森のかけら | 大五木材


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20120927 1外部向きに「端材あります」とか、「小売いたします」などの看板を掲げているわけでもないのですが、長い事この地で材木屋をさせていただいたお陰でしょうか、最近一般の方の飛び込み相談率がもの凄く増えています。しかも以前に比べて変わったのは、日曜大工に使うOO用の木が欲しいのだけどというホームセンター感覚のお客さんではなく、OOの木でOOを作りたいんだけれどOOの加工(かなり特殊!)出来ますか?とか、OO科の厚みOO㎜の耳付き板が欲しいとか、注文がマニアック!

 

20120927 2尋ねると、OOさんに紹介されたとかホームページを見たという方がほとんどで、ますますマニアの巣窟と化しておりますが、それも望むところ!ただし、マニア度にも深みを増してくるとかなりアクの強い個性派が現れます。いくら説明しても頑として受け付けない思い込みの激しい方、こちらの説明よりも自分が喋りたくてたまらない自己主張の強い方、各地の材木屋を巡って道場破り(?)をしてきたと己の武勇を語る方等々。そういう方には偏屈材木屋なりの礼を尽くした(!?)応対をさせていただきます。

 

20120927  3表現方法にはいろいろありますが、皆さんそれぞれに「木材愛」をお持ちの方々なので、最初は「おいこら」口調でも少し木の話をしていればそれなりに打ち解けたりするものです。それよりも心外なのは、「端材」を「廃材」と勘違いされている方、「捨てるようなものでいいから」と形容詞をつけられるお方。きっと悪気もないのだとは思うのですが、「どうせタダみたいなものなんだから何だっていいから安くしてよ」という意識が口に出てしまわれる方には、バッサリとお断りしてお帰りいただきます。

 

20120927  4私にとっての宝物端材もゴミに映るのかもしれません。私だってそれが磨けば光る原石だと気がついたのはつい数年前ですからそう見られても仕方ありません。ですがそれを大切に思っている人に向かい声高に否定してはいけません。世の中それぞれに価値観があります。それを尊重せずに土足でそこに踏み入っては交渉の余地はありません。昔、ある小さな材木屋の店に、木の好きなお金持ちがやって来てこういいました。「い木が沢山ある。気に入ったから店ごと買ってやる、いくらだ?」

 

20120727 5小さい店の主人は小さい店なりに、各地から材をコツコツと集め何十年も木の仕事を生業としてきました。規模や金額の問題ではありません。何十年もかかって築いてきた歴史を愚弄すうような、金にモノを言わせる傲岸不遜(ごうがんふそん)な態度は許せません。当然、店の主人は男を叩き出しましたが、たかだかお金ごときでは換金出来ないものもある事を知らねば恥をかきます。ものの価値が金に置き換えられてしまうと、道徳心や慎み深さ、畏敬の気持ちを失ってしまいます。

 

20120727 6先日このブログでご神木に穴をあけて故意に枯らして買い叩くという事件について触れましたが、記事の公開後、全国の心ある方々がフェイスブックで数多くシェアしていただき、注意喚起と犯罪防止にご協力いただきました。にも関わらず、実はあれからも犯罪は沈静化するどころか被害が拡大しています。ひときわ背の高いご神木の葉だけが茶色に変色し息絶え絶えな姿は見るに忍びない・・・悪魔の所業。天知る、地知る、人知る、我知る。心の豊かさまでお金で買う事は出来ませんぞ!




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