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弊社でダイニングテーブルやキャビネットなど無垢の家具を作らせていただく際に、なるべくお客様にご来店いただき、直接材を見ていただくようにしています。弊社の倉庫内には100種類以上の材がありますが、その全てが家具や内装に使えるほど潤沢に在庫しているわけではありません。中には【森のかけら】が取れるぐらいの端材から、幅1mX長さ5mの1枚板までサイズもボリュームもバラバラです。その中いおいても、「家具に選ばれやすい木」というものは自然と決まっていくようです。
100種類あったとしても、日本の住宅という空間の中でバランスよく収まる樹種というものは、長い実績の中である程度取捨選択され絞り込まれてきました。あまりに奇抜な材では収まりが悪いし、クロスやフローリングなどとの色合い、質感も考慮せねばなりません。弊社で一番人気があるのはブラック・ウォールナット(BW)ですが、支持派は圧倒的に若い世代。一方、BWまでの派手さはないものの世代や性別を越えて手堅い人気があるのがこちらの『ホワイトオーク』です。
きっちりした統計を取っているわけではありませんが、和風も洋風も問わずさまざまな場面で広い層から支持を受けています。合板のフローリングや突き板の家具の代表格であり、もっとも身近で見慣れた『無垢の木をイメージさせる柄』で、安心感と親近感を覚えるものなのかもしれません。明瞭で濃い冬目の力強さと、年輪を重ねた緻密さが混在し、(弊社では極力クリアのオイル塗装ですが)着色次第ではどうにでも化ける懐の深さも併せ持っている点も人気のひとつかもしれません。
先日もワンズ㈱さんのお施主様からご注文いただいたホワイトオークのダイニングテーブルを納品させていただきました。天板は6枚で幅剥ぎしていますが、天板の幅が800~900㎜程度の通常のダイニングテーブルサイズだと、その時の在庫状況にもよりますが、6~7枚で幅剥ぎさせていただきます。樹種によっては、あまり幅の狭いものを使うと緻密な木目があだとなって表情がうるさくなってしまうことがあります。その点、ホワイトオークは木目が緻密な割りには、小幅な材が並んでもくどさが感じられにくい数少ない貴重な材だと思います。そのため75㎜幅の小幅のオークのフローリングも最近人気があります。家具やフローリングだけでなく、カウンターや枠材、階段材など用途も広く、気がつけばいつの間にかホワイトオークの梱包が小さくなっているのです。定番には理由があります。
年明けにはDVDも発売されるというこの時期に、全国の流れとは大きくずれて、もの凄く地味~にいつの間にかひっそりと短期間だけの単館上映された映画『遊星からの物体X・ファーストコンタクト』。もう松山での上映はないと諦めて、DVDの予約をしておいたのですが、まさかこのタイミングで上映とは・・・。とりあえずこれは観に行っておかねば敬愛するカーペンター師匠に申し訳ないと、何とか時間をやり繰りして映画館へ。薄々予感はあったものの、やっぱり「たったひとりのロードショー」。
人混みの嫌いな私的には好ましい状況だったのですが、映画館サイドの気持ちになると電気代やら暖房代やらなんだか気の毒。週末が勝負とはいえ、収支が心配になってしまいます。さて、肝心の映画の方ですが、いつもの通りストーリーの核心には触れませんが、このブログにも何度も登場した82年のカーペンターの『遊星からの物体X』の前日譚。『プロメテウス』といい、映画界は前日譚という新たな商売のタネを見つけたようですが、見境がないとオリジナルの名を汚すことになります。
カーペンターの作品そのものも、51年のハワード・ホークス版『遊星よりの物体X』のリメイクではありますが、完成度からしてもこれはもはや別モノ。高校時代にスクリーンで前作と衝撃の出会いを経験した者としては、観る前から「絶対に前作には適わない!」という圧倒的な自信(?!)を持ち、わざわざそれを確認するために本作と対峙し、やっぱりそうだろうとその出来栄えに逆の意味で溜飲を下げるというひねくれた心理状態での鑑賞。語るほどにカーペンターの賛辞の言葉しか出てこない・・・。
CGなどの技術面がいくら飛躍的に進歩しようともカバーできないものがあります。また、そんなもので簡単にカバーできてはいけないものが映画にはあります。南極基地という極限空間での窒息しそうな閉塞感も、凍えるような吐息と汗ばむ恐怖、誰も信用出来ない疑心暗鬼の孤独、一切余計な台詞もカットもない緊張感溢れる演出と、不安感を煽るエンニオ・モリコーネの絶品のスコア。敢えて私はカーペンターの作品をオリジナルと呼びますが、オリジナルの偉大さを再認識させられたという点では意義があったかも。誰が何と言おうとも、愛すべきB級SF映画にしてまぎれもないカーペンターの最高傑作!!『ファーストコンタクト』、挑んだ相手が悪かった。
南極基地と言えば、今月下旬から来年の3月下旬にかけて、新居浜市にある県総合科学博物館専門学芸員の川又明徳さんが、第54次日本南極地域観測隊のメンバーに自治体職員としては初めて選ばれました。川又さんの専門分野である地衣類調査をされます。川又さんには、以前同施設に展示するための『森のかけら・スペシャルコンプリート版』をご購入していただいた際に大変お世話になりました。『森のかけら』にも大いに興味を示していただき、『モッタイナイものづくり』とは別の研究者の視点の鋭さ、熱意には大変感銘を受けました。
川又さんはとても情熱のある方で、きっと南極でも大きな成果をあげられえる事だと思います。無事ご帰還の際には、是非その栄誉を讃える記念の『南極のしるし』を作らせていただきたいところです。そのためにもどうか、川又さんには、氷河の下に巨大な未確認物体を見つけても決して油断せぬように進言を申し上げます。奴等は10万年前からそこに潜んでいて地球征服を狙っております。くれぐれもお気をつけて、まずは『遊星からの~』で事前勉強をなさっておいて下さい。!それではご活躍祈念しております。
昨日の家紋に関連して『森のしるし』の話です。弊社ホームページのネット通販では、私の怠慢から『森のしるし・戦国家紋シリーズ』のみしかアップしておりませんが、実際には家紋以外の商品も多数出来ております。そもそもは、家紋ノベルティを作るという目的で作り始めたわけではありません。イベントなどで参加者に配布する木製のノベルティグッズとして作り始めたわけですが、同じスペックで沢山の違う柄が作れるという私の大好物なシュチエーションが生まれたわけです。
そこで目をつけたのが、ほぼ同じサイズの中に収まり、使用制限もなく、万人がそのデザインの美しさを認める『家紋』だったのです。第一弾は、有名な戦国武将10種でしたが、それと平行して各種イベントなどのロゴやキャラクターのマグネットも作ってきました。その多くが、お客さんからの注文品でしたが、中には自社のオリジナル商品もあります。それについては店頭では既に販売しておりますが、近いうちにネット通販出も来るようにする予定ですので、もうしばらくお待ち下さい。
その中の1つが、こちらの『大五木材のしるし』。以前から使っている『森のかけら』のロゴマークとキャラクター『だいごちゃん』のロゴあり、なしです。素材は、スタンプとの抜群の相性を誇るヨーロッパビーチです。以前にもブログでもご紹介しましたが、だいごちゃんのキャラクターは、私が10数年前に描いたものです。長女が生まれた時に、それまで使っていた漢数字を五角形で囲んだロゴから切り替えました。父親の世代は、それが何を意味するのか分かる「記号」であればいいという感覚でした。
これからは企業の在り方を具現化しているロゴマークは、直接的には取引の対象ではない子どもや若い女性の方からも、「可愛い~」と思っていただけるものにしたいという思いと、自分が会社を背負っていくにあたって、どういう会社にしたいか、その思いが表れる象徴にしたいという思いから、生まれたばかりの娘をモデルに自分で描きました。3つの木が合わさった『森のかけら』のロゴマークは、パルスデザインさんに作っていただきました。これら『大五のしるし』もボチボチと売れております。
イベントなどで数千個のご注文も大変ありがたく、当初のコンセプトに合致したものなのですが、小さなこどもさんが150円を握り締めて、どれにしようかなあと悩みながら1個選んで買ってくれる姿はたまらなく嬉しいものです。そこに幼き頃の自分が投影されているのかもしれませんが、わずか直径50㎜にも満たない小さな『森の恩恵』に見合った小さな『出口』が見えてきた気分です。1個単価が安いので、送料や振込み手数料の事もあってネットで販売も心苦しいのですが近々アップ致します。
映画『のぼうの城』で気になって仕方がなかったのは、石田軍と忍城軍それぞれの家紋の事。もともとデザインの面白さから家紋には漠然とした興味はあったのですが、『森のしるし』で家紋シリーズを作るようになってからは、眠っていた興味に火がつきました。現在発売している家紋は、戦国時代の超有名な武士の10種ですが、この10種に絞り込むまでにも自分の中で相当激しい葛藤があったのです。1回作ってみて反応がよければ、第二弾、第三弾と増やしていく予定でした。
ですので、別に10個に決めなくてもよかったし、次に作ればいいだけの話なのですが、そういうと所には子供の頃から妙なこだわりがあいまして・・・。先日も息子が、なんとかキャラクターのカードを大量に持っているのですが、毎日それをばらして遊んでは、夜には全部拡げて得意技とか特徴などで細かく分類して輪ゴムで縛って保管していました。どうせ明日も遊ぶんだからと、娘達にはその行為が理解されていませんでしたが、息子よ、父にはその気持ちがよく分かるぞ~!それは父のDNAだから。
さて家紋に話を戻しますが、映画では石田軍、忍城軍それぞれの武将の家紋、旗印、馬印などがはっきり使い分けて描かれていました。実は『森のしるし』を作る際に、戦国コレクションとして、馬印や旗印も考えたのですが、しっかりした記録が残っているのに、超有名な特定な武士ばかり。コレクターとしては、同じスペックで種類を増やしたいのと、木材との組み合わせも難しかったので断念・・・。見終わってから、それぞれの家紋などを確認してみたのですが、映画では溜飲を下げる活躍をみせてくれた成田長親軍ではあったが、勝者の視点で記される歴史の記録においては、この戦もわずかな躓きでしかなく、残された資料も勝者の方が圧倒的。それゆえ、私などは余計に敗者に対して判官贔屓な気持ちになってしまうのですが。
こちらが映画の舞台となる「三成の忍城攻め」でスクリーンで踊った主な家紋。上段が、豊臣軍。『五三の桐』は言わずと知れた豊臣秀吉。隣が数ある家紋の中でもとりわけ変わった、石田三成の『大一大万大吉』、大谷吉継の『向かい蝶』、長束正家の『花角』。下段の忍城軍は誰が誰の紋かはっきりしないのですが、左より『丸に三つ引き』、『菊水』、『立ち沢瀉(おもだか)』、『丸に二つ引き』。秀吉軍の家紋については、近々『森のしるし』にも登場予定。これで心がときめいてしまう・・・そんなあなたはもう家紋マニア!
| 当時は、どの樹種から何を作るかではなく、この樹種はこれを彫る素材と明確な決まり事があったようです。また、それに応えるだけの大径木が充分にあったのでしょう。巨大彫刻が彫れるような大きな材ではありませんが、弊社の倉庫にも以前から乾燥させていた愛媛県産の『カヤ』の板材が揃っています。カヤは削ると鮮やかな黄色い材面で、甘いバニラアイスの香りがします。削ってしばらくすればまた香りは薄まりますが、香り込みで新商品開発できないものか・・・。 |
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しかしこれからは、ある程度作る商品に合わせ数種のサイズに分けて製材する事になりそうです。カヤに関しては、まだこの商品にという決定的なモノがあるわけではありませんが、『森のたまご』、『森のこだま』、『森のしるし』、『モザイクボード』等々、いろいろなサイズの商品アイテムが増えてくると、『樹種の特徴に合わせた出口』と、『どの樹種にも共通スペックの出口』の2通りの出口が開通しました。この出口の先に4車線の国道も見えてきていて後はハンドル操作を誤らない事。 |
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それにしても、あまりに県産材という枠に固執する方が多いのですが、私は何が何でも県産材・国産材というスタンスの材木屋ではないので、一応県外・世界の木もご提案はします。素材の出自にこだわられるあまり、予算という大きな壁が見えなくなるお客さんもしばしば。予算的にどこまでならこだわられるか、こだわりの我慢比べになります。平安時代の彫刻師たちの間でも、『カヤ』の木を巡るこだわりの我慢競べもあったのでしょうか。『木偶の坊』の裏にもきっと深いドラマが隠れているはず・・・。 |
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