森のかけら | 大五木材


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20130306 1今回の旅でかけらが連れて行っていただいたのは、コペンハーゲンの街並みがグルリと360℃見渡せる「ラウンドタワーです。昔は天文観測が行われていたそうですが、今は展望台になっています。ラウンドタワーの中に昔の図書館を改装したホールがあって、各種展示会やコンサートなどで使われているようです。そのホールで、森の木を体感する「森の写真展」が開催されていました。まさに神が与えたもうたグッドタイミング!コペンハーゲンの森と日本生まれの【のかけらたちとの邂逅です。

 

20130306 2展示会の目的は、おそらく「森」について家族や友人と話し合ってもらうためで、写真展が4つのパートに分かれおり、各パートごとに問題提起がされていました。①What is a Forest?(森とは何なのか?)②Why is the forest important?(なぜ森が重要なのか?)③Why is the forest disappearing?(なぜ森が消えているのか?)④How can the forest be protected?(どうすれば森を守れるか?)とっても素敵な展示会だったそうです。
 

 

20130306 3そこにはいろいろな木材のカットサンプルが置いてあって、自由に触れるようになっていたようですが、そこに書いてあったキャプションに強く反応!左の言葉、『LOOK AND TOUCH!』(見て、触って!)。木の良さは五感で味わい楽しむものと、日頃から訴えておきながらも、正直サンプルとして置いてある【森のかけら】などが、こどもたちに手荒く扱われていると内心ドキドキしてしまう小心者の私なのですが、この見事な潔さ!木を楽しむ事の原点があります。

 

20130306 4後に続いて、 『思い出してください、森は単に森ではありません。』と、木を建築資材だけでは考えない含蓄ある言葉が続いていくのですが、さすがは森林大国。木に対する考え方が自由で豊かです。日本だったらこういう展示の場合、この木でOO分の建築資材が取れるとか、より具体的に数字で見せるキャプションが付くのでしょうが、『Forests – in your pocket 』というタイトルの響きに惚れ惚れ!恐らく木材関係の方の発想ではなくデザイナーさんの発想だとは思いますが、強く惹かれる言葉です。

 

20130306 5自分が材木屋という立場で木に接してきた関係で、どうしても素材として木の事を見る、考える習慣が身についていて、【森のかけら】を作り始めてから少しずつですが、その偏った考え方が変わっていきました。材木関係でない一般の方と一緒に大木を見ていると、「材木屋さんはこういう木を見ると、伐りたくなったり、どんな材がとれるか算段するんでしょう?」と訊かれますが、自分が実際に立ち木を伐採しないからかもしれませんが、私にはほとんどそういう発想がありません。立ち木は立ち木として捉えるので、製材後の姿を連想して考える事はありません。料理人が水族館の魚を見て、調理したいとは思わない感覚でしょうか。その分、伐採という過酷で、命を断ち切る作業を他人に依存しているわけでうから、手元に入る材にはいろいろな意味で感謝をしてます。森の事、材の事、もっともっとしなやかな発想が必要だと痛感させられました。




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