森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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20150620 1毎週土曜、朝9時30分から地元の南海テレビで放送中の『お家ラボ』に、『アメリカ直輸入のアメリカンガレージが四国初登場!』という事で登場して一躍ときのひと感を身にまとったジューサンケンチクセッケイ石村隆司君がご来店。MCの研究員役・作道泰子さんは地元平田町のご出身という事もあり、知っていり方々のご登場に親近感も増します。お、よく見ればお二人の背景のガレージの内壁面には、あの『ケンパス』もの勇姿も垣間見えておるではありませんか〜!

 

20150620 2その石村君が現在手掛けておられるのが、『モート・レイニーハウス』。その名を聞けば映画マニアにはピンとくるはず。そう、かのホラー小説の巨人スティーヴン・キングの小説を『スパイダーマン』や『パニック・ルーム』の脚本家として名高いデヴィッド・コープが監督を務めた、ジョニー・デップ主演のサスペンス・スリラー『シークレット・ウィンドウ』。そのデップが演じる人気の推理小説家の名前がモート・レイニーで、つまり彼の住んでいる家という事なのです。

 

20150620 3映画の内容は詳しくは書きませんが、関わっている顔ぶれも見るだけでも決して明るいホームドラマで無い事だけは伝わると思いますが、そんな家の名前を我が家に冠する事を喜々として楽しまれるほど懐の深いお施主様だけあって、マニアック度も半端ではありません!思い起こせばまだ皆が長袖を着て寒さに震えていた頃に、石村君と共に弊社にフローリングの素材を決めるためにやって来られた時から同類の匂いを感じていたのですが、やはり皆変態性木質愛好家でした・・・

 

20150620 4今回のご来店は、キッチンに取り付けられるカウンターの素材選び。まずは倉庫に入り樹種の選択。この種の変態性木質愛好家の皆さんは、主義主張がもの凄く明確ですので、まったく迷いがありません!こういう所に無駄な時間をかけないというのは共通しています。選ばれた素材は『キング・オブ・フォレスト(森の王様)』の異名を持つ『ホワイトオーク』。モート・レイニーがその内なる変態性を発揮するのはここから。その様子をにこやかに眺める設計士もまた同類、そして私自身も・・・Coming Soon




20150619 1ブラックチェリーのテーブルメンテナンスの続き。粗目のベルトサンダーで天板の表面をものの数分も削ると、下から本来のチェリーの淡い赤褐色の表情が現われます。白銀化ロマンスグレーで統一したいのですが説明がややこしそうなので敢えてこう呼びます)した部分と、元の色調の比較が分かりやすいように、途中で止めてみました。右端が白銀化した部分、左端が削って元の木地が現われた部分、真ん中の境界部分はまだ削りが甘くその過程。削っただけで塗装していないのと、日光の影響で白っぽく映って分かりづらいかもしれませんが・・・

 

20150619 2この段階から進んで全面削った状態がこちら。むしろ真っ白になってしまっているじゃないかと思われるかもしれませんが、ベルトサンダーで磨いたため細かな木粉が導管にはまり込んでいるのと、工場ではなく店舗内でのメンテナンスのため、なるべく埃が舞い上がらないように窓際で工事しているので照明の関係で真っ白に見えますが、肉眼で見るとチェリーの淡い赤味が分かります。この後、微細な木粉を綺麗に払い飛ばしてもっと細目のサンダーで磨き仕上げします。結構な台数があるので、次第に息があがってきて大粒の汗がポタポタと・・・

 

20150619 3昔であればこういうメンテについても家具職人さんにお願いしていたところですが、門前の小僧習わぬ経を読むというやつで、今は自分で出来るようにメンテ職人としての腕も磨いているところ。さあ、次は塗装です。大きな窓部分のテーブルについては今後も紫外線の影響を強く受ける事なども考慮して、今回はオスモカラーの中でもワックス成分が入っていて撥水性、防汚性に優れウッドワックス(#3137チェリー)を使用。植物性オイルを塗り込んでやると、オイルが材に染み込んで中に潜んでいた本来の、そして懐かしい色合いが復活!

 

20150619 4磨き班と塗装班に分かれ(といっても2人ですが)、2階と3階のテーブルを効率よく仕上げていきます。こういう作業って要領が分かって慣れてきた頃に終わってしまうもので予定より早く終了。余力があるうちに仕上がるのがベスト。すべて完成してテーブルを元の位置に戻して、綺麗になったテーブルの並ぶ店内を眺めていると、納品させていただいた当時の記憶が蘇ってきました。当時はまだまだ店舗に関わらせていただく数も少なく試行錯誤の部分も多々ありましたが、その後いろいろなお店に関わらせていただくようになりました。

 

20150619 5いろいろなオーナーの方と木についてもお話させていただく機会も増え、新しく作るお店の顔として一枚のカウンターやテーブルにどんな思いを込められているか、そこに辿り着くまでにどれほどの労苦があり、その木にその思いが凝縮されているのか、そんな事をお聞きするたびにこちらとしても相応の覚悟と熱意を持って、ただのサイズやコストといったありきたりの条件をクリアするだけのではない、偏屈材木屋のこだわりのご提案をせねばと思うのです。そんな素敵なオーナーさんのいらっしゃる『Cafe BC』さんは本日も元気に営業中〜!

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20150618 1松山市大街道2丁目の地で、1968年から自家焙煎のコーヒー専門店として営業を続けられている老舗『Cafe BC』さん。2008年に改装された際、店内のテーブルを弊社にご依頼いただきました。数ある樹種の中からお店のイメージに合わせて選ばれたのは北米産のブラックチェリー。日本のヤマザクラと同じバラ科サクラ属の広葉樹で、時とともに深みを増していく暗赤褐色の色合いと、滑らかな触感が魅力です。通直で節の無い木が揃いやすく、それを幅剥ぎさせていただき店内の20数台のテーブルをすべて製作させていただきました。

 

20150618 2店内はシックで落ち着いた雰囲気で、通りに面した大きな窓からはたっぷりと光が差し込みます。窓際の席は室内灯を点けなくても充分に明るいほどなのですが、あまりに太陽が興味津々に店内を覗き込んでくるお陰で、ブラックチェリーのテーブルがすっかり『日焼け』してしまいました。木の日焼けは、肌が軽いやけどのように真っ赤になってしまう人間の日焼けとは違い、紫外線の影響で色が白っぽく退色してしまいます(その見た目から白銀化とも呼ばれます)。元の色が抜けたようになってしまうため、日焼けという言葉は馴染みにくいかもしれません。

 

20150618 3強烈な夏の紫外線を浴び続けているとどうしてもこの白銀化は避けられません。外部のウッドデッキなどの場合が顕著で、施工直後に雨などで濡れると驚くほど鮮烈な赤色だったマニルカラのウッドデッキなどは、1年から2年も経てばすっかり退色して当初とはまったく違う表情を見せてくれます。それを弊社では白銀化とは言わずに、「ロマンスグレーに成長した」と呼んでおりますが・・・。ただし個人で納得して材を愛でる個人住宅と違い商業店舗ではそうも言ってはおられませんので、状況に応じて定期的なメンテナンスも必要になってきます。

 

20150618 4数年前にも数台メンテさせていただきましたが、やはり窓際の直射日光が当たる部分は白銀化が顕著なので今回再度メンテに入らせていただきました。そうして定期的に手入れを繰り返しながら長く使っていただけるのはありがたい事です。木材における『メンテナンスフリー』という言葉は、メンテは必要ありませんという意味ではなく、自由にメンテが出来ますという解釈。お店がお休みの日にタイミングを合わせて、店内でメンテ開始。まずは白色化したテーブルの表面を粗目のベルトサンダーで薄く削っていきます。すると・・・続きは明日。




昨日の台湾に続いて海外ネタでもうひとつ。今年の2月に松山市内にオープンしたイタリア料理店『IL Banco(イルバンコ)』さんを手掛けられた手掛けられたグローブコンペティション山田徹さん、もうひとつの顔(まだまだ他にも多彩な顔をお持ちですが・・・)はモータースポーツ競技の主催者。生憎私が車というものにほとんど興味がなくて疎いので、カーマニアや方などにはもどかしいと思います。ご興味のある方は山田さんのブログなどからその全容を探っていただきたいのですが。

山田さんは、愛媛県松山市に拠点を置くモータースポーツ競技団体エスエスイーアール・オーガニゼーション(略してSSER)の代表もされていて、1995年からモンゴル国内で二輪・四輪自動車を使用するラリー競技会を開催されています。一時中断されていた事もあったそうですが、2005年からは再開され現在も続けられています。日本に本拠地を置く団体がモンゴル国内で行われるラリーを主催するのはこのSSERが唯一という事で、その道に方々にはとっても有名な話。日本人が主催者という事で、日本からも多くの参加者がエントリーされていて、マニア垂涎の有名な方もいらっしゃるらそうです。これを書いていて、木の中でも杢目がどうの、バラ科のローズがどうのとマニアックな話をしている自分たちをポカーンと眺める「木に興味の無い方」の気持ちが少しは分かった気が・・・

さてそんな車に疎い私ですが、木にちなんだものであれば大歓迎!今回その山田さんからモモンゴルラリーで入賞者に授与される表彰楯を木で作ってほしいとのありがたいご注文をいただきました。ラリーにはいろいろな部門があるらしく、表彰楯の数も結構なもの。しかも薄~い木では無く肉厚のしっかりしたものを、という事でしたので私も調子に乗ってまな板ぐらい厚めのものでも揃いますよと言ったらそのまま採用~。という事で、国産のクリを使った木取りさせていただく事に。

広葉樹には『導管』といって水分の通路となる円筒形の細胞があるのですが、その配列によって大きく3つのグループに分類されます。樹齢に沿って環状に並んでいる環孔材 』(かんこうざい)、ケヤキなど。道管の配列が不規則な散孔材 』(さんこうざい)、サクラなど。導管は中心から放射状に並んでいる 放射孔材 (ほうしゃこうざい)、カシなど。その中でクリは環孔材にあたり、触ると分かりますが環孔材のような滑らかさはありません。

最終的にはレーザーで文字を彫るという事でしたので少し心配もありましたが、それでもあえてクリをご提案させていただいたのは、丁度適した材があったという事以上に、誰にも理解されずとも、モンゴルから遠く離れた日本で車に疎い材木屋なりに考えた事・・クリの木言葉は『公平』縄文時代より日本人と深く繋がり、枕木などに使われ風雪に耐えるクリこそが、過酷で危険なモンゴル砂漠のラリーに挑んだチャレンジスピリットを讃える表彰楯に相応しい木である。参加した誰もが勝者であり仲間であるとの、思いを込めて!




20150616 1愛媛のオモシロイものを紹介しつつ、台湾と愛媛の架け橋的役割を日々精力的に活動されている『168 PLACE』さんが、「168 PLACE」を中心(台北市敦化北路222巷27號1樓)としたコミュニティーペーパー「168 STYLE」を創刊されました。その記念すべき創刊号には、併せてオープンされる『168CAFE 』の記事と並んで、弊社の『誕生木ストラップ』や『誕生木のこだま』などの商品がドドーンと大きくこれでもかと掲載されているではありませんか〜!!ありがたい事です!!

 

20150616 2中国語は読めませんが、中国語に訳された商品の特徴が漢字から伝わってきてオモシロイ。更にこれを日本語に訳すると、当初こちらが意図して書いた意味とどれぐらい変わっているのか知りたいところです。商品紹介ですからそれほど乖離していないと思うのですが、このブログとかだったら中国語に訳して、どれぐらい本意が伝わるものか(文化的な背景やライフスタイルなどは別としても)興味があるところです。日本の漫画が普通に受け入れられているのでほぼ伝わるのかも?

 

20150616 3森のかけら世界征服計画』実行のためには、まずは木の事、木のモノを信じられないほど好きにさせるというのが大前提で、その第一歩として日々の小さな『洗脳』が欠かせないのです。身の回りにある木で出来た生活日用品、なぜそれがOOという樹で作られているのか、その樹の名前ってどうしてこんな変な名前なのか、そんな何気ない小さなきっかけが木の事が気になって仕方なくなってしまう足掛かり。このブログはそうやって木への興味を抱いていただくための種蒔き作戦なのです。

 

20150616 4という事で、是非ブログの中国語訳もお願いしたいところです。世界にはきっと驚くような規格外の木フェチがまだまだ潜んでいるはずですから。ところで話をカフェに戻しますと、『168CAFE 』さんではオープニングはコーヒー1杯10元のキャンペーンをされましたが、お客さんの反応も上々だったそうで、現在は通常営業に戻されて、ハンドドリップで淹れる仙台のスペシャリティーコーヒー「伊達の琥珀」や、愛媛の「べにふうき茶」などもラインナップしています!

 

20150616 5オープニングキャンペーの際には、我らが松本眞司総経理も自ら前掛けを付けられて、松本幸四郎張りのギャルソン姿でお客さんの呼び込みとチラシ配り。素晴らしい心がけでございます!この姿を見ていて、私も遠く日本からメッセージを送るだけでは申し訳ないと奮起!少しでも身近な所で木のモノに触れていただくためのモノを幸四郎さん、いや松本さんと作戦会議中。うまく仕上がれば改めてご披露させていただきます。台湾の皆様、夏は『168CAFE』でギャルソンにサインをもらおう~!!




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