森のかけら | 大五木材


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この時期の季節の木ではありませんが、先日加工させていただいたのが『センダン』のカウンター。個人的な好みとしては、花の咲く初夏よりも、鈴なりに黄色く熟した実をつける秋のセンダンの方が好きです。市内の石手川の河川敷や公園などでその姿はよく見かけますが、結構大きなサイズのセンダンもあります。大き目な傘状の緑陰を作るため、実際よりも大きな印象を受けます。弊社では以前に九州の宮崎県からまとめてセンダンを購入していて、板材や大黒柱サイズの在庫があります。

センダン』という本名よりも、少し着色して『ケヤキ』の代用品として使われたり、あくまでも本家の亜流であるという事を示す『薩摩欅(サツマケヤキ』などの別名で呼ばれる事が多く、もっともっと素顔を知ってもらいたい木のひとつです。その異名どおり、ケヤキによく似た木目ですが、持ってみればその差は歴然。ちょっと大袈裟に言えば、ケヤキの半分ぐらいの重さでしょうか。大きなものになると高さが20mを越すようなものもありますが、成長が早く年輪はかなり大味です。

そういう特徴もあって、小さな断片で見るよりも、ある程度の大きさのものをダイナミックに使ってこそ面白みが感じられる材だと思います。木目の粗い木が「魅せる手法」として『変な形』がありますが、これなどはその典型でしょう。片端が丸味を帯びた変形のセンダン!この形の面白さは、この木がどう立っていたかを考えてもらえばジワジワと伝わってきます。製材所で丸太を縦挽きする場合、通常両端に丸味が付く事はありません。こういう形で耳皮を付けたまま丸味が残るというのは非常に稀な例です。

立ち木で考えると、大きな瘤(こぶ)のような突起があった場合にこういう形になる場合があります。それもかなり大きな瘤でないとうまく端に綺麗な丸味が付きません。そういう形状の原木があったとしても、形の妙味の面白さを重視して木取りをする製材でなければ、こういうものが世に出ることはありません。変わり者の連鎖(製材~材木屋~設計士~工務店~施主)がうまくつながった時に、こういう木が家の中にまで辿り着きます!『変わり者』が『個性』と評価される時代の風が吹いております!!




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