森のかけら | 大五木材


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20130327 12月、3月は、沢山の無垢の家具のご注文を頂きました。弊社では無垢材を使ったキャビネットやダイニング・テーブル、座卓、ベンチなどの家具も作らせていただいておりますが、社内に木工部門があるよな大きな会社ではありません。弊社の在庫から木を選んでいただき、加工+塗装して仕上げていくわけですが、その加工については懐刀のZEN FURNITURE(善家雅智が大部分を手掛けてくれています。いくら機械があるとはいっても、木の癖を見ながら、そのほとんどを手作業でこなしていくわけですから、1月にこなせるキャパにも限りがあります。打ち合わせから含めると、1つの家具が出来るのに2、3ヶ月かかる事もしばしば・・・。私は、無垢の家具ってそうやって時間と手間隙かけて出来るものだと思っています。なので時期が重なるとかなりお待ちいただく事もあります。

 

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材料となる木にしたって、この天板と脚材の何㎜サイズが何枚要ると言うとポンポンと揃って出てくるわけではありません。長さ、幅、厚み、木目や色合い、節の具合、当然コストも含めて、どの木とどの木を組み合わせようかと、倉庫の中で多数の樹種と睨めっこしては、あれがいいのかこれがいいのかと(楽しみながら)頭を悩ませます。よく「天板以外の材は適当でいいですから」、と寛容な事を言われる事も多いのですが、その「適当」というのが曲者!

 

20130327 3材木屋の腕の見せ所、意地の見せ所となったりするのです。そういう工程を経て、今回も材をセレクトして収めさせていただいたのが、こちらのダイニング・テーブル。迫力の1枚板は、『チャイニーズ・バーチ』の耳付き板です。長さが1.8m、幅が850㎜で厚みが58㎜もあり、さすがに私でもひとりで持つのは四苦八苦。バーチとは、日本のマカバミズメザクラと同じカバノキ科でかなり重硬な材です。木目に強い個性はないものの、材質が緻密な事から通好みの、飽きのきにくい木でもあります。

 

20130327 4触感も滑らかで、納品後早速お子さんにモデルと座り心地を体験していただきました。写真では黄色っぽく見えますが、いつもの植物性オイルで着色はしていません。左の写真は同じカバノキ科の『イエローバーチ』ですが、材の色合いではなく樹皮の色合いが名前の由来とされています。赤身と白身で色調には相当差があります。このテーブルの場合は、かなり赤身が張っているうえに木目が整っていて、一見するとバーチとは分かりづらいほど。 

20130327 5脚材には北海道産の『樺(カバ』の赤身(実際には黄身色)を使わせていただきました。白身や赤身の木は、脚材などを合わせやすいのですが、黄身色の木は簡単そうで実は材を合わせにくいものです。脚材はやや薄い色調の木を選び、天板を引き立たせなければなりません。バーチには派手さはありませんが、和洋を問わず収まりがよく、床材や壁材の節のあるなし、色合いに関わらず「使える木」です。使える木は、飾るものではなく文字通り使って楽しむ木なのです!




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