていました。嗚呼、神さまはしっかり見守ってくれていたのだ・・・この嬉しすぎる雑木の神さまからのプレゼントの中身については、年明けに改めてご紹介させていただきます。




20141229 1昨日に続いてスティーブン・キングジョン・カーペンターによる『クリスティーン』の話です。映画の赤い車はプリズマ(主人公の少年がクリスティーンと名付けます)、消防の車はランドクルーザーで、何の関連性もありませんが、普段街の中でそうそう目にすることのない全身真っ赤なボディーを見ると、私の頭の中でこの二つが結びつかづにはいられないのです。しかも闇の中でライトに照らし出されて、無機質なはずの車の赤色が妙に艶っぽく輝いて妖しい雰囲気が漂うのです。

 

20141229 2小説、映画ではその名前からも分かるように車は女性に見立てられます。強烈な赤いボディーを舐めまわすように捉えたカメラワークは、被写体に恋した少年の眼。車がこれほど艶めかしく映された映画を私は他に知りません。さすがは変態カーペンター!そして主人公アーニーは、クリスティーンを大切にするがあまり車に恋心を覚えるのです。木フェチがいるように、車フェチがいるのも分かります。ただし問題なのは、恋した車が呪われた殺人車であったという事!クリスティーンはアーニーを独占しようとし、彼の精神も次第に蝕んでいかれるのです。

 

20141229 3有機物である木と無機物の車を同列で比較するのは乱暴かもしれませんが、モノには心があるという点では同じこと。強い愛情で結ばれたモノに対する恋心は、初期段階の所有欲から次第にエスカレートして、独占欲、支配欲、それが高じて不信、妬み、嫉妬、憎しみへと変わっていく事があります。木フェチとしても、ほとんど知られていないマイナーな木がテレビなどで紹介されてみんなに知られてしまうと、途端に興味が失せてしまうというひん曲がった愛情を強く感じていますので・・・

 

20141229 4モノに対する深い愛情がそのものに宿るという事について言えば、家についても何世代にもわたり長年住み続けた古民家などにはその家のひとの思いが宿っているというのが私の持論。それういうとすぐにネガティブなイメージで捉える人がいますが、決してクリスティーンのような殺人車でひとに悪さをするとか祟りがあるとかいう怖いイメージのものではなく、モノをただのモノ以上の存在にしてしまう事。キズや汚れを味わいやワビ・サビに変えていくのは、ただ時間の積み重ねでなくひとの思い。

 

20141229 5何世代にもわたって人の暮らしを支えてきた古民家には、ただのモノ以上の不思議な力が宿ると思うのです。日本には昔から、長く生きたモノ(動植物)や長年使った道具には神が宿り、慈しみを持って接すれば幸運をもたらし、邪険に扱えば荒ぶる神となって禍をもたらすという『九十九神(つくもがみ)信仰』があります。例えば九尾の狐唐傘小僧などで、それは妖怪として今にも伝えられますが、それはモノに対する接し方や大切さを教えた戒めであり、ものづくりに対する日本人としての心の在り方だとも思うのです。




20141228 1毎年恒例の消防団の夜警に参加。辺りが暗闇に包まれる中、車庫の奥に鎮座まします赤いメタリックボディーを見ると、いつも思い出す1本の映画があります。それが、モダンホラー小説の巨匠、スティーブン・キングの作品の中でもひときわ異彩を放つ、車が意思を持って人を襲うという『クリスティーン』。のちに、これまたホラー映画の鬼才、ジョン・カーペンターが映画化して、両巨頭のマニアの圧倒的な支持を受けてカルト化した作品で、私も何度も何度も繰り返し観ている大好きな作品です。

 

20141228 2  スティーブン・キングとの最初の出会いは、子どもの頃、深夜にテレビで放送していた映画『キャリー』です。一切何の予備知識もないままに、独り夜更かししてリビングで観ていたのですが、冴えない主人公のキャリーが、華奢で挙動もおどおどしていて、常におびえた表情をしていて(いじめられっ子という設定なので)、これはちょっとやばいぞ~という雰囲気を醸し出していました。私は決してホラー好きではなくむしろ苦手だったので、途中で何度もスイッチを切ろうか悩みながら・・・

 

20141228 3後半、キャリーが豚の血を頭から大量に浴びるという場面も何とか乗り越え、最後まで観終えたぞ・・・と思ったラストに!!ビクッとなって本当に床から飛び上るほどの恐怖を感じるシーンがあって、しばらくはそれがトラウマになって、他の映画を観ても最後まで安心する事が出来ませんでした。ちょっと話が脱線しましたが、学生の頃の一時期、ホラー小説は苦手ではあるものの、日本のホラー小説のようにドロドロした因習のある暗さと違った乾いたキングのホラー小説にはまりよく読んだものです。

 

20141228 4主人公が超能力とか未知の能力などを持っているという、ちょっと現実感の少ない設定もあって、横溝正史や江戸川乱歩などの湿った感じの生活感溢れまくりの日本の小説よりも安心して読むことが出来ました。ところで、話をクリスティーンに戻しますと、映画に出て来る車は廃車寸前の58年型のプリマス。車に疎い私にはそれがどういう価値を持つものなのかさっぱり分かりませんが、主人公のアーニー(こちらもいにめられっ子という設定)は、えらくこのプリマスに惹かれます。これが赤い悪魔だとも知らずに・・・明日に続く。




Exif_JPEG_PICTURE ㈱ワンズさんでは、よくこういったセンターテーブルを作らせていただきます。今回はホワイトオークでしたが、ブビンガとかブラック・ウォールナットとか、室内の雰囲気に合わせていろいろな樹種でご注文をいただきます。シンプルなデザインですが、同じサイズを2台作る事で、横に揃えて並べて使ったり、少しずらして使ったり、1台ずつそれぞれの部屋に置いて使うなど多様な使い方が可能です。

 

Exif_JPEG_PICTUREフローリングには表情豊かなバーチ(カバ) 、ダイニングテーブルはスマートな無節のバーチ、センターテーブルはホワイトオーク。そのセンターテーブルを置いた和室の奥のところには、さり気なく堅牢なホワイトアッシュの幅広のフローリングが使ってあります。更に吹き抜けの天井にはウエスタン・レッドシーダー(米杉)のパネリング(照明の関係でやや赤身が強く映っていますが、こちらも敢えて赤白の濃淡の強いコントラストのある仕様)と、今回も多彩な樹種をご使用いただきました。

 

Exif_JPEG_PICTURE玄関にもブラック・ウォールナットの小さな飾り棚がありますが、こういう端材も自分で選ぶことが出来るのがワンズさんの家造りの特権。長さを短くカットして、荒加工した耳付き板やストレートカットしたものなどをワンズさんのショールームに置いていただいておりますので、打ち合わせに来られた際に、実物で選んでいただく事が可能です。お陰様で今までにも随分、玄関の飾り棚を作らせていただきました。ささやかなこだわりですが、玄関先だけに案外目につきます。

 

Exif_JPEG_PICTURE納品してもろもろの作業も終えた頃にはすっかり辺りも暗くなっていましたが、帰路はワンズの女性スタッフの皆さんとあれこれ雑談しながらの楽しいひと時でした。今回は納品時にお施主さんにまでお手伝いいただいたのですが、振り返ってみれば今年も無垢の家具を通じて沢山のご縁、ありがたい出会いがありました。それもひとえに、木の家具を愛して下さる木のファンの皆様、その間をとりもってくださる設計士、工務店の皆さん、そして一手に家具製作を引き受けてくれたZEN FURTURE善家君のお陰と感謝しております。




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