森のかけら | 大五木材


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20130326 1その作品のタイトルは、『俺は、園子温だ!』。園子温(その しおん)とは監督の本名で、作者本人がカメラの前で淡々と喋り暴走する映画ですが、既に当時からその珍しい名前とともに作風の面白さは、私達地方都市の大学生ですら知るところであり、将来が嘱望されていました。近年の活躍は凄まじく、『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』、『ヒミズ』は国内外で数多くの受賞暦があります。また最新作『希望の国』では、近い未来に起る原発事故という設定で、福島原発事故を語られています。

 

20130326 2常に刺激的な作品を作り続けられる園監督、1061年生まれの51歳。前述の小松隆志監督は1962年生まれの50歳。私より3、4歳先輩ですが、お二人がまだ8㎜を撮っていた頃の作品をほぼリアルタイム生きた世代の人間としては、おふたりの今のご活躍がなんだかとっても誇りに、そして励みに感じてしまうのです。当然面識もありませんが、その新作発表などを見るたびに、あの頃完全燃焼できなかった自分の情熱を今こそ燃やすのだと、新作作りに精が出るのです。

 

20130326 3残念ながら映画という仕事を職業にすることは叶いませんでしたが、今の私をたきつけるのはその思いです。【森のかけら】は、文字通り森のめぐみから生まれた木材の端材を原材料にした商品ですが、その『かけら』とは情熱のかけらという意味でもあります。誰もが思い描いたステージで、望みどおりの仕事、パフォーマンスが発揮できるわけではありません。いろいろな事情で悔し涙を流したり、唇を噛み締めることもあるでしょう。それでも心折ることなく熱い思いを抱き続ける。

 

20130326 4やがてそれは違うものとなって現われ自分を奮い立たせてくれる。私の場合、それが『木』という仕事でした。人生が決して思い通りにはいかないように、木だって、伐られて製品になりたいわけではないでしょう。しかし原料の材木としてではなく、木としてその生を終える事が幸福なのか?家や家具として行き続けることが幸福なのか?そもそも幸福感など木にあるのか?人間に木を伐る資格などあるのか?そんな考え方そのものがナンセンスなのかもしれません。しかし自らの仕事に何の疑問も抱かずに、ただ漫然と業務をこなす機械一生を終えたくはないのです。小さくとも1個の考える脳として、あの頃燃やしきれなかった情熱のかけらを今こそ完全燃焼させたいと思うのです




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